メーカーはヒット機種をコンスタントに出し続けなければならない宿命にある。開発から発売までに1~2年を要し、それがコケればその間の開発費が無駄になる。それだけでなく、不良在庫を抱えることになる。過去、部材を発注し過ぎて、出す機械、出す機械が揮わなかったために“部材倒産”したメーカーもあった。
スロット4号機の北斗の拳が62万台も売れたあの時代が戻って来るとはないことだけは確信している。何といってもホールもコロナ禍で業績が下がっているので購買力が落ちている。
その結果、体力のない下位メーカーから脱落していくことになる。ライバルが減れば、生き残ったメーカーが潤うのか、といえばそうでもない。
「メーカー数が減るということは、ホールが導入する機種が減り、多様性がなくなる。メーカー数が減るということは、利益の上がる機種に偏ることになる。それはとりもなおさず、ギャンブルマシンに偏ることを意味する」と危惧するのは上位メーカーの役員だ。
どういうことかと言うと、後発パチンコメーカーのA-gonのように手打ち式やチューリップ機にチャレンジするメーカーは出てこなくなることを意味する。この路線は、注目はされたが、意図する大衆娯楽の回帰という結果が残せなかったことは残念だった。
コロナ禍でホールの売り上げが下がれば下がるほど、ホールは当然の如く、売り上げ・粗利を求め、売り上げ・粗利の上がらない機械は設置しなくなる。
パチンコは継続率65%の自主規制を撤廃後は、出玉スピード競争が過熱している。ランキングを付けたサイトでは1位に輝いた機種は時速5万5000発を謳う。
こうして射幸性を煽りながら4パチの稼働はコロナ前に回復しているが、これは業界が縮小することに輪をかけることでもあり、負の連鎖に陥っていることを意味する。
「30年以上前の電役機があって、ヒコーキがあったあの時代が一番バランスが取れていた。色々な電役機を出したいところだが、規則ががんじがらめで、出せない。だから箱型抽選機一辺倒になった。抽選機の演出をリーチで胡麻化していたが、今はそれが筐体になった。メーカーの立場では言えないことだが、ギャンブルマシンに偏っていてはパチンコ業界の復活はない」と断言する。
だから、メーカーは遊技機だけでは将来性がないので、新規事業に邁進する。
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