パチンコ日報

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取り忘れのICコインの処理方法でわかるあなたの店舗の信頼度

おじいちゃんの常連客が特殊景品を交換する前にトイレへ立ち寄った。手を洗う時に特殊景品を洗面台に置いたのはいいが、忘れてそのままトイレを後にした。



しばらくして、洗面台に置き忘れたことを思い出したおじいちゃんは、トイレに戻ったが、特殊景品は消えていた。



おじいちゃんは店長に事の次第を説明した。



店長はおじいちゃんがトイレへ行った時間帯のカメラの録画をチェックした。おじいちゃんがトイレに入った時間帯にトイレへ入る人の姿が写っていた。



後にも先にも、その時間帯にトイレに行ったのは、おじいちゃんとその常連客だけだった。



店長はこの常連客が怪しい!とにらんだ矢先だった。



当の本人が店長を訪ねてきた。



店長はこの常連さんが届けに来てくれたものと胸をなでおろそうとした時だった。



「店長、洗面所に特殊景品の忘れ物があったので、交番に届けておいたから」と意外な行動に出ていた。



なぜ、店に届けないで、わざわざ交番へ届けたのか?



常連客の答えは明快だった。



「以前、両替機に千円の取り忘れがあったので、店に届けたことがあったが、経過報告もなく、そのまま店がネコババしたのじゃないか、と思うようになってきたので落し物や忘れ物は交番へ届けることにした。実際どう処理しているの?」



ホールはお客さんからそう見られていることにショックを覚えたが、こういわれて店長は返す言葉もなかった。



信頼がないといえば、最たるものはガセイベントだった。ベタピンの台ばかりなのに、高設定が入っていることを匂わせるような広告宣伝で煽った時代もあった。一部のホールだったとはいえ、その反動がホールの信頼に跳ね返ってきている、というわけだ。



では、実際、どういう忘れ物が多いのだろう?



「一番多いのはICコインの取り忘れです。特殊景品もたまですが、あります。そういう場合、うちでは近所の交番へ届けていましたが、所轄から『現金に換えて届けてくれないか』といわれ、そういう忘れ物があった場合、現金に換えて届けていました。3カ月後に還付を受けていました」(ホール店長)



地域一番店の大型店ともなると、このICコインの取り忘れは、月額で40~50万円になることもある。前出の店長のように交番へ届けるケースもあれば、残高を全部玉で払い出し、そのままドブへ流して売り上げ計上するところや、店の雑収入として処理するケースと様々。



私有地、店舗内といえども、遺失物は警察に届け出なければいけない。



この取り忘れたICコインの処理方法が、店の信頼度のバロメーターになるというものだ。







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モモキュンソードで20万円勝った女の子が1週間でパチンコから卒業

パチンコを始めて1カ月も経っていない超初心者の20代の女の子が「モモキュンソード」を初めて打った。



根っからのモモキュンファンだったので、興味を惹かれてその台に座った。1/381のMAX機とは知らずに。



ところが、お座り一発。500円で潜伏確変を引き当てたため、とめどもなく大当たりは続き、最終的には5万発も出た。ビギナーズラックで20万円だ。



これをきっかけに朝一で毎日来るようになるのだが、翌日も1000円で確変を引いた。ただ、、今回は2回で終わった。



しかし、パチンコは簡単に当たるものと思うようになる。



最初に勝った20万円を元手に通うのだが、1週間で20万円がなくなった。



「パチンコってこんなものなんですか?」という疑問に店長が応えるべく、パチンコのレクチャーを始めた。



甘デジとMAX機の特徴と違いについても説明した。



「モモキュンは私が好きなマンガだったので、座ったんですが、本当にラッキーだったんですね。じゃ、自分はやらない方がいいですね」という言葉を残して、パタリと来なくなった。



このことをパチンコ業界はどう受け止めるべきか。



せっかく、パチンコに興味を持ってくれた20代の若い女性層は、貴重な存在だったが、すぐにパチンコから足を洗ってしまった。



パチンコで一番大切な「勝つ」という体験をしながらも、勝ち金がすべてなくなったところで、それ以上追っかけることはなかった。「彼女は依存症になる前にパチンコから卒業できてよかったじゃないか」というアンチの声が聞こえてくるが、ここは単純にパチンコが面白くなかったかも知れない。



せっかくパチンコを始めたファンを引き留められなかったパチンコには何が足らなかったのか。確変を引けば、連チャンするが、それが本来のパチンコの面白さなのか?



予期しない解散総選挙でIR推進法案が今国会で廃案になってきた。来年の通常国会で再提出となる。



日本でカジノが解禁されることで反対派の一番の理由が、依存症問題だ。パチンコと違ってカジノは賭け金は青天井で、一夜にして全財産を失うこともあるだけに、特にその辺は徹底されるものと思われる。



家族や第三者が入場禁止の措置を申告すれば、本人を入場できなくできる制度を導入することも可能だ。



パチンコ業界の依存症対策もカジノに準じるようになるかも知れないが、それは、それで準じてもらうにしても、依存症を増やすのではなく、本来のパチンコの面白さでファンを増やさなければいけない。







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スーパーダイエーの屋号も消えるが、もしもダイエーが本気でパチンコをしていたら…

一時は流通業界の王者とした君臨したスーパーのダイエーが、イオンの軍門に降り、完全子会社化されると共についには「ダイエー」の屋号までが消えることになった。



このニュースを聞いて、15年前にダイエーを退社したAさんは、改めてダイエーが本気でパチンコ業界に攻め込んで行ったら、パチンコ業界がどう変革していたかに思いを馳せるようになった。



ダイエーが関東の中堅スーパー忠実屋を傘下に収めたのは1994年のことだった。忠実屋が町田で経営していたパチンコ店「パンドラ」もそのままダイエーの傘下に入ることになった。



翌95年からダイエー「パンドラ」の出店攻勢が展開される。なにせ、休眠状態の土地、建物を所有していたため、数々の立地条件のパターンでトライアルした。



96年、大阪・ナンバにオープンしたオリエンタルホテルの地下フロアを全面パチンコホールにして、業界の度肝を抜いたこともある。



当時、中内会長は「地下フロアで物販をやっても流行らない。消去法からパチンコが残った。後発で今からやってももう遅い」とパチンコ経営にはあまり関心を示さなかった。幹部の中にはパチンコ出店にブレーキを掛けるものもいたため、中内会長の判断ミスにもなった。



ダイエーOBのAさんはいう。



「ダイエーが参入した当時は、マルハンがここまで大きくなることを誰も想像していなかった。本気でダイエーがパチンコ経営をやっていたら、パチンコ業界はもっと変わっていたかも知れません」



ダイエーがパチンコ店経営をするメリットは、自社で一般景品の流通市場を持っていることだった。ま、それは一般景品が半分ぐらい出た時の話である。ダイエーが経営するホールであろうが、換金する客は変わらない。98%以上は換金客だ。



事業拡大に野心を燃やすのが中内流だった。それが何故だかパチンコには抵抗を覚えた。



中内会長が残した名言がある。



「神戸から2つのチェーン企業が生まれた。それはダイエーと山口組だ。どちらも焼け跡から這い上がってナショナルチェーンになった」



ホールを全国展開する上で、暴力団の絡みを恐れたことが出店の足かせになった、ともいわれている。



「ホークス球団を買わないで、そのおカネをパチンコに投資していたら…」(Aさん)



当時、ダイエーのパチンコ経営についてよく取材をしていた。広報の窓口はナンバの歌舞伎座の中にあった。その過程で分かったことは、大企業はホール経営には向いていない、ということだった。



パチンコ店のオーナーは新台を買うかどうかの判断をその場で瞬時に決めて、いいと思った台は大量に抑える時代だった。そんな時に社内稟議、稟議で新台の買い注文を出していたら、サラリーマン役員や店長では、いい台などは抑えることができない、ということだった。



大金が動き、スピードが求められるオーナー判断を店長に求める方が無理だ。



親会社の経営難で、パンドラは長野のアメニティーズに売却され、中内会長の芦屋市六麓荘町の邸宅はマルハンの持ち物になっている、という。





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マルチプレイヤーの無料貸し出しは是か非か

ホールでは雨の日に無料傘の貸し出しサービスを行っている。



これに準じる形でお客さんに喜ばれる無料貸し出しサービスを考えたホールがある。その内容はLPレコードやカセットテープをCDやSDカードに録音できるマルチプレイヤーの貸し出しだった。





ホールのお客さんは高齢者が多いので、自宅には昔のレコードやカセットテープがある、という話を聞いていた。昔の音楽をもう一度聴きたいが、レコードプレイヤーはないし、ラジカセも壊れている、というお客さんが少なくなかった。



そこで、思い立ったのが、会員特典としてのマルチプレイヤーの貸し出しサービスだった。



お客さんにレコードやカセットテープとSDカードを持ってきてもらい、自分で録音する。



このマルチプレイヤー自体1万円を切る値段で販売されており、そんなに高価なものでもない。予算的にも十分対応できるサービスができる、と発案者は胸を躍らせた。



しかし、新しいことをするには、所轄にお伺いを立てた方がいい、ということで相談に行った。



案の定というか、所轄の反応は渋いものがあった。



「傘の貸し出しは困っている人に対して善意なのでいいが、これは困っている問題でもないので無償は好ましくない。サービスの対価を取らなければダメ」



ホールとしてはあくまでも会員特典としての無料貸し出しを考えていたので、ちょっと暗礁に乗りかけている。パチンコ業界ではこういう新たなサービスを考えると、「余計なことをするな」という風潮があることも否めない。



警察行政に詳しい行政書士の見方はちょっと違う。



「その程度のことなら、いちいち相談しないでやるのが一番。所轄は相談されるから何かいわなければならない。担当の腹の内は『いちいちそんなことで聞いてくるな』というのが本音。対価を取れというのなら、端玉でいくばくか取ればいいこと。今回の件は行政指導を受ける内容でもない」とキッパリ。



日ごろから警察行政と対峙しているからそういうことがいえるのかも知れないが、店長はサラリーマンだ。もし、行政指導を受けたら大変なことになるので、いちいち所轄にお伺いを立ててしまう。



許認可権を握られているので、どうしてもそういう主従関係が出来上がってしまう。







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ファン感謝デーよりも未来の客に投資を

全日遊連が主催する第24回パチンコ・パチスロファン感謝デーが11月14日から3日間開催される。期間中は各ホールで抽選会が開かれ高額景品が当たる。景品の上限は1万円だが、感謝デーにつき警察庁からも特例として認めてもらっている。



思い起こせば、30年以上前、前職ではこの感謝デーを大々的に特集ページを組んで取材していた。何か変わった催しを行っているホールを探し、全国各地を回っていたことを思い出す。



当時はミスパチンコなるイメージガールを選出して、彼女らがホール回りもしていた。



全日遊連では24回の歴史だが、全遊協時代から遡ると40年近い歴史があるものと思われる。



長く続けるからそれが伝統となる一方で、マンネリ化も否めない。



「ファン感謝デーは意味があるのか、とつくづく感じる。あれで稼働が上がる実感がまるでない。景品はセット販売で買う費用ももったいないので、止めたいぐらいだ。抽選で家電が当たるのではなく、別な方法を考える時期が来ていると思う。ファン感謝デーより新規ユーザーを開拓することを考えるべきだ」(ホール店長)



確かに一理ある。ファン感謝デーがファンの間でどれほど認知されているのか、また、感謝デー期間だからホールへ足を運んだ、というユーザーのアンケートを一度実施してもいいかも知れない。



「無理くりやっているイベント。抽選も当たる気がしない。ぶっこ抜きイベント」とはスロプロ。



ユーザー側にはそう映るが、業界を斜め45度で見ると組合に景品を納入している業者を喜ばせるイベントに映る。



1セットは8万円。これを全国のホールが購入するわけだ。低く見積もって1万セット、高く見積もって2万セットは黙っていても売れる。



前出の店長が新規ユーザー開拓を挙げる理由は、1円だけでも運営できるノウハウを確立している、といわれている大手チェーンですら1円の稼働に陰りが見えてきたからだ。



稼働を維持するために他よりも開けているが、それでは体力勝負になる。持久戦にも限りがある。ならば、新規ユーザーの獲得にいかに知恵と予算を出すか。



「今のお客さんに感謝することも大事だが、未来のお客さんのために投資するほうを考えなければ、このままでは本当に業界はじり貧になってしまう」(同)



1円のお客さんがいなくなる前に行動を移さなければならない。





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