サブスクはモノを所有するのではなく、必要なときに借りて利用するスタイルのサービスでもある。新聞購読やインターネットのプロバイダー契約など従来の定額制のサービスは、企業目線で料金やサービス内容が決められていたのに対して、サブスクはユーザー目線のニーズに応えて料金やサービス内容が変化するのが特長だ。
サブスクは住居シェア、カーシェア、洋服や時計・バッグ・家具のレンタルなど、サービス内容はますます幅広くなっている。
で、遊技機のサブスクのエントリーを書いたのは3年前に遡る。メーカーが機械代を下げられないのであれば、もっとホールが導入しやすい方法を考えなければならない。定額料金で契約期間中は何度でも入れ替えができればホール側も利用しやすい。
サブスクはユーザー目線というなら、遊技機のサブスクは、ホールがユーザーと言うことになる。未だに実現していない。それではメーカー側にメリットがないからかな?
業界向けサブスクの第二弾は、今度は末端のユーザー向けサブスクだ。
ゲーセンの稼ぎ頭と言えばクレーンゲームだ。このクレーンゲームの中には、1回10円で駄菓子が取れるものがある。幼稚園児や小学生にもクレーンゲームに慣れ親しんでもらうための入門機とも言える。
ゲーセンの経営者が1回100円の駄菓子のクレーンゲームを30秒間、何度でも掬えるようにしたところ、稼働と売り上げが予想以上に上がった、という。まさに、クレーンゲームの虜にさせる作戦がまんまと的中した。
この成功に気をよくしたゲーセンの経営者が次の一手として考えたのが、パチンコだった。1回100円を1回30秒にすることで稼働、売り上げが上がるのなら、これをパチンコに応用するには時間の定額制が必要であることが閃いた。
時間の定額制と言えば、5号営業で福生の「タンポポ」がある。5号営業なので景品交換もなく、定額制でも営業できるが、景品交換が伴う4号営業で、時間の定額制となるとかなり実現までかなりハードルが高いというか、荒唐無稽というか、何をか言わんや。
パチンコは1分間に400円を消費するわけだが、これに戻りがあるので、実質400円ではないが、5分単位の定額制を考えているようだ。
仮に10分打ち放題としてもその価格も決まってなければ、その間大当たりした出玉の処理方法も詳細は何も決まっていない。遊技代のサブスクという発想は面白いが、風営法の壁は破れそうもない。

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