年金とホールの清掃のパートで生計を立てていた一橋桐子(松坂慶子)は、3年前から同居していた無二の親友が突然病で先立つ。自分だけの収入では一軒家の家賃が払えなくなり、家賃3万円以下のボロアパートに引っ越し、貯金も底を尽く。
親の看病で婚期が遅れ独身の桐子は身寄りもいない。生きていくのが辛くなった時、たまたまテレビで観たニュースが、老人がコンビニで万引きして警察に連行されていくシーンだった。老人は「刑務所に入りたくてやった」と晴れやかな表情を浮かべた。
それで手始めにスーパーで親友が好きだったいちご大福をわざと万引きして捕まり、「警察に突き出して」と懇願するも「おばあちゃん、全部買い取ったら帰っていいよ」と諭される。
同僚から勤め先のホールの店長が「ムショ帰り」との噂を聞いた桐子は、刑務所を題材にした小説を書いていると口実を作り、直接真相を確かめる。すると「三食困らない。体が弱ったら介護もある。身寄りのない老人には天国のようなところ」ということを聞き出す。
桐子は刑務所へ入れば、「余生は安泰」とばかりに、店長に千円渡して“いい犯罪”を聞き出してムショ活を始める。それが偽札だった。罪は重く無期懲役。さっそくコンビニのコピー機で有り金をコピーしようとするも、ぼけ老人と思われ未遂に終わる。
再び、千円を使って店長からいい犯罪を聞き出す。今度は「悪人から泥棒をする」というヒントを貰う。
桐子が勤めるホールには、客におカネを貸す闇金の社長(宇崎竜童)が蔓延っている。桐子はこの闇金社長をターゲットにおカネを盗むことを思い立ち、掃除でも何でもするからと直談判に行き、見事採用されることになる。
パチンコ店のシーンが出てくるドラマは久しぶりだが、パチンコ業界的には残念な描かれ方でもある。闇金がパチンコ代を客に貸していたのはもう何十年前の話だ。
さらにムショ帰りの店舗管理者をホールが雇うこともない。ドラマの中では桐子の上司、新しいリーダーという設定だが、どう見ても店長だ。上司役の岩田剛典は番組紹介のインタビューで自分の役を「店長」と言っていた。
風営法第二十四条二項には管理者となることができない人を次の様に定めている。
一 未成年者
二 一年以上の懲役若しくは禁錮の刑に処せられ、又は次に掲げる罪を犯して一年未満の懲役若しくは罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して五年を経過しない者
仮に5年以上経っていたとしても、今は前科者をわざわざ雇うこともない。大昔は前科者や駆け落ちなど訳ありの人たちを雇っていた時代はあったが、大昔の話である。
そんな昔のパチンコ店のイメージを引きずりながら、ホールが登場したという残念な話しである。
2話以降どんな展開になるやら。
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。