ロシアのウクライナ攻撃では、部下はプーチン大統領には2~3日でキエフは陥落できる、との情報を伝えていたと思われる。それが予想以上のウクライナ軍の反撃に逢い、今、ロシア軍が困っているのが食料や燃料だ。2泊3日の旅行と2~3週間の旅行では、旅装はロシアからの補給を待っているために、侵攻も足止めを食っているとの見方がある。
プーチン大統領の耳に心地いい情報しか伝えないために、計画は狂う一方で、そのたびにプーチン大統領の怒りといら立ちは増す一方だ。
怒られることを恐れるあまり、正しい情報を伝えなかった結果、ウクライナ戦火は拡大の一途を辿る。
これをホール経営に置き換えてみよう。
景気後退に伴い、パチンコ市場がさらにシュリンクする中で迎えたコロナ禍と旧規則機の撤去問題と相まって、今年は閉店ラッシュがピークを迎えることが予想されている。
ここで経営トップは様々な判断を迫られる。
こんな時期だからこそ、出店攻勢に出る逆張りと、資金力の限界を感じて閉店を選択するか、スマスロの登場まで待って休業するか…。ここで部下からの正しい情報が入ってこないとトップは経営判断を誤ることになる。
最近活発化していたのはM&Aだ。それで一気に店舗を拡大したのがキコーナだろう。売却する方にすれば、稼働のいい店舗は残して、稼働の悪い店舗を売却したい。しかし、それでは買う側には何のメリットもない。で、最終的に一括売却となるが、その中には稼働の芳しくない店も含まれる。
その一方で、正しい情報を伝えてもトップが正しい判断ができないこともある。それは売却することが「恥ずかしい」という理由で、それは経営判断ではない。経営判断とは、効率化を優先して赤字部門を切り、黒字化に持っていくことだ。
功罪はあったが、日産のカルロス・ゴーンの経営手腕がそれだ。2兆円の有利子負債を抱え破綻寸前の日産にルノーから送り込まれたゴーンは、就任時に「5年以内に日産の再建を果たせなければ、失敗ということだ」と強調した。
大胆なリストラ策である「日産リバイバルプラン」では工場5カ所を閉鎖し、3年半かけて2万1000人をリストラした。日本人ではできない「負の遺産」を大手術して、有利子負債を減らした。2年目で黒字化にV字回復、4年目で有利子負債を完済した。
店舗売却を「恥ずかしい」と躊躇しているようでは、今後も赤字は膨らむばかりで、本体の財務状況を悪化させるばかりだろう。大胆な決断が求められている。
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