それなのに2度目の異動で配属された店舗は、チェーン店の中でも下位ランクで閉店予備軍のようなポジションだった。従業員のモチベーションが上がる要素もない店舗で、自身が「ナゼ?」と疑った。
意欲のある社員はやる気のない店長からすれば、目障りでしかなかった。そんな内部評価があったのかも知れない。
閉店予備軍に配属された店長はパワハラ、セクハラ、モラハラの3拍子が揃うポンコツ店長だった。
従業員にはマスク着用を厳しく指導する一方で、自身は事務所やバックヤードでは一切マスクをすることもない失格店長だった。
ヘビースモーカーでもある店長はタバコのマナーも最悪だった。従業員用の喫煙室では一度に入れるのは2名まで、とルールーを決めているにも関わらず、平気で破った。自分が吸いたいタイミングで入るので、2名入っていようがお構いなしだった。
マスクはしない、喫煙室ルールは守らない。こんな店長の下ではアルバイトですら士気は下がるばかり。
たまりかねて主任が店長に「あなたはナゼ決まりを守らないのですか」と進言した。
すると店長は「お前、俺に喧嘩売ってんのか!」と凄んできた。
「それで私が黙るとでも思っているんですか? 人には厳しく指導するのに、自分は守らない。一貫性がないですよね。マナーを守っていただけなければ、本部に言います」とキッパリした口調で言い返した。
さすがに本部に報告されるとまずいと思ったのか、黙り込んだ。
主任がいない時は相変わらず、喫煙マナーは守ることはなかった。アルバイトから「あいつまた隠れて吸っていますよ」と主任に報告が上がった。
マスクにしても自分より上席の部長が店に来た時は、慌ててマスクを付けるのであった。下からの忠告には貸す耳を持たなかった。
「タバコを吸いながら言っていることは毎日会社の悪口ばかり。こんな店長を会社が雇っていること自体が問題です。ナゼ、こんな店長を会社が評価するかと言えば、社内政治に長けて、粗利コントロールだけは上手いからです。でも、稼働のない店で粗利を取るわけですからお客さんはどんどん減っていきます」
では、店長は部下にどういう指導をしているかと言えば、「接客で稼働を上げろ」。
店長は主任に対して「アルバイトの元気がない。お前が楽しい雰囲気を出していないからだ」と言うが、アルバイトに元気がないのは店長のパワハラが原因で委縮していることには、もちろん気づいていない。
「店長が替わってから34台の海コーナーに5~6人いたお客さんがゼロです。スタートを閉めて出玉を削って粗利を取っている。データで分かる時代にこんなことをやれば、お客さんは来ません。それを接客でカバーしろですから。『今日は残念でしたが、明日もまた来てくださいね』なんてスタッフが言えるわけがない」
こんな店長の下では社員・アルバイト共々モチベーションは下がる一方だ。どうせ閉店するのだから、抜くだけ抜こう、ということなのか? こういう残念な店長が、店長として残れていることが会社の問題と同時に業界の問題点でもある。
残念な人材しか残らない業界では新たな改革も生まれない。
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