パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

パチンコ業界は、現状の分析と未来を予測出来ないのか? その④

先日のエントリーで、熊本地震で被災したホールチェーンが、4店舗の所有店舗を閉鎖することになった話には驚いた。

パチンコ全盛期ならば、再建は容易だったろうに、気の毒でならない。

この先、1円5円の低貸し主体の営業では、店舗を一から建て替えるのは、中々難しい、という事例でもあろう。

秋田県で国道沿いの郊外型ホールでは、やはり1円主体の営業になっている。4円は少ないながらも常連さんがいるので何とかやっているが、全盛時の様に、新台を何台も導入する余裕はない。

社長は「いつか閉鎖する日が来るのは間違いない」と諦め顔。毎日が「延命治療しているようなもの」と嘆く。

全国に同様のホールが約2500店舗と推計する調査がある。延命治療と言うよりは、ホスピスの緩和治療ホールと呼んだ方が近い。

マイホールは2店舗ある。うち1店舗は、新台のウルトラセブンを1円に入れたのに、4円に入れなかった。稼働のない4円より稼働のある1円、という選択なのだろう。

コンサルもそんな指導をしているが、言い換えれば4円は諦めた、ということだ。これでは、いつまでも4円の復活はない。

4円復活の自信がないから、4円に新台を入れないで1円に新台を入れる?

4円パチンコを今後どうするか考えなければならないのに、今は4円軽視、1円重視。いや言い方を訂正する。4円は放置、1円重視。

特に弱小ホールの4円はどうやったら復活するのか?

これができれば業界の救世主になれる。

ある大手コンサルを入れたホールの話。結論から話すと、本当に残念な結果だった。高いコンサル料をドブに捨てたようなものだった。

4円稼働は一時的なもので、今はコンサルが入る前と変わらない。

ある中堅コンサルは、ホールの経営権を取得した。業績回復の自信があったのだろう。成功した暁には、大々的にコンサル業の宣伝に使う手はずだった。これも残念な結果に。

かつては数々の実績を上げたコンサルは、今はやることに自信が持てない。だから、人口密度の高い地域で本当に見込みのある店舗しか請け負わない。研修は業績回復の責任を負わないから、研修にチカラを入れたりしてお茶を濁す。

つまり、コンサルもホールも現状維持なら善とする風潮がある。

メーカーさん、
販売会社さん、
ホールさん、
お客様、
皆さんにお聞きしたい。
これまでの5年間のやり方で、

❶4円パチンコは復活するか?

❷4円パチンコは人口密度が高い地域しかやっていけないものか?

❸人口密度が低い地域で4円20円を復活させた実績のあるホール責任者やコンサルはおられるか?

❹暫定的な計算だが、全盛期から6分の1になった4円のユーザーを、どこまで回復出来きるか?

パチンコ日報では、早い段階から、4円復活の鍵は、40玉交換だと提唱してきた。

しかし、時代は変わり、依存症対策で最高出玉は1500個規制され、40玉交換は無理になって来た。

また、パチンコ日報では、アナログ役物遊技機も提唱してきた、これは期待がまだまだ持てる。だからメーカーは、今後も面白いアナログ遊技機を開発して欲しい。頑張ってください。

4円復活を諦めることなく、業界全体で一丸となり、取り組むべきだろう。

つづく



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パチンコ業界は、現状の分析と未来を予測出来ないのか? その③

業界全盛期、遊技人口3000万人の時は4円20円しかない時の数字だった。

一方、現在の1000万人は大半が低貸し客だ。仮に半分が4円20円のお客様とするならば、4円20円の遊技人口は500万人ということになる。
単純計算で4円20円客はピーク時の6分の1ということだ。

高レートを打つお客様はこれだけ減っているにも関わらず、機械代は倍以上に高騰している。

これでは4円20円のお客様の体力がもたない。

今から35~40年前は4円20円でも大学生が遊べた時代である。

警察も甘かったので、高校生でもパチンコやスロットで遊んでいた。本当に庶民が遊びやすい時代だった。

今から約40年前、東京のアルバイトの相場は、最低時給が400円から450円。今は958円だ。

当時は肉体労働者やコックさんやタクシー運転手などのブルーカラーが大勢通っていた。

時給が安い時代の方が遊技人口が多かったのはなぜか?

いうまでもなく、パチンコは金がかかるレジャーの代表格になってしまったためだ。

便宜上レジャーと言ったが、実態はギャンブである。

なんで、こんな業界になったのか? 業界人なら誰でも分かる。

それは高射幸性遊技機の設置である。

4号機時代のスロットは50万円から100万円も出る機械があったり、パチンコだって20万円くらい出る機械がいくらでもあった。

つい最近もアナログ役物機で約80万円も出た機械があった。

業界人もお客様も高射幸性機に慣れきったのが今の業界である。

賢明なお客様は業界を引退したり、低貸しに移った。今、4円20円を打たれているお客様は、よほど裕福な人か根っからのギャンブラーかのどちらか。

つまり、業界はせっせとお客様の選別を行う営業を続けてきた。

優しく言えば、お客様の選択肢を拡げた。
厳しく言えば、富裕層と庶民の選別をして、ホールの中で棲み分けた。

お客様の選択肢を拡げたとの言い訳の裏には、売り上げや粗利が取れる高射幸性の遊技機で儲けてきたツケ、と言える。

10年前までは正解に近い営業をしていたのどろうが、この10年は間違ってたのかも知れない。

お客様へのアプローチ、悪く言えばお客様への教育方針が時代の流れに合わなくなって来た。

なんとなく、それに気が付いているのだが、それを中々修正出来ない。

上場メーカーは株価を上げなければならない。

ホールはパチンコバブル時代が忘れられない。

お客様は等価でなければ打たない。

厳しいと言いながらホールは50万円以上の機械を買う。中古機でも人気機種ならば100万円でも金を出す。

お客様は、4円20円の営業方針についていけない層が増えた。

1円5円がなぜ増えたのか?
ポイントはここ。

最初の頃の1円5円の在り方はなんだったのか。

いつの間にか、1円5円が経営にとって大きな役割を果たす様になってしまった。

4円20円の稼働減少は全国的なものと諦め、1円5円の稼働を減らすことが出来なくなった。ホール本社は1円5円の成績が落ちると雷を落とす。

だから、店長以上の役職者は1円5円にしか目が行かない。

こんなことでは、いつまでも4円20円の復権は無理だ。

もう手遅れな地区が全国に散見されている。

つづく


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パチンコ業界は、現状の分析と未来を予測出来ないのか? その②

その①の内容は一度は新聞やネットで見ている内容だ。

見た直後は「日本の将来はヤバイな」と思うが、喉元過ぎれば熱さを忘れてしまう。

理由は、日々の忙しさが優先され、今は何とかなっているからだ。

その①の内容を改めて振り返ると、日本の将来はヤバイな〜と思うはずだ。国力がじわじわと落ちて行くのは間違いない。

誰の責任か?

平たく言えば、国民が悪い。
国会議員を選んだ国民が悪いが、政治家や政府の舵取りも悪い。

少子化が始まりヤバイヤバイと言いながら今日まで来てしまった。

出生率。
これは15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計した値で、1人の女性が一生の間に産むとされる子供の数を数値化したものだ。

日本は1.44
世界ランキング171位

韓国はもっとヤバくて1.17
世界ランキング187位

北朝鮮は1.91
世界ランキング121位

アメリカ1.8
カナダ1.6

フランス1.96
スウェーデン1.85
英国1.8
ドイツ1.5

日本も韓国も少子高齢化となり、特に日本はどう舵取りするかで、世界中の先進国から注目されている。

日本の出生率を見ただけで心配になる。

では、内需型のパチンコ業界はどうなるのか?

黒字だったのにホール経営から撤退するケースが相次いでいる。これこそがパチンコ業界の将来を暗示している。

銀行筋は当然パチンコ業界のことを把握していて、融資を控え始めている。今後も黒字撤退するケースは増えるものと思われる。

原因の1つは、4パチ、20スロの衰退だ。
その分、1パチ5スロが隆盛している。

1パチ5スロのビジネスモデルは、既存の設備環境や中古機があるから成り立つ商売である。このうちの一つでも欠けると成り立たない。

では、このビジネスモデルはいつまでつづくのか? すでにビジネスモデルの破綻が始まっている。

低貸し主流の地区は、まだまだ行けるが、ある日突然閉店、なんてケースが現実に起きている。

10年、20年後を見据えて業界が今やらねばならないのは、4パチ20スロの復活だ。

何度もいうが低貸しは、4円20円があってのビジネスモデルだからだ。

多摩地区にある低貸し専門店は、チェーンの4円20円のお下がりで成り立っているという。

オーナーは、
⑴この店は今は完全に黒字だが、あと10年は持たない。
⑵毎日来店するお客様さまの79%が60歳以上。
と嘆く。

つまり、新規の若いユーザーが全く育っていない。

オーナーは「自社物件だからやれるが、10年経ったらダメだろうな」と成り行き任せ。

秋田の郊外型の老舗は、4円20円はガラガラ。1円5円もチラホラ。

自社物件だからなんとかやっているが、店舗の建て替え時期が来たら閉店すると決めている。
低貸し主体では、店舗を建て直すなんて無理な話だ。

こうして、業界の足元から、縮小が始まっている。

業界衰退は、生き残った業界企業はある意味で独占的にやれるが、パチンコ文化の灯が消える地区が、日本全国に点在することになる。

業界の地獄の釜の蓋が開き始めている。

つづく


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パチンコ業界は現状の分析と未来を予測出来ないのか? その①

営業1号さんと私(元店長)は、パチンコ日報を通じて、40玉交換を提唱してきた。
基本的にその方針は変わらないが、30玉交換でも善しだ。

今の基本等価交換では何れパチンコ業界は縮小するのは間違いない。
現に年々ホール数は減少している。

最近よく耳にするのは、来年実施予定の消費税10%の実施の心配だ。間違いなくパチンコ業界は大きな影響を受ける。

消費税無し→3%→5%→8%の過程で毎々景気に悪影響が出ているのだから、来年実施予定の10%は、非常に厳しい現実に直面するだろう。

将来は消費税20%に間違いなくなる。50年も先の話では無く、イメージではこんな感じだ。

1988年消費税法成立

1994年消費税率を3%から4%に引き上げ、さらに地方消費税1%を加える税制改革関連法が成立。

1997年消費税率を5%に。

税率5%実施時の国民の負担増は9兆円と言われている。その内訳は消費増税2%分にプラスして特別減税の廃止よる負担増が7兆円、と医療費本人負担引き上げによる負担増が2兆円。

2014年消費税8%
税率8%への引き上げに伴う国民負担増は8兆円。

2019年消費税10%の予定。

パチンコ業界だけではないが注視しなくてはならないのは、消費税アップの悪影響に加え、社会保障関連の国民負担増だ!

消費税5%になった時の国民の負担増は9兆円。
消費税8%になった時の国民の負担増は8兆円。

この先、少子高齢化になるから、消費税アップに加えて国民負担金は今まで以上に上がる。

2025年頃消費税13.5%

2029年頃消費税16%

2033年頃消費税18%

2035年頃消費税20%

最終的には北欧並みの25%だってありだ。

国際通貨基金(IMF)は、2019年10月の消費税を引き上げ後は、日本の経済成長は一気に鈍化するだろうと予測している。
これは残念ながら当たる予測だ。

で、過去にIMFは早く消費税を15%にしないと日本の財政は破綻すると警告を出している。

消費税増税は間違いなく景気に悪影響を及ぼす。過去の歴史を見れば分かる。

日本国債は日銀が買い支えているが、今後はどうなるか?
下手をすればインフレが起きる。

先進国の中で貧困率が1番高いのは意外なことだが日本だ。

そして将来3人に1人は高齢者になる。
2040年、あと20年後には、2人の国民が1人の高齢者を支えなければならない。

高齢者が増えると、国民総生産が減る。

高齢者が増えると、社会保障関連費が増す。

日本の人口のピークは、12年前の1億2700万人だった。

段々減り、国連の予測だと、2065年までに2800万人も人口が減る。

パチンコ業界に限らず全ての産業で日本沈没が始まる。
すでに日本沈没は始まり出しているが。

2025年問題は聞いたことがあるだろう。

2025年問題とは、団塊の世代が75歳を迎えて後期高齢者になる年が2025年。あと7年すると起きる問題だ。

加えて同じ2025年には、1200万人以上の高齢者が認知症になると予測されている。

つまり、医療介護政策が急速に変革することを意味する。従って、消費税増税予測が、もっと早まる可能性がある。

こんな将来を迎えるのに、いつまで等価交換を続けるつもりだろうか。

つづく



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これからのパチンコ業界、10のキーワード

元店長と言うハンネが全盛時代(笑)にお知り合いになった全国のホールさんやメーカー関係者さんが多くいらっしゃいます。

だから、こぼれ話はたくさん入ってきます。

親戚には、ある県警の本部長経験者や、生安関係者もいます。また、サラリーマン時代の顧客に政治関係者も多く、今でも大物代議士関係(与党、野党)ともお付き合いがあり、政界裏話もよく聞きます。

私の直系の近い先祖が、社会運動をしていて、社会運動史を紹介する本にエピソードが出たくらい人力した者がいて、その関係からある政党ともつながりがあります(私は無党派)。

だから様々なこぼれ話を聞くのですが、中々それを直接披露する場所もなく、こうしてパチンコ日報に寄稿するか業界関係者にお話するケースがほとんどです。

こぼれ話を他者に伝えても良いか聞いて承諾を得たものだけを書いたりしております。

だからでしょうか、旧友にマスコミ関係者が複数いるので、最近ではカジノ関連やギャンブル依存症関係の取材を受けることもしばしばあります。

取材を受けると、記者からや秘書からや代議士からも情報が入ります。

それらの情報の中から、パチンコ関係のことを一言で書くと、こうなります。

【パチンコファンを増やすなら隠れて増やせ】

【現状のパチンコ遊技人口が1000万人を倍増したいなどと公言するな】

【パチンコファンが増えると言うことはギャンブル依存症が増えると思う人達が大勢いると言うこと】

【カジノ開業は新たなギャンブル依存症を生む訳であり、パチンコ関係のギャンブル依存症に対する風当たりの先が曖昧になり、パチンコ業界にとっては良い面もある】

【今のままだと、確率変動がなくなる】

【今のままだと、スロットは全てAタイプになる】

【機械代の価格は下がらない】

【4ぱちの復活はナイ!】

【10年後になくなるホールの見分け方は、現状の顧客年齢層を見ればわかる】

【液晶中心の遊技機を抽選箱と揶揄する警察関係がいて、もはや遊技機ではない】

などなどです。

次回からはこれらの話を中心に話を進めたいと思います。

つづく


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