6号機が売れないとメーカーはどうなるのか?
「6号機は全く売れません。どうにもならないぐらい在庫を抱えているメーカーもあります。今や1000台売れて利益が出るぐらいの開発費しかかけられません。店が減り、『付き合いで1台ぐらいバラエティーコーナーに入れてみようか』という需要もなくなりました。なぜなら、20スロのバラエティーの稼働も取れなくなったからです。スロットメーカーに関してはM&Aはありません。後は消えるだけです」(スロットメーカー関係者)
また、別のスロット関係者も窮状を訴える。
「今の出玉性能で版権を使って液晶を搭載すればそれだけで2~3億円は開発費がかかるが、台数はそれほどでないので費用対効果が悪い。それでも頑張っているメーカーさんも確かにありますが、Aタイプの北電子やパイオニアに比べると製造原価は倍ぐらいかかるので利幅は少ない。年間120万台あった新台市場は今や40~50万台ですが、完全6号機になれば、もっと縮小するでしょう。残った小さな市場の奪い合いですから、小さいメーカーは力尽きる」
スロットは出玉性能で泣かされている一方で、パチンコは韋駄天のヒットから出玉スピード競争が過熱してきている。
「時速〇万発」を謳い文句に1時間で何万発出るかの競争になっていて、そのランキングまである。
で、1位ともなると時速5万5000発である。
ま、業界のいつものことであるが、すぐにこういうことはエスカレートして、後は警察からの規制を待つことになる。
どうしてパチンコはこんなことができるのか?
「保通協試験の盲点でしょうね。試験は1時間、4時間、10時間の試射試験が行われ、それぞれ規定を超えるとアウトになるんですが、当然1分間に100発、1時間で6000発が発射されます。実際、ホールに導入された場合、長いロングリーチの演出の時は、お客さんはハンドルから手を放す。6000個打ち込んで6000個の払い出しがあれば、出玉率は100%となります。ハンドルを止めて打つ時間が長くて極端な話し1000個しか打ち込んでいないのに払い出しが6000個なら出玉率は600%ということになります。こういう方法を駆使した結果が今の時速“狂騒”です。長いロングリーチはそのためだった。スロットはシミュレーション試験があるので、そういう方法が使えない」(業界事情通)
パチンコの1時間試験では、「獲得する遊技球の総数が発射させた遊技球の総数の3分の1を超え、かつ、2.2倍に満たないものであること」となっている。
1時間で6000発打ち込めるので、その2.2倍というと1万3200発である。
今、時速で煽っている機種はほとんどが規則を逸脱しているということになる。
警察も黙っていない。保通協やGLIジャパンの最近のパチンコの適合率を見れば、変化が見られる。今年のパチンコの適合数は下がり始めていて、保通協では34%台で推移していたのに、8月は25%まで下がっている。また、8月のGLIはパチンコの適合率は初の0である。試験方法を変えてきた可能性がある。
「検定を通った機械でも市場に投入しておかしい動きがあれば、再試験することも可能になっている。それで検定取り消しになることもある。検定取り消しにするか、自主規制で撤去するかをメーカーは迫られることになる」(同)
スロットがダメな時はパチンコが良くて、パチンコがダメな時はスロットが良かった、というのがパチンコ業界の歴史だが、時速狂騒にピリオドが打たれたら共倒れである。
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