パチンコのように新台が出るたびに機械を入れ替える必要もない。中身の景品を替えるだけでいい。
そこでオーナーが思いついたのは、クレーンゲームをホールに併設することである。
6号機でスロットコーナーを撤去して、クレーンゲームにでもするつもりか?
歴史は繰り返すと言われるように、ホールにクレーンゲームを併設したホールは、昔、京都に実在した。その頃は4パチオンリーの時代。パチンコとクレーンゲームの売り上げは、当然パチンコの方が圧勝したので、低貸しコーナーと比較して併設するという後ろ向きの考えではなかった。新規客を獲得する目的だった。
もちろん、今回も新規客が狙いだ。
クレーンゲームは100円から遊べる。景品が取れるまで、もう100円、もう100円とおカネをつぎ込む。景品のクオリティーが上がっているので、余計射幸心をそそられる。
昔のパチンコも100円単位で遊べたものが、1000円単位になり、1万円単位へと跳ね上がって行った。
実際、ゲームセンターの市場はどうなっているのか?
ちょっとデータは古いが、日本アミューズメント産業協会がまとめた2019年度のアミューズメント市場によると、市場規模は7055億円。2018年は6817億円だったので、前年比で103.5%となる。2019年10月1日から消費税率が8から10%にアップし、消費の落ち込みがますます加速するとの懸念もあったが、2015年から5年連続で市場規模が上昇している。
ゲーセン市場での稼ぎ頭は、業界用語でプライズゲームと呼ばれるクレーンゲームで、売上高は2988億円で売上全体の55.3%を占め、設置台数は16万台(前年14.4万台)に増加している。2017年にクレーンゲームの売上高が初めて全体の過半数を上回るようになってからは、現在も引き続きクレーンゲームが店舗にとって大きな収益源になっている。
クレーンゲームが伸びている要因は、景品の品質向上によって、魅力的な景品が増えたことや、風適法の一部改正に伴う、16歳未満の保護者同伴での入場可能時間が延長されたことなど様々な理由によって、クレーンゲームの人気は、年々高まっている。
クレーンゲーム人気はついにはオンラインで遊べるようにもなった。
特にコロナ禍がその手軽さに火を点けた。
タイトーが運営している「タイトー オンラインクレーン」では、緊急事態宣言が発令された2020年4月の売上はサービス開始後最大の売上となり、3月の売上と比較すると25%の伸長率となり、現在も成長を続けている。
オンラインクレーンの最大の魅力は、「いつでも・どこでも」という利便性にある。ゲームセンターが営業していない深夜や早朝など時間を気にせず、インターネット環境とスマホやPCがあれば場所の制限もなくプレイすることができるため、「欲しい景品があるけれど、お店に行く時間がない」という方や「近所にプライズの種類が豊富なお店がない」という方でも気軽に楽しめる。
タイトーオンラインクレーンでは、スマホやPCで実際に遠隔地にあるクレーンゲームの機械を操作しプレイする。獲得した景品は、後日宅配便でお手元に届くので、デジタルなゲームを楽しむ感覚と、リアルな景品に触れる感覚どちらも体験できる、withコロナ時代にぴったりな遊び方である。
で、前出のオーナーに言いたいことは、ホールにクレーンゲームを併設するより、クレーンゲーム専門の大型店にした方がいいんじゃない?
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