パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

そこにパチンコ愛はあるんか?

昭和60年代のホールを活写した小説パチンコ放浪記では、当時の内部不正についても描写されている。主任が役物を不正改造した台を愛人に打たせて小遣い稼ぎをしていただけでなく、売り上げを誤魔化して懐に収めた額は1600万円にも達していた。

それが発覚してオーナーは、監督不行き届きだった店長に対して3時間も雷を落とし続けたが、言いたいことを言ってすっきりしたのか、「これからは気を付けるように」の一言で、それ以上店長を追い詰めることもなかった。

店長と主任はグルになって不正を働いていた、というオチだったが、これだけの大金を横領されても警察に届けることもなかった。

これを読んだ当時を知るコメンテイター陣の話も面白い。

「オーナー、専務の指示で毎日売上除外30万を数年していました。コーラ自販機の集金、釣銭補充は私の担当で毎週1万円を『売上除外』してお小遣いにしていました。オーナーから30万除外の報酬と言われていました」

つまり、オーナーが被害届を出さなかったのは、普段から売り上げを除外していたからだ。それぐらい儲かっていたという証だ。

それも遠い昔の話だが、この感覚のまま業界は規模が拡大していくと共に、大衆娯楽とはかけ離れていく。

パチンコが大衆娯楽ではなくなったことにハンドルネーム「名無し」氏はこう持論を展開する。

「客にも責任はあるんでしょうが、やはりホールとメーカーが違法行為で儲けて規模が大きくなり過ぎた事が、パチンコが大衆娯楽じゃなく賭博になってしまった大きな原因でしょう。その結果、パチンコを趣味で打つ人は減りました。

娯楽として楽しんでいた層を営業側が排除したんですから当然の結果ですよね。個人的に懸念しているのは、打つ人が少なくなっていって当然のようにパチンコを知らない、興味がない層が増えていった結果、経営側の人間もパチンコを知らない人が増えたんじゃないかというところですね。

親もやらない友人や周りの知人もやらない、となると会話程度ですらパチンコという言葉は出てきません。

そんな人が大人になり、仕事としてホールなりメーカーなりの職に就く人が出てくる。知らない人間らが『楽しむための“娯楽”の機械』を面白く作れるものでしょうか? 昨今のパチンコパチスロのあのうんざりする内容、そしてそれを助長するホールのあの酷い設定…。とても娯楽として楽しめるものではありませんよ」

パチンコ愛がある業界人が少な過ぎる。金儲けのためだけのパチンコ業界ではなく、本当にパチンコが好きな人が面白い機械を開発して、それを娯楽として提供できるホール経営者が出てこなければいけないということだ。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。