パチンコ日報

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タクシー車内から聞こえてきたパチンコ日報の話題。雪国の孤独と等価交換の行方

ホール社員からタクシードライバーへと転身したAさんは、今でも「パチンコ日報」を読む習慣が続いている。業界を離れても業界情報を追っかけるのは、単なる関心以上の何かがあるのだろう。

そんなAさんが、今年2月のある日、2人連れの乗客を乗せた。中年男性と、少し若い部下らしき人物。上司と部下の関係だろうとすぐに察しがついた。

タクシーが走り出すと、2人の間で自然とパチンコ業界に関する会話が始まった。聞こえてきたのは、雪国の現実についての生々しい声だった。

「この前の日報にも書かれていたが、雪国のホールは本当に厳しいよな。でも、本当に雪深い地方のホールの話って、あまり出てこないんだよ。豪雪地帯の店長なんか、本当に孤独だよ。他店舗との連携もないし、業者とも顔を合わせない。おまけに、どんよりとした空模様に朝から降りしきる雪。開店してもお客さんゼロなんて日もある。心が病むよ」

この会話にAさんは“あの記事”のことだな、と思い当たった。

自身がホールに勤務していた頃も、雪が降り積もる日は客足が途絶え、閑散とした店内が一層冷え込んで見えたものだ。店内のBGMや台の電子音だけが虚しく響くその光景は、まさに「孤独」という表現がふさわしかった。

タクシードライバーとなった今でも、Aさんはたまにホール客を乗せることがある。しかし、昔と比べると、その表情には違いがあるという。

「どのお客さんも、顔が暗い。以前は勝ったお客さんがニコニコしながら乗ってきて、チップをくれることもありました。でも、ここ10年は一度もそんなことがない。『今日は勝ったよ』なんて明るい話も聞かなくなりましたよ」

Aさんはその原因を、業界の収益構造の変化にあると見ている。特に「等価交換」がもたらした影響については、手厳しい。

「やっぱり、等価が業界をダメにしたんですよ。出玉と現金が等価で交換できるっていうのは、一見お客さんに優しそうに見えて、実際には勝ちにくい構造を作ってしまった。店も利益を確保しづらいから還元率を下げざるを得ない。結果的にお客さんは勝てないし、店側も疲弊する。そりゃあ、暗い話しか出てこないですよ」

Aさんの言葉には、業界に長年身を置いていた者だからこその実感と重みがある。パチンコはかつて、庶民の娯楽であり、社交場でもあった。しかし、今や多くの店舗が閉店に追い込まれ、残るホールも生き残りを賭けて苦しい運営を強いられている。

雪国のような過疎地ではなおさらだ。交通の便が悪く、高齢化が進む中で、集客のための施策も限られている。何より、地域におけるコミュニケーションの場としてのホールの役割が薄れつつあるのは、地域社会にとっても大きな損失だ。

Aさんは、タクシーという新たな仕事を通じて、人々の生活の変化や、社会の風向きを日々感じ取っている。パチンコ業界を離れた今でも、業界の動向を静かに見守り続けている。


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