当然、40玉交換で優良店は4万~5万発稼働しているのだから、300台の店舗でも1日の売り上げが1500万円はざらだった。もちろん、1パチは存在しないから売り上げを押し下げることもない。
当時、1万8000発稼働が最低ラインで、1万5000発稼働では採算ラインを割ることから閉店させるチェーン店もあった。今は、コロナ禍の影響もあり平均で1万7400発稼働である。
業界が等価交換に舵を切って10数年経った現状が、「パチンコは儲からない商売」とオーナー自らが判断せざるを得なくなった。
駅から徒歩3分の駅前ホールは、昨年閉店後にセレモニーホールに衣替えした。駅前立地はセレモニーホールの立地としても申し分ない。
「内外装は全面改装しましたが、葬儀場は一度会場を作ってしまえば、パチンコのように機械の入れ替えが一切いらない。ホールの1カ月の利益を100とすれば、セレモニーホールはその15倍ですよ。装置産業と言われるパチンコは、昔は確かに売り上げも多かったが、儲からなくなっても機械代の経費はきっちりかかる」
パチンコが儲からなくなったから、儲かる商売として着目したのが葬儀業だが、昔のように盛大に葬式を挙げる時代は終わり、近親者だけでこじんまりと催す家族葬が主流になっている。
そこに追い打ちをかけたのがコロナ禍で、「密」を避ける意味合いもあり、規模が押しなべて小さくなっているのが現状だ。
式の小規模化は提供する食事や返礼品の減少に直結するため、葬儀業者は大幅な売り上げ減に見舞われている。さらに、通夜を行わない「1日葬」などの小規模な葬儀を選ぶ割合が、コロナで増えてきており、その流れはコロナ禍が収束しても、コロナ前の規模には戻らない、との見方が葬儀業界では広がっている。
高齢化に伴い成長産業としての認識が高くなり、競争環境は厳しさを増している。ホール経営などからの異業種から参入が相次ぎ、価格競争は激しさを増している。
加えて、葬儀業は短時間勝負だ。“顧客”を獲得するためには、病院とつながっていなければ、情報も入って来ない。既存の葬儀業者は当然つながっているので、広告宣伝もかなり打ちまくる必要もある。
隣の芝生は青い、と言われるように簡単に儲かる商売ではなくなってきていることも事実だ。
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