奥さんは披露宴に同僚を10人ほど招待することになった。Aさんもバランスを取るために10人ほど会社関係の人を招くことになった。ホールはシフトの関係もあって多人数の同僚を招待するのは調整も必要なので、「オーナークラスの人にも出席して欲しい」と店長に相談した。
店長からの報告を受けてオーナーは二つ返事で快諾した。
これで目出度し目出度し、とはならなかった。
新婦方の親からオーナーの出席に待ったがかかった。やんわりとオーナーの出席を断ってきたのだ。
理由は新郎の勤務先がパチンコ店と知られると、新婦側の親せきに新郎が在日ではないか、と思わることを恐れたのであった。新郎の名字には「金」がついているが、日本人だった。その名字に加えて、ホールオーナーまで出席したのでは、疑惑が確信に変わることを恐れたのであった。
オーナーが出席する一件で、両家は大もめにもめることになった。
最終的には結婚式、披露宴を挙げないことにした。
主任はコトの詳細を店長には報告したものの、店長はオーナーの出席が原因で結婚・披露宴が取りやめになった、とオーナーに報告するわけにもいかない。
最近の若者は派手な結婚式を挙げることが少なくなっている。それは多分におカネの問題などがある。
オーナーも中止になった理由がおカネに関するものだと思い込み、「これで新婚旅行でも行ってこい」とポケットマネーで20万円を主任に渡した。
店長には「1週間以上休みをやれ」と指示した。
このオーナーの行動にいたく感激したのが実は新婦の母だった。早速、オーナーにお礼の手紙を書いた。
このホール企業は従来、社員が結婚する場合は、お祝い金として3万円を包んだ。お互いが社員なら6万円だったが、今回の件からお祝い金が20万円に跳ね上がった。
中小ホールだからオーナーの鶴の一声で祝い金の金額を変えることはできたが、オーナーは2代目で、社員がオーナーを見直すきっかけにもなった。
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