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パチンコインバウンドの現実。博多だけが成功したワケ

パチンコ業界でインバウンドに本格的に成功している例は、福岡・博多の「プラザ博多店」と「玉屋本店」と言われている。両店はコロナ禍前から韓国人客が訪れており、コロナ後にはその流れが完全に復活。現在も高稼働を維持し、「来店客の7~8割が韓国人ではないか」と言われるほどだ。

その理由のひとつが、プラザ博多店がピーワールドで韓国語表記を用いているなど、早い段階から韓国人客の受け入れ体制を整えてきた点にある。

さらに、最大の武器は 圧倒的な地理的優位性だ。

プサンから福岡までは飛行機でわずか55分。高速艇クィーンビートルなら3時間(現在は運休中)、フェリーでも6時間という近さで、週末旅行でも十分に来られる距離である。

また韓国では、かつて人気があった「メダルチギ」が禁止され、パチンコに近い娯楽が国内に存在しない。だからこそ、一度日本のパチンコを経験した韓国人客の多くが「日本で遊ぶしかない」リピーターになっているのだ。

リピーターが多いということは、博多のホールが適正な営業を心掛けている証拠でもある。パチンコ好きで知られる和田アキ子が「21連敗して辞めた」と明かした例のように、勝率が極端に悪い店では客は続かない。逆に言えば、韓国人客が定着しているという事実は、少なくとも「遊べる営業」が成り立っている証左とも言える。

業界内では博多の成功に注目し、視察に訪れる関係者も多い。しかし、実際に「成功の理由」を持ち帰れたホールはほとんどない。それは、博多のインバウンド成功が 再現性の低い、極めて限定的なケースだからだ。

博多に来る韓国人客は観光ついでではなく、ほぼパチンコ目的で来日する。目的がパチンコなら、当然できる限り近くて安い場所が選ばれる。大阪や東京は距離も遠く、航空券も高くなるため、わざわざ足を延ばす理由がない。

つまり、福岡の成功は「立地×文化的要因×適正営業」という条件が偶然合致したもので、首都圏や関西のホールがそのまま真似できる性質のものではない。

業界全体のインバウンド戦略として横展開できるかといえば、残念ながら現実的ではないのが現状なのだ。

それでも、博多の事例は重要な示唆を与えている。「外国人だからこそ、良心的な営業に敏感である」という事実。これこそ、インバウンド以前に国内客にも必要な姿勢であり、業界が取り戻すべき基本なのかもしれない。


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