「東北は雇用が厳しい。コロナで飲食店が廃業するところが増えて、運転代行もその影響で廃業に追い込まれたところが多かった。観光業もコロナでサッパリ。みんなおカネを持っていないから4パチなんか怖くて打てない」(Aさん)というように地方経済の厳しさが伝わってくる。
再就職先は食品卸の会社だった。青森でも事業の多角化を図っており、この会社に持ち込まれたのがラブホの買収話だった。地元のラブホは回転率は落ちているというが、コロナ禍でサラリーマン向けのラブホのデイユースを始めている、という。
ここでAさんが回転率を上げる工夫の中で、特に注目したのが、カラオケ店でのミシンの提供だった。カラオケ店はコロナ禍では、密室で大声を上げるために、大打撃を喰らった業種の一つだ。
この発想はなかった!と話題を集めているのが「JOYSOUND」のミシンの貸し出しサービスだ。室料に1000円プラスすると後は、ミシンは使い放題となる。「カラオケルームがアトリエになる」をコンセプトに池袋西口公園前店で、期間限定で実施されている。
「ミシン、買うほど使わないし場所取るけどちょっと作り物したいって時に便利!」「子供の入園入学前にものすごく需要ある…」「お気に入りのTシャツの袖がほつれてきたから縫い直したい」などの反響があり、家にミシンがないことが意外な需要を生んでいる。
特にコスプレイヤーの衣装は自分で手作りするために、そうした需要も見込んで池袋店で実験的に始められた。
Aさんは店長時代、ホールの周辺に食堂がなかったために、お客さんは出前を取って休憩室で食べることもあった。
その時考えたことは、稼働が落ち込んで従業員も手持無沙汰なので、食堂を併設することだったが、実行することはなかった。Aさんの話の流れではラブホのサラリーマン向けのデイユース、カラオケのミシン貸し出し、と如何に回転率を上げるか、ということだが、食堂を併設していたら稼働が上がったかどうかは疑問だ。
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