「真剣に取り組んでください」
要は遠回しに止め打ちを禁止していることを伝えたかったようだが、言われた方はカチンときた。
「パチンコなんか真剣に取り組んだことはない! それは会社から指示されているのか!」とブチ切れ、二度とこの店には行かないと心に誓った。
正月営業も終わり、平常営業に戻った1月半ば、業界関係者が当該ホールの視察に行った。
大型ホールの店内はパチンコ・スロット共に1割程度の稼働にまで急降下していた。わずか半月余りでここまで稼働が下がる惨状を見るのは久しぶりだった。
原因はどこにあるのか?
「プロ対策なのか店内でスマホを観るのがNGとか謎ルールがあったらしです。対策し過ぎると普通の客でも疑いの目で見られている様で嫌ですよね。スーパーで万引き防止対策していて万引きGメンが至る所に配置されている感じと同じ感じかと思います」
徹底したプロ対策。まさにプロでもないAさんがスマホを見ていただけで「真剣に打ってください」と注意されたことと符号が一致する。
開店プロや軍団を徹底排除してしまった結果、Aさんのような一般客にまで愛想を尽かれてしまったようだ。
プロなしでは業界は成り立たなくなっているという悲しい現実でもある。
これから新店を出店するホールにとっても非常にショッキングな出来事だ。
「店舗の力が無かったのか、それとも、地域全体、立地が元々駄目だったのか? 検証は必要ですね」と戒める。
在京キー局がテレビモニターの調査の中で、コロナ禍で在宅時間が長くなったことでの変化を調べた。そこから明らかになったことは、テレビを観る時間が増えた一方で、旅行や外食、パチンコなどの機会が減ったことで、おカネが貯まるようになったことだ。
余剰資金を持っている人にコロナが収束したら何をしたいかを尋ねたところ、温泉旅行や外食したいと答えた人が70%以上だった。これまでパチンコをしていた人の分母を100としたら、パチンコに行きたい人は33%に止まっている。パチンコだけがリベンジ消費の兆候がない。その理由はそれまで何も考えずにパチンコを打っていたが、パチンコ以外に時間を潰す方法を見つけたり、ギャンブル好きはネット投票に移行したりしている。
一度習慣が絶たれると、特にお年寄りはホールに足を運ぶこともしんどくなっている。
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