10月25日。
いつも参加している異業種交流会に顔を出した。
東京にはタクシー会社が何社もあるが、代表的には「大手4社」といわれる会社がある。
この4社は共同運営でタクシー券を発行している。公官庁などの得意先を多数共有している。
そこの幹部から聞いた生情報はこうだ。
この2週間の水揚げが激減している。ある営業所は全体の売り上げが2割落ちた。
全体で2割減である!
この下落ぶりは、バブル崩壊の時以上に深刻だという。
特に、深夜の売り上げが取れない。
朝から夜迄で動いて、台あたり3万5千円から4万円の売り上げが可能だが、深夜料金帯となる22時以降の売り上げが半減している、という。
東京のベテラン運転手で、1日の売り上げが5万円から7万円だった運転手でさえも例外ではない。
不夜城「新宿」「渋谷」「銀座」「六本木」の深夜帯の客にも大きな変化が現われている。
ご存知の様に
「新宿」はアジア一位の歓楽街、
「渋谷」は若者の街、
「銀座」はアジア一位の裕福層の社交場、
「六本木」は20代後半から40代を中心とした社交の街であり、世界中の在日大使館が集中する場所である。
この2週間で変化が目立ってきたのが、若者の街「渋谷」の深夜客である。
言葉は悪いが、渋谷のガキ連中のタクシー利用が減った。深夜大勢いた若者利用客が減ったのだ。
以前なら、渋谷からの近距離客が大勢いたのだが、タクシーに乗らなくなったらしい。
渋谷は若い男性客よりも、若い女性客が大幅に減少しているらしい。
理由はご想像の通りだと思うが、何故若者たちの利用が減少しているのかを、現在分析中とのことだ。
当然、他の地域も深夜の売り上げが減少しているのだが、その理由はすぐ想像できる。
会社が経費節減や残業をしなくなったからだろう。
話を渋谷に戻す。
渋谷から赤坂東急ホテルまで行くのに、以前はタクシーを使っていたお客が、地下鉄を利用するようになった。
景気の減速になり、初乗り料金710円が割高と感じてきた証拠だ。
渋谷の若者がタクシー利用を控えるようになったが、この傾向は一時的なものかどうかは、まだ誰にも分からない。
このまま続けば、若者のパチンコ離れにもつながるのか?
中食ブームの様に、家の中で済ませるレジャー(テレビゲームやオンラインゲーム)の時代が来るのか?
いや、もう既に来ているのだが、これがパチンコ業界にも大きな波となり、押し寄せてくるのかどうかだ。
「パチンコ業界の集客方法を見直す時期に来た」とその場にいたホール経営者がポツリと吐いた。
その経営者とは初めて話したが、今月になり売り上げが減少しているらしい。
ホールの場所は超都心部で、昼間はサラリーマン客の憩いの場所。
そのサラリーマンたちが「仕事の合間に遊技しなくなった」と漏らす。
都心部では1パチ導入はある意味大きな賭け。だから、導入は躊躇している。
経営者の同胞が、東京都下(多摩地区)でホール経営をしているらしいが、そこはそれほど売り上げが落ちていないらしい。
理由は昼間の客層の違いがあるようだ。
対象ホール客の変化を読み取る事が大切な時期だ。
各業界、市場分析にやっきになって来た。
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