Aさんは金型職人ではない。使命は新規取引先の開拓だ。この厳しいご時世に仕事を取って来なければ、会社経営も成り立たない。
Aさんがおじいちゃんから聞いた話の中で、取引先にパチンコの玉ゲージや板ゲージを作っている会社があった、という。おじいちゃんはその会社の会長(86)とは、お互いパチンコ好きであったこともあり、今でも大の仲良しでもある。
手打ち時代からの筋金入りのパチンコファンで、会長曰く「ハネモノ全盛期の頃のパチンコが一番面白かった。フィーバーが出てからパチンコがつまらん。スタートに入るかどうかで全然面白くない」という。
セブン機が登場して早40年が経ったが、面白くないといいながら今でもパチンコは打っている。
かつてのパチンコメーカーには、自らゲージを設計していた社長もいて、知り合いだった、という。
「昔のパチンコ台は釘も沢山あったので、玉の流れを追っていた。今の台はゲージへの気遣いがない。釘が減れば減るほどパチンコは廃れると思っていたが、その通りになってきた。釘が減れば減るほど玉を目で追うこともない。釘が沢山あって玉を追うことがパチンコとして楽しかった」(会長)
文句を言いながらも未だにパチンコを打ち続けるのは、カネと暇があるので、面白くなくても打っている、という。
パチンコの釘の本数が減ったのは、パチンコのメンテナンスを容易にするためだろう。つまりは、ホールが「楽をしたい」ということ。ホールの手間が減った分のしわ寄せは、客の方から「面白くない」の烙印を押される。本末転倒である。
本来のパチンコ好きからすれば、単なるスタート抽選機が面白いはずがない。
パチンコアンチになってしまったハンドルネーム換金禁止氏のコメントでも同様のことを指摘している。
「基本、デジパチは嫌い。打っていて、イライラしてくる。不快な演出と爆音に耐えられない。どれも同じようなゲーム性だし、もうウンザリ。勝ち負け以前の問題。昔の機種で好きだったのは、藤商事のアレパチ『サンライズ」と奥村の一般電役『マジカルランプ』。規制があるから無理だろうが、このような機種をそのまま再販できたら、13時間打ち続けてもいい」
平和のうまい棒のような機種を各メーカーが競って開発すれば、パチンコの面白さのバリエーションも増えるというものだ。
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