しかも、パビリオン内では、あの「ガンダム」の世界観を存分に感じられる演出が用意されているらしい。さらに、目玉となるのは約17メートルの実物大ガンダム像。これがまた、宇宙そして未来へと手を差し伸べるという新たな姿で登場すると聞けば、もうファンなら興奮を抑えられないだろう。
そんなニュースに、心を揺さぶられ、いてもたってもいられなくなったホールスタッフがいる。彼はガンダム命、というよりも、ガンダムを神として崇めるレベルのガンダム狂だ。日常的にガンプラを作り、出勤前にはガンダムの名セリフを呟いて士気を高める彼にとって、この万博のガンダムパビリオンはまさに「人生のチャンス」と言わんばかりのプロジェクトだ。
しかし、彼の悩みは一つ。「ホールの仕事をどうするか?」ということだ。
彼は現在、ホールで正社員として働いており、辞めるという選択肢はなかなかに厳しい。月の手取りは19万円で、生活には問題ない。しかし、ガンダムパビリオンでの仕事を見つけた彼の心は大きく揺れた。なんと、ガンダムパビリオンでの給与は月給44万円! これは彼の今の給料の倍以上だ。しかも、「好きなことをしながらお金をもらえる」という、まさに夢のような仕事。11時間拘束とはいえ、実働は7時間。これなら彼のガンダム愛が燃え尽きることもないだろう。
「ホールでの正社員生活はそのままで、半年だけガンダムパビリオンで働けないだろうか?」という妄想が彼の頭をよぎり始めた。
彼のアイディアはこうだ。まず、会社に長期休暇を認めてもらい、その間だけガンダムパビリオンで働かせてもらう。しかも、3月から始まる研修にも参加し、完璧に備えるつもりである。彼はすでに「採用されれば」という前提で話を進めているのだが、肝心なことに、まだ応募すらしていないのだ。
そんな虫のいい話、ホールの会社が受け入れるだろうか? 答えはおそらく「ノー」だ。しかし、彼はあきらめない。ガンダムの世界に一歩でも近づくため、日々葛藤しながらも万博の夢を追い続けるのである。
「ホールスタッフ兼ガンダムパビリオンスタッフ」としての新たな肩書きを夢見る彼の挑戦は、これから始まるのだ。
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