パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

ヘラクレスオオカブトの飼育販売がホールの副業に

北関東のコメ農家が副業でカブトムシとクワガタの飼育販売をやっている。近くにはJRAのトレセンがあり馬糞が手に入り、自分の田んぼで作るコメによってイネワラ、モミガラがある。この組み合わせの堆肥が幼虫の住み家となる。

普通のカブトムシ、クワガタでは全く儲からないので、目を付けたのはヘラクレスオオカブトなど高価で取引されている種類に限っている。小さい個体でも1万円、15センチ以上の大きいものになると10万円以上。中には100万円で落札された実績がある種類だ。


幼虫の間はほっとくだけでいい。近年の温暖化によって幼虫からサナギになる期間が短縮されているのを実感している。

成虫になってからのカブトムシの寿命は2~3カ月だが、ヘラクレスは半年から1年間は生きている。これも人気の秘訣か。

飼育している人は高齢者で後継ぎもいない。この話を聞いてホールが資金援助して、ホールの小さな副業にしたところ、結構儲かっている、という。今では全国展開を考えるまでに至っている。

しかし、昆虫に興味のない人たちからすれば、どうしてそんなに高い値段で取引されているのか理解できない。しかも、長生きしても1年だ。

まず、なぜヘラクレスが高額になるのか。その理由の一つは、希少性である。自然界では、特に大型や特殊な形状を持つ個体は稀である。そのため、特に大きな角を持つカブトムシや、珍しい色合いを持つものはコレクターの間で高値で取引される。まさに「大は小を兼ねる」ではなく、「大は高を呼ぶ」世界なのだ。

さらに、このカブトムシたちは、ただの昆虫ではない。特別な環境で飼育され、数世代にわたって選抜された結果、サイズや形状、健康状態が究極まで追求されたエリートたちである。

つまり、ヘラクレスは、単なる一匹の虫ではなく、長い年月をかけて生み出された「芸術品」と言っても過言ではない。

だが、それでも1年しか生きない生き物に、稀なケースとは言え100万円も支払うのは、どうにも理解しがたい。そこで考えなければならないのは、その背後にある「所有欲」や「満足感」だ。

人は往々にして、自分が特別だと感じられるものに対して高額を支払う。それが他人には理解できないものであっても、自分だけの特別な体験や所有物を得ることで、満足感を得られるのである。

また、ヘラクレスの高額取引には、コミュニティや仲間内でのステータスを象徴する側面もある。100万円のヘラクレスを持っているという事実は、昆虫愛好家たちの間では一種の名誉であり、その個体を手に入れることは、自分の飼育技術や眼力を誇示する手段となるのだ。

1年間という限られた時間だからこそ、その一瞬一瞬がかけがえのないものとなる。まるで美しい花が一晩だけ咲き誇るように、その一時の輝きが人々の心を捉えるのだ。

短命であるがゆえに、その価値が一層高まる。人々はその刹那的な美しさと希少性に惹かれ、そしてそこにしかない「特別な瞬間」を求めて大金を払うのである。

ただ、それは非常にニッチな世界だと感じずにはいられない。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。
記事一覧

コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 虫取りは楽しい思いです。虫取り編みを振り回しながら野原を駆け回った事が楽しかった。
    カエルの肛門にストローを挿し、息を吹き込む遊びなども懐かしい。

    なのに、金でそれを買い漁るとは、浅ましい。思わず溜息が出ます。
    釣りに行って、海に行かずに魚屋で魚を買うというのか。

    しかし、昨今のスマートフォン依存症の子供にしては、昆虫に興味があるだけまともと言えよう。

    昆虫採集を金で解決するなど、私が溜息をつくような愚行をするものが
    若者世代では上澄みとは、情けない。
    徴兵がある韓国の若者の凛々しさを見習いなさい
    憂う者  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 憂う者

    • 今回の記事にヘラクレスオオカブトを購入するのは子供とも若者とも書いていません。

      読解力のない老人がパチンコ屋の浅はかなレベルでひとくくりにコメントしているのは愚の骨頂です。

      人を見下し、自分の価値観に合わない行為を愚行と決めつける愚か者は、一人でワンワンと吠えていなさい。
      呆れています  »このコメントに返信
    • ピンバック: 呆れています

  3. 「自分がすべて正しい!」
    「他人がすべて悪い!」
    典型的なお隣さんの国民性ですねw

    そんなに日本の若者が気に食わないのなら、さっさと祖国に帰れば?
    ここのコメントも見ないので、腹も立ちませんよw
    憂う者(牛丼通行人)は祖国に帰りましょう  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 憂う者(牛丼通行人)は祖国に帰りましょう

  5. ムシキングは有名ですが実際の虫となるとちょっと…
    子供の頃は夜の街灯に寄ってくるクワガタなんかを捕まえるのが楽しかった記憶はありますね
    今は街灯もLEDなので虫は寄ってこない、なんて事を聞いたことがありますがどうなんでしょうかね

    遊技機メーカーがせっせと作るそのちんけで出来の悪い機械を、価格を下げるどころか上げる状況です
    ホールは独自にパチンコ以外での収入を考えなければならないでしょうし大変でしょう
    可能ならば完全にパチンコ業から離れ、他業界での活躍を期待します
    こんな腐った業界には長くいるだけその貴重な時間が失われます
    もっと日本社会のためになる業種で頑張りましょう
    幸いにも人材が不足している業界が今は多いです
    従業員の方も1個人1社会人として転職を考えた方がよろしい状況かと思います
    近い将来ほぼ確実に沈みゆく船です
    そんな泥船に乗っていても人生は豊かになりません
    考え時、決断する時を逃してしまうとあっという間に転職できない年齢になります
    憂う者のような人間になってしまって後で後悔したくない方はご一考を
    名無し  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 名無し

コメントする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です