パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

シニア層を増やすためにやるべきことは一杯ある

今やパチンコホールはシニア層に支えられている、と言っても過言ではない。その一方で
ホールはシニア層に対して何か特別なことをやっているか、といえばそうではない。

シニアのホール選びはやはり自宅から一番近い、ということがポイントになったりする。
足も悪くなってくるので、そう遠くへは行けない。そのホールのサービスが少々悪かろうが我慢する人も少なくない。

「シニアに支えられているのだから、シニアにウケるサービスをホールはもっとやるべき
」とは業績向上の達人。

どういうことをやればいいのか?

「全体的に文字はもっと大きくすべきです。特に大当たり確率などの文字は大きく表示しなければなりません。実際にあったのが、お客様は1円の甘デジを打っているつもりが、4円のミドルを打っていたこともあります」

こういうちょっとした気配りがあると視点はさらに広がっていく。

「会員になってもらうためにも、会員のメリットを漫画で紹介する。主人公はもちろんシニアで紹介する。呼び出しボタンだって届きにくい。やはり手元にある方が親切です。椅子を最適な高さに調整するために座布団を敷くのも一つの方法です。杖をついているお年寄りには杖置き場も喜ばれます。シニア向けにやるべきことはたくさんあります。シニア向けのことをちゃんとやると稼働は上がります」

ところが、ホールは急速に各台計数機の導入が進み、スタッフの数を減らす傾向にある。

本来は玉箱運びの作業から解放された力を接客に注ぐはずだったのだが…。人手不足を解消するための設備で完全にコストカットの方向に進んでいる。

「ホール経営は負けるお客さんで成り立っている。圧倒的に負けるお客さんの方が多い。スタッフがいないと文句をいう相手がいなくなる、ということでもある。不満が爆発すると二度と来なくなる」

IT系企業が多い地区の飲食店は、ベタベタ接客の方が好まれる、という傾向がある。普段は一人で黙々と仕事をすることが多いので、食べたり飲んだりするときは、人と触れ合いたい、という欲望が生まれる。

若者でもベタベタ接客を好むケースもあるように、シニア層が多いホールともなるとなおさら、ベタベタ接客が好まれるのに、スタッフを減らすのは時代とは逆行しているともいえる。

シニア層に対してはよりきめ細かいサービスが必要になるが、それをするのがマンパワーである。



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禁煙化対応の超ワイド玉箱

省力化を取るか、出玉演出を取るか。これは業界では悩ましい選択だ。高稼働ホールとして実績があるケースで途中から各台計数機を導入して失敗。再び箱積みに戻すこともある。

大阪で4円、20円のみで再スタートを切ったホールは、箱積みによる出玉演出が奏功して活況を呈している分、大勢のスタッフが忙しく働いている。

グランドオープン当初からパチンコ・スロット共に各台計数機を導入し、省力化の最先端を行く大型ホールは業界の関心の的だった。少子高齢化で日本全体を襲う人手不足の中で、ホール業界の採用は年々困難になっている。それなら選択肢は省力化しかない。

かといって、全台各台計数機で出玉演出が見せられないとなると、稼働に大きく影響してしまう。高稼働を想定しての省力化だったはずだが、何のための省力化だったのか、と本末転倒となってしまう。

起死回生策はリニューアルオープンで各台計数機を取っ払うしかない。客と店の信頼関係が構築されていない中での省力化は両刃の剣となる。

各台計数機の普及に伴い、玉箱の需要が減少している。管理遊技機になれば、玉や玉箱だけでなく、各台計数機そのものも不要になってくる。タイムスケジュールでは旧基準機の検定が切れる2021年2月から市場投入される予定のようだが、全ホールが全台管理遊技機に切り替わるにはまだまだ時間はかかる。

ここからは玉箱メーカーへの新製品の提案である。

来年4月からホールも全面禁煙になる。ということは膳板に取り付けられている灰皿は不要になる。

つまり、灰皿の部分に玉箱が乗っても問題がないので、従来よりもワイド幅の細長い玉箱を作ることができる。容量は新基準機対応の1500個。今でもロングサイズの商品はあるが、それよりも広い500ミリ幅は視覚効果も高い。

ある玉箱メーカーの社長によれば、玉箱の生産量はピーク時に比べて8割減だという。玉箱メーカーは壊滅的とも言えるが、久々の新製品開発につながる。

禁煙化を追い風に4月1日発売のタイミングでどうだろうか。

アナログ人間にはまだまだ玉箱は重要なアイテムだ。




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パチンコとインフレ

「インフレが起こったら他のギャンブルはレートを上げれば済むので対応できるが、パチンコは貸し玉料金の上限が4円と法律で決まっているので、パチンコは危ない」と話すのは与党大物政治家の秘書。

いきなりインフレとは何とも唐突な話だ。

日本の財務状態について話をするに当たり、パチンコの話を絡めてきた。

でも、今は1パチが主流になっているので、むしろ4円が復活するのではないか? それを考えればパチンコ業界だって歓迎すべきかも。

ただ、ハイパーインフレでも起ころうものなら、国民はパチンコだけでなくギャンブルにうつつを抜かしていられなくなる。

ハイパーインフレの極端なイメージはこんな感じだ。

たこ焼き屋を開業するのに1000万円の借金をした店主(債務者)は、たこ焼きの値段が一皿100万円になれば借金返済がいとも簡単になる。一方、汗水たらして10年間コツコツ1000万円貯金した人(債権者)は、たこ焼きを10回買うとパーになる。

インフレとは債権者から債務者への富の移行なのだ。今の日本で債権者は国民で、最大の借金王は国だ。インフレとは国民から国への富の移行という意味では、税金と同じだ。したがってインフレとは税金という形をとらないものの、実質は税金と同じなので、よくインフレタックスと呼ばれる。

では、インフレとはどのようにして起こるのか?

政府は財政赤字が発生した場合、国債を発行・販売することにより穴埋めをする。銀行や個人が国債を購入すると、対価として貨幣を渡す。この時、日銀が民間銀行から国債を購入すると、貨幣市場に出回る現金の量は増えてしまう。

日銀が国債を買って民間にお金を渡しているということは、政府が国債を発行して直接日銀に買い取ってもらって現金をもらうということと同じだ。国債を発行して得た現金は、政府の手元に残るが、そのお金はもちろん使う。

民間に現金が大量に流れていき、お金の量が物の量より増えるとインフレが発生する。これが、財政赤字がインフレにつながる道筋だ。

ひどい場合は、もらったお金は2~3日で価値が下がっていく。そんなお金を手元に置いておく人はいない。とにかく物に変えようとする。するとさらに市中にお金が溢れかえる。

これがハイパーインフレの正体だ。

こうなると、普通は外貨を使い始める。日本国内で円を持っていてもどんどん価値が下がっているのだから、受け付けるのはドルとかユーロだけなどということが起こる。そうなると円の価値はなくなる。

日本の借金は1000兆円以上の累積赤字が貯まっている。この膨大な借金をチャラにするために、前述のたこ焼き屋の例のように、政府が取る道はインフレしかない。

インフレを起こされようモノなら、年金生活者はたまったものではない。例えば、月20万円の支給金額は決まっているため、物価の上昇によっては、それこそ2万円の価値しかなくなる。

緩やかな2%のインフレなら公営競技やカジノはレートを上げればいいかも知れないが、ハイパーインフレではパチンコだけでなくギャンブル全般もダメになる、と思われる。


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パチンコ客が怖いというイメージはどう払しょくする?

1カ月ぶりに行った大阪・元町で新しくオープンした中華料理店を発見した。ランチタイムを過ぎた1時以降も客足が絶えない。新規開拓の意味も込めて連れと入ってみた。

店内の雰囲気から厨房、ホールともすべて中国人で回していることがすぐに分かった。オーダーを取りに来たのは中年女性。注文したのは豚骨ラーメンの半チャーハンセットだが、日本語があまり通じていない雰囲気だ。

料理を待っている先客は4~5人。中華料理はスピードが命なのですぐに出てくると思ったが、10分経っても、15分経ってもなかなか出てこない。それは先にオーダーしている先客とて同じ状況。餃子の王将ならとっくに食べ終わっている。

30分後やっと出てきたのだが、日本語がたどたどしいおばちゃんは酢豚定食を注文した客のテーブルにラーメンセットを持っていっている。

「うちじゃないよ」

「ラーメンはこっち!」

厨房から飛び交う中国語。中華料理の本場の中国人コックが作っている様子なので、味には期待した。

出てきた豚骨ラーメンのスープを一口すすって、すぐに業務用のスープの素を使っていることが分かるレベルの味だ。

中華料理の腕はチャーハンで分かるとも言われているが、ご飯はベチャベチャ。技量、味ともに素人レベルだった。連れは油淋鶏定食を頼んだが、一味欠けている物足りないものがあった。

レジを済ませて中年ウエイトレスに「いつからオープンしたの?」と聞いても言葉が通じていないようで要領を得ない。もう一人の店の関係者のおばちゃんが「今日からです」と中国語訛りの日本語で助け舟を出した。

料理が出るのが遅かったのは、初日でバタついていたようだが、味がイマイチなのでもう行かない。ランチタイムを過ぎても客足が絶えなかったのは、開店初日で近くの業界関係者らしきサラリーマンが訪れていた模様だ。

話は突然に業界へ。

あるホールがパチンコをやったことのない人を年代別(20~50歳)に分けて男女60人にパチンコを打ってレポートを書いてもらったことがある。

日当は3万円。これを軍資金に最低1万5000円は打つのが条件だった。当たれば日当プラス勝ったカネが入る。

打つ日にちは一番忙しい土日に限定した。

感想で一番多かったのが「煙たい」。

次に隣の人との距離が近すぎる、という意見が多かった。中には隣の客が足を投げ出してやりづらいという意見も。それを参考に台間の広い店づくりの参考にした。

それよりもホールがショックだったのは「客層が怖い」という意見だった。60人中72%が怖いと感じた。怖くないというのは40代以上の年代の人たちだった。

女性に限れば92%が怖いと答えていた。

店側は「どうやったら来てもらえますか?」と聞いた答えがこれだ。

「もう二度と行きたくありません」

料理がまずい店には二度と行かないのと一緒。既存店で新規の女性客を開拓するには客層まで変えなければならない、ということか?




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ハネモノ+普通機専門店の可能性とは

そのオーナーは2店舗を経営している。うち、1店舗は200台の小型店舗でオール1円の低貸営業を続けている。

もう1店舗よりも200台の店は低貸しでも稼働は芳しくない。そんな状況で200台を新基準機に入れ替える資金もない。予算に見合う安い新基準機が出回っていないこともあって、1台も新基準機は導入されていない。

新基準機に入れ替えられなければ、廃業も視野に入っているが、このまま座してその日を待つよりも、もう1店舗を閉めないためにもオーナーはチャレンジしてみることを考えた。

そのアイデアはハネモノと普通機だけで運営してみることだった。ハネモノなら機種によって数千円で売買されている。そういう数千円台のハネモノと普通機だけでホールを運営したらどうなるか?

200台を埋めることができなければ、70~80台に減台してでもハネモノと普通機の専門店をやりたいと考えている。

何事もやってみなければ始まらない。やりもしないで諦めるか、やってみて失敗してもいいから後悔しない方を選ぶかだ。

普通機で市場に残っているのは「コスモアタック」と「昭和物語」、「ハッピークルーン物語」ぐらいだが、普通機は確率で動いている一種ではないので、旧基準も新基準もない。検定、認定を受ければ6年間は使い続けることができる。

で、ハネモノと普通機の専門店がこれまでになかったかと言えば、答えはNOだ。

2011年、石川県で全国初のハネモノ・ミニセブン機専門店を謳ったホールが登場している。この店で一番驚かされたのは普通機が34台も設置されていたこと。コスモアタックの前身となる当時発売されたばかりの「フェニックス」が14台に、再認定を取った「ラッキークラウン」10台、検定切れ直前の「エンブレム」10台で構成されていた。

「新基準機は出玉が見込めない。それなら時間つぶしのお客さんのための機械も必要になってくる。普通機を作っているメーカーにお願いしたいのは、とにかくチューリップがパカパカ開くような台。そのためならオール10でなくて、オール7やオール8でもいいから、楽しくなる台を作って欲しい」(ホールオーナー)

で、件のハネモノ専門店はどうなったかというと現在は営業されていない。ハネモノと普通機の専門店を作ったとしても需要がなければそれまで。

というよりも、遊ばせる運営ができるか、そっちも問題。新基準機に切り替える資金もないホールが薄利多売でやっていけるのか、ということだ。



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