表に出る前にすぐに買い手が付くのはSランク、Aランクでこうした物件は出店意欲がある大手どころに自然と集まる。
パチンコホールは一にも二にも立地が全て。立地によって出店の成否が決まるといっても過言ではない。いい物件であれば、即決して手付を打つことが不動産を取得する場合の鉄則である。即決するためには不動産を見極める眼力、マーケティング能力、パチンコ民度分析を駆使して短時間で決めなければならない。
不動産物件は第一候補のところへ期限制限付きで案内され、期限を過ぎても返事がなければ、第二候補へと回される。
全国大手には必ずS、Aランクの物件が案内される中で、これまでだったらすぐに手を挙げていたと思われる物件を他社に持っていかれるケースが相次いでいる。
横浜市の地下鉄に直結した駅前ビルもそうだった。北関東で無借金経営といわれるホール企業が契約した。
駅前に1600台規模の超大型ホールがオープンした時は、悔し涙を流した関係者もいたかも知れないが、今はお荷物になっている。
不動産の専門家は新興住宅街で人口は非常に多いが「その周辺は、パチンコ民度は低い」とパチンコ立地ではない、と指摘する。
もう一つの物件は国分寺市の元イトーヨーカ堂跡。ここも全国大手が手を挙げていたが、東北が本社のホール企業が契約して、東京初出店の店舗としてグランドオープンした。
すぐ横にはマンションがあり、地元住民の説明会では「1階を駐車場にする、ダクトの配管をマンション側に出さない」などの要望を付けられているようだ。
「府中街道沿い。周辺に競合店もなく、悪くはないが、とびきりいいというほどでもない。人がわんさか来る場所ではない。大手は高額な家賃と比較したから手を引いたのではないか」と地元ホール関係者。
全国大手の出店判断が慎重になっていることは、間違いない。しかし、結果的には出店を見送ったことは正解だったかも知れない。それはそれぞれのホールの今を見れば一目瞭然だ。
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