パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

売り手市場でホールが人を採用するには悪いイメージの改善から


今年3月に卒業した大学生の就職率が97.6%だった。過去最高の前年同期に比べて0.4%微減したものの高水準を維持している。依然として売り手市場が続いている。

リーマンショックで各企業が採用を手控えた時、パチンコ業界には神風が吹いたこともあった。アルバイトの募集をしても応募が殺到したホール企業もあった。引く手あまたなので時給を下げたほどだった。

それも今や昔。売り手市場の現状ではホールの人材採用は年々困難になってきている。

人材系のセミナーでホールの話が出た。去年グランドオープンした大型店は、自社で募集してもアルバイトが集まらないために、人材派遣会社を使って55名を入れている。掃除のおばちゃんは集まるが、自社採用では人が集まらない地区だった。地区の時給相場よりも225円アップして確保した。

セミナー講師がパチンコ業界へ人が集まりにくい理由を次のように挙げた。

「まず、喫煙環境です。空気が悪い。それと大騒音。難聴は職業病でもあります。各台計数機が普及しているにも関わらず、まだホールの仕事と言えば玉箱の上げ下げがある、という認識です。客層のイメージも悪い。ここをまず変えないことにはますます人は集まりません」

飲食業界も人手不足が続いている。居酒屋では客に酒が入ると女性スタッフはお尻を触られたりする。

それでもパチンコホールよりもアドバンテージがあるのは、賄が付くこと。一人暮らしの学生ともなると1食助かるのは大きい。賄付きのホールは一部あるが、一般的ではない。

このセミナーに参加したホール関係者は「あなたの業界のイメージのいいところと悪いところを書いてください」という質問に対して、ペンが動かなかった。

悪いイメージは書けても、いいイメージが思い浮かばない。悪いイメージの改善は先決問題だが、放置され続けてきた。

「人がいなくて倒産になることはないとしても、人がいなくて規模の縮小はあり得る。バブルが崩壊後、こんなに人が足りないことはなかった。コンビニや飲食店はもはや外国人労働者がいないと成り立たない。人が足りないから営業時間の短縮につながっている。今後どうやって人を採用するか。人件費が大きなウエイトを占めることになる。人が足りなければオートメ化、無人化するしかない」(セミナー講師)

ギャンブル依存症対策は政府主導でやっているが、騒音対策は一向に手を付けられない。それができないのであれば、オートメ化、無人化を選択するしかない。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

当日精算し忘れた客の対処、さあどうする?


リサイクルコイン式の店舗でおばあちゃんが1万円投入した。1000円目で大当たりして換金した。おばあちゃんは9000円分残っていたが精算し忘れて帰った。



翌日、ホールへ行く。

精算しようとしたらこんな表示が出てきた。

「このコインは精算できません。精算期限切れです。コイン残高9000円」

おばあちゃんは9000円分の玉を出して、景品交換しようとしていたら、店員から次のように注意を受けた。

「店の決まりで、そのまま景品交換することはできません。遊技してください。当日精算できなかった残高は、翌日はプレイすることだけが可能です」

おばあちゃんは、どうしても現金が必要だった。9000円分打って負けてゼロにすることができなかった。

おばあちゃんはそのまま玉を出して景品交換をしてくれるようにお願いしたが、店員はルールを盾に受け入れてくれなかった。

一連のやり取りを見ていた常連が、おばあちゃんに助け船を出した。

残高分の玉を買い取ってくれたのであった。

客同士が玉の売買をすることにも問題があるが、緊急避難だった。

ちなみにおばあちゃんは店の常連である。

ここでハウスカードのおさらい。

ハウスカードには第三者発行型と第三者管理型がある。

当該ホールのリサイクルコインは第三者発行型である。

第三者発行と第三者管理の違いはこうだ。

■第三者発行ハウスカード
・当日精算可能
・当日以降使用可能。ただし精算は不可
・未使用分は3カ月程度でカード会社の雑収入になる

■第三者管理型ハウスカード
・当日精算可能
・翌日以降使用不可
・未使用分は翌日ホールの雑収入になる

ちなみに第三者発行型は日本ゲームカードで第三者管理型はグローリーナスカ、マース、ダイコクなど。

いずれのハウスカードもシステム上は、翌日精算は不可となっている。

ホール責任者が恐れるのは、精算は当日限りになっているのに、翌日精算すると風営法違反になりはしないか、ということだろう。遊技者保護の観点からすると原則通りにはいかないものだ。

「ハウスカードの規定上、精算は当日限りとなっています。しかし、当日精算を忘れるお客さんはどうしてもいらっしゃいます。システム的には更新をかければ精算することはできます。表向きは当日精算を謳っていますが、ケースバイケースで臨機応変に対応しているホールさんは多いです。当日精算はハウスカードの規定であって風営法とは関係ありません」(設備機器メーカー関係者)

あなたが店長だった場合、今回のケースはどう対応した?



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。




機械代が下がらないのは保通協の適合率が悪いから?


偶然、ユーチューブで1996年に放送されたパチンコのドキュメント番組を観る機会があった。カップルシートを設置するホールが全国各地に登場。パチンコにデートは普通の出来事だった。



当時は年間600機種の新台が発売され、新台価格は15万円~20万円が相場。当時はハネモノも多数販売されていただけでなく、液晶はまだ小さいものだった。

それから23年以上が経過した現在遊技機価格は40万円以上。液晶が大型化するだけでなく、ギミックもどんどん大きくなりそれが価格に反映される。ホールは「そんなものは要らないから価格を安くして欲しい」と訴える。

デートにパチンコの選択肢もあった頃は年間430 万台が発売されたパチンコ台も昨年は 135万台まで落ち込んだ。全盛期の3分の1で、新基準機の評価はイマイチで今年の販売台数は100万台を切る可能性すらある。

こんな状況でメーカーが売り上げを維持するには機械代の値下げなどとんでもないことで、販売台数減少に対処するためには機械代を上げるしかない、というのがこれまでの流れだったが、メーカーが機械代を下げられないもう一つの事情があった。

それは保通協の適合率だった。例えばスロットの場合、申請費用は試験料186万円に加え、おびただしい書類作成にかかる人件費が50万円ほどかかる。1機種の適合を取るまで33回にわたり申請を繰り返したケースもある。

スロットは6号機になって732件申請して、適合は110機種で適合率は18.7%と低迷している。不適合となった試験料などの経費32億7000万円が消失した。

消えた試験費用をメーカーは機械代に上乗せするので機械代は下がらない。機械代を下げるためには、保通協の適合率を上げることが一つの解決策にもなる。

保通協の適合率が低い原因は、遊技機の分散値の測り方が適正ではないために、適合率が極端に低くなっている。元々確率は暴れるもので、試行回数を増やすことで確率は収束する。

今の保通協の試験はサイコロを6000回振って、1から6までの目が1000回ずつ均等に出ることを求めているようなもの、と指摘する声もある。

「保通協の検査は最初から厳しすぎた。検査を厳しくすればするほど、激しい台が重宝されるようになった。これでは逆効果」(メーカー開発)

適合率が上がれば機械代が下がるのか?その関係性をメーカーは自らの行動で示さなければならない。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。


直近の採用情勢とパチンコ店の採用を脅かす採用施策


採用支援アベブの太田です。

ここ数年、緩やかに有効求人倍率が上昇しており、直近では全国平均で1.63倍と採用難易度が高まる一方で、同時に各企業の採用手法も、さまざまな変化が見られるようになりました。

特に若い世代を採用しようと思った場合、単純に時給を上げたところで、思ったほどの成果は見られず、各企業の採用活動におけるコストは年々上昇傾向にあります。

昔と比べて大きく変化している点は、紙媒体が主流ではなく、ネット媒体が主流になってしまったことです。
これは言うまでもありませんが、スマホが普及したことが大きな要因と考えられます。

同時に求職者が応募する際の電話応募は激減し、大半の求職者がメールやLINEを通じて企業に応募する傾向が強まっております。

これだけでも、ネットの仕組みを知らない方にとっては、ネット媒体をうまく活用する方法を勉強する必要があり、紙媒体に出稿するよりも、考えなければならないことがたくさん出てきます。

現在は、ネットにおける求人媒体は数え切れないほどの種類が実在しており、1つの求人サイトを見ても、掲載順位を複数プランから選択する必要があります。また、掲載オプションについても求人各社で名称の異なる難しい横文字でたくさん存在しており、どんな効果があるのか?について、もはや求人会社の営業マンでさえも十分に把握できていないことも多々見受けられます。

さて、前置きが長くなりましたが、本題に入らせて頂きます。

これから、パチンコ店に大きく影響が出そうな別業界のある採用手法が一般化した場合、パチンコ店への応募数は急激に落ちると予測できます。

具体的には、求人に関連する費用をほとんど捻出できない業界、例えば飲食店で見た場合、求人予算が極端に低いことから、予算の使える企業と比較して、真っ向勝負で勝てるわけがありません。かといって、採用できないからお店を閉めるわけにもいきませんので、知恵を出すしかありません。

このような状況化で、最近少しずつ目にするようになった採用対策として、「ご都合バイト」 と募集内容に記載する企業が出てきました。

これについて詳しく調べたところ、求職者の勤務日や時間などの希望を100%叶えるというものでした。
(1日1時間以上、月1日以上の勤務が可能なら、採用基準を満たす。)

実際に、このようなスタイルで採用活動を行っている飲食店のオーナーは、「お店を閉めるよりもマシだ!お店自体にお客さんはたくさん来店して利益も出ているのに、人がいないから閉店するなんてありえない!」 と語っており、この手法で採用数が増え、なんとか乗り切ることができているとのことでした。他にもこのような 「ご都合バイト」 の募集を行う企業について、求人各社から得た情報としては、前述したオーナーと同様の意見が多かったようです。(中には、社会保険加入を増やしたくないからという理由でご都合バイトを募集しているお店もありました。)

現在の強力な売り手市場の中、人材不足が危機的状況に迫った企業が、新たな採用対策を生み出している傾向が見られます。

このような企業が増加した場合、全国のパチンコ店の多くが、2交代制~3交代制を主流に運営している現状が、更なる採用悪化に繋がる可能性が高いと想定できます。

また、短時間バイトという募集はすでに全国の企業で一般化していることから、現状では単に短時間OKと募集しても効果は得られず、レギュラースタッフよりも短時間の方が、時給が高い逆転現象まで起きています。

求職者数よりも募集企業数が上回る売り手市場においては、求職者と企業のミスマッチを解消できる企業に応募が集中し、対策が遅れた企業には、応募はほとんど上がらなくなります。(パチンコ店に入ったことのない若者が増加していることも職選びの選択肢から外れており、採用悪化の要因の1つでもあります。)

よって、パチンコ店の採用を円滑に行うためには、時給対策以外の 「働き方」 を優先的に考える必要があります。
時給は高いことに越したことはありませんが、若い世代を採用したいと考えた場合、「勤務時間」「勤務日数」 に融通が効く企業に応募する傾向が強まっていることを認識した上で、受入体制を整えることが有効策と言えます。

(おまけ)

1日3時間程度の方を採用したい場合、求人原稿には 「1日30分~OK」 と記載することで、3時間勤務希望者の応募が増加したケースがございます。実施を試みた企業に応募者の詳細を確認したところ、実際に1日30分を希望してきた応募者はゼロだったと回答を頂きました。この企業は当初は 「1日3時間~OK」 と募集していたが、全く応募が上がらなかったため、このような策を試みたところ、うまくいったということでした。





人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。


くら寿司のエグゼクティブ採用とパチンコ業界


回転ずしチェーンのくら寿司がことし5月から実施している「エグゼクティブ採用」が外食産業で話題になっている。採用されると社会人経験はゼロにも関わらず入社1年目から年収1000万円の破格の待遇である。

条件は26歳以下で就業経験があるものは除外される。社会経験があると、くら寿司の社風に馴染まないからで、真っ白い人材を必要としていることが伺える。

必須条件はTOEIC800点以上、簿記3級以上。つまりかなり英語が得意でなければならない。外資系企業に就職するには必須レベル。英語力を必要とするのは海外展開の責任者になることが求められているからだ。

外食産業は40歳モデルで平均年収が491万円。入社したてなら300万円を切るのが普通だろう。一般職入社とエグゼクティブ採用では給料に3倍以上の開きが出る。

一般社員の不満やモチベーションが下がることが懸念されるところだが、田中邦彦社長は次のように答えている。

「当社の文化として『人と比べるな』というのを常に言っている。中途で入った人が上司になったからと言って、文句を言うなと。年功序列ではないということはそういうことだ。このようなことは入社する社員にしっかり伝えている」

くら寿司のエグゼクティブ採用を読んだ業界人が、過去の自分に置き換えて述懐する。

「幹部候補生採用で入社したホール企業は、1~2年で店長に昇進することを謳っていました。2年間で25人が採用されました。初任給は一般採用より5万円近く上で、私は11カ月で店長になり、その時の年収は750万円。業績を上げることで最終1300万円の年収をもらっていました」

幹部候補生は入社早々2枚のタイムカードを持たされた。1枚は通常のタイムカードで、もう1枚は釘の勉強用だった。そのホールは早朝6時から店長が釘調整をしていた。その時間には出勤。店長の後ろについてやり方を見ながら釘の勉強をするためだ。6時から開店の10時までの4時間の給料は出ない。

釘の技術の習得のために自室にゲージを持ち込み、垂直上げ3度を目視で叩けるように特訓した。角度ゲージもない時代だ。社内試験に合格して晴れて店長として釘が叩けるようになれる。

古い社員は幹部候補生に納得しない。島ベルトの交換も10年選手よりも早く交換しなければならない。なんでもできて当たり前。4人必要な店舗を2人で回すこともあった。

この時点で半分以上は脱落した。

「私はパチンコ好きで、釘を弄るのが楽しくて仕方なかったから、店長にもなれたし、業績も上げられた。年上の部下ばかりで、幹部候補生がすぐに店長になると現場は腐るもので、優秀な社員から辞めて行った。下が腐ることが分かり、会社は幹部候補生の募集も止めました」

パチンコ業界も新卒採用で「店長になれば年収1000万円」を謳っていた時代もあったが、おカネで釣る時代はとうの昔に終わっている。くら寿司のエグゼクティブ採用の今後に注目したい。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。