パチンコ日報

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30年後のホール経営は? その2


業界天気予報で示された将来は、どしゃぶり豪雨であった。

現在はコロナ禍で世の中が変わったために、どしゃぶり豪雨の業界は増えている。
航空業界では、破綻した航空会社や、実質国営化になった航空会社もある。

全日空がヤバい。

7日のニュースで、年末の一時金をゼロにすると報道された。

全日空の国内線は、やや持ち直したものの、国際線部門は約97%が蒸発した状態だ。

なにせ1カ月のランニングコストは1000億円。

全日空倒産のシナリオも作成中で、国際線と国内線に分割。国際線は日本航空と合併。国内線専従にする。

全日空の国内線を日本航空と統合すると、独禁法の関係で無理があるが、国際線は問題ないらしい。

30年後はともかく、現状では全日空に比べたら、パチンコ業界はまだましだ。

先日歩いた若者の街「吉祥寺」では、飲食店を中心に閉店が目立つ。テナント募集の看板が散見される。

劇団四季は客入り不振に喘いでいる。今の人気1位は、ミュージカル「アラジン」だ。
既に初演から5年以上になるが、コロナ禍前は、連日満席状態で、1年先のチケットを売り出していたほど馬鹿売れ状態だった。

1998年から続くミュージカル「ライオンキング」は、団体客や修学旅行生を中心に大人気で、まだまだロングランが続く演目だが、こちらの不入りは危機的状況でもある。

ミュージカル「アナと雪の女王」は、今年開幕であったが、来年まで延期された。

あれだけの常勝軍団だった劇団四季…。

創始者の浅利慶太は、かつてのインタビューでこう話していた。

「劇団四季のビジネスは、ローリスク、ハイリターン。海外でヒットした作品を日本に持ってくる訳だから、大きなリスクはない」

ミュージカル「キャッツ」は1983年からロングラン中だし、「美女と野獣」「リトルマーメイド」「マンマミーア!」「コーラスライン」など、ハズレた海外作品はない。

その収益や各企業からの協力で、毎年50万人以上の小学生を無料で招待をしている。
そんな劇団四季を危機的状況へ追いやったコロナ。

小さな飲食業から様々な業種まで追い詰めているコロナ。
この先は、誰も読めていない。

10年後、30年後、どの業種も、暗中模索が続くであろう、と言うのがセミナーの主旨で、
経営者はどう舵取りをすれば良いのか、そのヒントを勉強するために参加をしたわけだ。

どの企業も、経営の多角化を目指して、経営の柱を何本も持ちたいのだが、中々簡単にはいかない。

特にパチンコ業界は、本業で莫大な売り上げや利益を得てきたから、パチンコ専業が多い。
これが、パチンコ業界の弱点になってきた。

かつて、ブイブイ言わせていた東京のチェーン店は、店舗数が半減している。

先月は、私の地元でもホールが閉店。50年以上地域一番店の稼働は、7割しか客足が戻っていない。

地域一番店でこの状況だから、後は推して知るべし。パチンコユーザーが蒸発している。

とにかく、これからホールを存続させるには、どうしたら良いのか? 3代目ボンボンは、2代目と相談しながら、舵を取るしかない。

セミナーでは、これからの時代は、数量を追う時代ではなく、効率を追う時代になると説明している。

諦める決断も大切だし、新しい事業へ目を向けるのも大切。

しかし、新規事業は簡単には育たない。時間と労力がかかる。それでうまく行くのは一握り。

業界で多角化に成功した例を少し上げてみる。

遊技機メーカーの山佐がリクナビに掲載した内容だ。

以下引用する。

【当社について】
■創業事業は木材卸事業、現社長の代から、遊技機開発事業・航空機リース事業を展開。
直近では再生可能エネルギー事業(メガソーラー事業)も展開し多角経営を続けている。

[1]遊技機事業:ニューパルサーを初め、数々の名機・ヒット機種を開発。開発費用に潤沢な資金を投じ常に高いレベルの開発を続ける。国内ではトップブランドの一つとして君臨し、高い人気を誇っている。

[2]航空機(船舶)リース事業:大手航空会社などに航空機をリース(貸出)する事業。保有機体数・売上共に国内最大手に位置し、 安定的な収益を上げている事業。航空機リース事業は需要が高く、国内外の大手航空会社が利用している。※上記2事業が中核事業。そこで得た収益を元に、他事業に積極的に展開している。
(引用終わり)

調べてみると、航空機はボーイングやエアバスなど172機も保有していて、海外の25航空会社へリースをしている。航空機リース部門では日本でトップだ。

LCCで有名な春秋航空の日本法人「春秋航空日本」の大株主でもあり、JTBよりも大株主だ。

ホールへ目を向けると、さくらコマースがある。
一時期は、「さくら軍団」と呼ばれた競走馬事業で成功して、数々の名馬を世に送り出した。
その、さくらコマースは、パチンコチェーン店でもあるが、関連会社には「モランボン」がある。焼き肉のタレで有名な「ジャン」の会社である。

モランボンは、焼き肉のタレだけではなく、実は餃子の皮や春巻きの皮で、全国的にはトップ企業だ。

自社ブランドの皮だけではなく、セブン&アイ・ホールディングスブランドの餃子の皮はモランボン製だし、生協ブランドの皮もモランボンだ。イトーヨーカドー等、セブン&アイ・ホールディングスの店舗へいったい際には、商品の製造元を確認して欲しい。

山佐もさくらコマースも共通している点は、派手なことはしないこと。

特に、パチンコ業界ではありがちな派手に出すための、ある悪さとは無縁。

さくらコマースは、創業者の時代から、Bモノは一度も入れていない(その理由は、あるのだが、業界人にはわかるはず)。

つづく