パチンコ日報

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せんべいパチンコ時代の到来? 斜陽産業に異業種の野望

経済アナリストのもとへ、にわかには信じがたいニュースが飛び込んできた。とあるせんべい屋がホールを買収したというのである。買収されたホールは地域でも知られる繁盛店。両社の社長同士に個人的な交流があり、それが縁で話がまとまったらしい。

しかし、耳にしたアナリストは首をかしげた。いくら繁盛店といえども、パチンコ業界全体が縮小傾向にあることは火を見るより明らかだ。大手チェーンでさえも閉店を余儀なくされている。

にもかかわらず、なぜせんべい屋がホールを買収したのか。理由は「将来性があるから」だという。だが業界人の見方は真逆で、「将来性などない」と思っている人の方が圧倒的に多い。

せんべいとパチンコ。両者を融合させる秘策でもあるのかと想像してみるが、すぐには思い浮かばない。そもそもせんべい業界とパチンコ業界は土俵が違いすぎる。しかし考えてみれば、まったく関係がないからこそ、奇抜な発想が生まれるのかもしれない。

例えば、景品の主役に「せんべい」を据えるとでもいうのか? パチンコの景品といえば、菓子や日用品。そこに“せんべいブランド”を押し出す。しかも外国人観光客に人気の国産米100%使用、抹茶味や醤油味の個包装パック。遊技で勝った外国人が「せんべいを抱えて帰国」する光景は、ちょっとした話題になるだろう。

だが、その前にインバウンド需要を取り込まなければ話が前に進まない。今の営業方法と遊技機ではインバウンドのハードルはかなり高い。

もう一歩踏み込めば、ホールの中に「せんべい工房」を併設する手もある。焼きたてのせんべいを食べながら遊技できるとなれば、従来のホールとは一線を画すイメージ戦略になる。パチンコの騒音と、香ばしいせんべいの匂い。果たして共存できるのか疑問ではあるが、かつて、店内でタコ焼きを焼いて販売していたホールが実在したように、“におい”で客を呼び込む商売はありえなくもない。

結局のところ、せんべい屋の買収には、業界外の視点で「まだ儲かる余地がある」と踏んだ読みがあるのだろう。せんべいは日本文化を象徴する土産物として、外国人観光客の需要を取り込んでいる。そこにギャンブル性と大衆娯楽を組み合わせれば、新しい収益モデルが生まれる――そんな青写真が描かれているのかもしれない。

だが同時に、この話は業界がいかに衰退色を強めているかを逆説的に物語っている。パチンコ事業者自身が未来を描けなくなり、外部のせんべい屋が「夢」を見ようとしている構図。融合が成功するかどうかは未知数だが、少なくともこのニュースは、停滞する業界に一石を投じたことだけは間違いない。

パチンコホールがせんべいの香りに包まれる日が来るのか。笑い話で終わるのか。それとも斜陽産業再生の突破口となるのか。答えは、せんべいの硬さよりも固く、まだ誰にも噛み砕けない。



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