パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

ホール社員からカニ漁師へ転職

「借金を返せないのならマグロ船に乗せるぞ!」という脅し文句は、昭和の都市伝説として語り草になっている。しかし、その背後には過酷な労働環境ながらも高収入を得られるという現実がある。

借金返済のために選んだ道がカニ漁師であった若者の物語を通じて、その厳しさと魅力を探ることができる。

ある週刊誌ライターが借金に苦しむ人々の返済手段を取材する過程で、マグロ船ではなくカニ漁師となった若者に出会った。

彼は22歳、以前はホールの社員として働いていた。

発端は常連客からの一言だった。

「カニ漁師をやらないか。半年は遊んで暮らせるぐらいカネが稼げるぞ」との悪魔のささやきだった。

その言葉に心が動いた理由は、彼の学歴と職歴にあった。中卒だった。定職に就くことができず、転職を繰り返す生活を送っていた。最後に辿り着いたのがホールの仕事だったが、手取りの給料はわずか14万円だった。

安くてもホールの仕事が1年続いたのは、工事現場などの肉体労働に比べてはるかに楽だったからだ。年中エアコンが効いた快適な環境で働くことができ、居心地も良かった。

しかし、低収入の現状に不満を感じていた彼は、カニ漁師としての高収入の可能性に惹かれたのだ。

彼がカニ漁師になる決意を固めた理由は基本給20万円に加えて、漁獲高次第で月に200万円を稼ぐことも可能という話にあった。

親に相談すると、「学歴がないから海で死んでも仕方ない」と背中を押された。

カニ漁船で1人欠員が出ていたため、彼はすぐに体験漁に参加し、見事に合格した。声を掛けた常連客はカニ漁船の船長であり、漁ができない期間はパチンコ三昧の生活を送っていた。

カニ漁の期間は例えばズワイガニでは11月から3月までであり、豊漁であれば新人でも800万から1000万円稼ぐことが可能だった。

「今まで人生でカニを食べたのは数回だったが、毎日カニが食べられる。しかも食べ放題で、船の上で食べるカニがうまくて仕方ない」と彼は待遇に満足している。

しかし、仕事は非常にきつく、寒風吹きすさむ中、寒さを感じることもないほどの過酷さである。

それでも彼は、親方の面倒見の良さに感謝し、「いずれは自分で船を持ちたい」と夢を膨らませている。厳しい環境の中で、彼は新たな人生の目標を見つけ、前向きに取り組んでいるのだ。

カニ漁師としての生活は決して平たんではないが、借金返済のために選んだこの道は、彼にとって新たな希望をもたらした。過酷な労働環境の中で、彼は自分自身を鍛え、未来への夢を育んでいる。この物語は、高収入を得るために必要な覚悟と努力を教えてくれるものだ。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。