日工組・日電協はスマパチ・スマスロのリリースを8月としているが、意外なところでこの予定が狂うかもしれない。
周知のように世界的な半導体不足であらゆる業界が商機を逃しているように、パチンコ業界とて例外ではない。スマパチ・スマスロでは機械そのものに注目が集まっているが、これらの管理遊技機を動かすには専用ユニットが必要になってくる。
ここでも半導体を始め、ハーネス、コネクターなどの部材が思うように調達できていないのが現状だ。8月のリリース時に用意できるユニットは12万本とも言われている。この数が多いのか、少ないのかと言えば、絶対数としては到底足らない。
ベールを脱いだスマパチ・スマスロが想定範囲を超えて好評なら、すぐにユニット争奪戦が起きることは火を見るよりも明らかだ。CR機時代にも同じことが起こっているが、当時と違うのは、ホールの購買力が落ちていること。ここで資本力のある大手と閉店も視野に入れている中小・零細では格差がつく。
業界とすれば中小・零細ホールまでが元気になって盛り上がらないとダメだ。そのためには遊技人口が回復しなければ、メーカーだってセガサミーや平和のようにリストラを断行しなければならなくなるところまで追い詰められている。
「開発をリストラする雰囲気はないが、平和が発表したことで、希望退職者募集が発表しやすくなった」とはメーカー関係者。上場メーカーはIR情報でネガティブ情報も開示しなければならないので、まだ大型リストラの発表はあるかも知れない。
希望退職に応じて昨年5月に15年勤めた遊技機メーカーの営業マンはこう話す。
「販売台数を見れば会社の窮状は分かるので、独身で身軽なので素直に応じました。支店を廃止してリモートワークのケースもあります。残った営業マンの給与体系は固定給から安い基本給+歩合給(売り上げの4%)に代わりました。売れる機械がコンスタントに出ればこの給料体系でもやっていけますが、機械が売れないからリストラが行われたわけですが(笑)」
有力ホールの中には、オーナーに可愛がられていた各メーカーの40~50代の営業マンが転職の打診をしに来ている、という。
「表周りからするぐらいの覚悟があるなら雇ってもいいが、いきなり要職に就けることはない」とつれない返事だ。
こんな息苦しい状況を一変させることができるかが、スマパチ・スマスロにかかっている。
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