対抗するために最新のプリント機を導入するには2000万円のコストがかかる。それでこれ以上事業を続けることを断念した印刷会社が同業者に身売りすることになった。会社を身売りするというよりも持っていたお客ごと渡したようなものだった。
会社を引き継ぐことになった印刷会社は、東日本のパチンコ店のチラシ客を沢山持っていた。御多分に漏れずパチンコ店のチラシ印刷の仕事も減り続けていた。顧客店舗が閉店することに加え、新聞購読者が減り、折り込みチラシの広告効果なければ、コスト削減の一環でチラシは打ち切られていく運命にあった。
それなりに知恵は絞った。集客効果を高めるために、チラシの裏に地元・飲食店の割引券を入れたこともあった。たまごサービスも打ち出したが、それもやがては飽きられて行った。
例年なら謹賀新年のパチンコ店のチラシ需要があったのに、それも今年からなくなってしまった。新聞チラシで集客できる時代はとっくの昔に終わっていた。
この印刷会社にホールの営業本部長から集客についての相談があった。LINE会員に限界を感じていた。しかし、妙案は出ないままだった。
並ばせ屋に、晒し屋。これにはおカネがかかるだけでなく、開店プロを集めて、何百人並びがあった、と一喜一憂したところで新規客の開拓にはつながらない。こんなことをいつまで業界は続けるのだろうかと思った。
結局、出玉でしか集客は出来ないわけだが、出玉以外の期待値で集客できれば、それこそパチンコ業界のノーベル賞ものだ。
その一方でテレビに強かった広告代理店は、スマート系遊技機に新たな広告媒体としてのビジネスチャンスを窺っている。
広告出稿量でテレビがネットに抜かれて久しい。かといってネットの世界も熾烈な戦いが続く中で、ブルーオーシャンとして期待されるのがスマート系だ。着目点はスマート系が一元管理されているところにある。それを利用して、稼働している遊技機の液晶画面の下の方に広告を流す、という構想だ。
今や公共の場所や放送でタバコのCMはご法度になっているぐらい肩身が狭いタバコだが、パチンコ・スロットユーザーの喫煙率の高さからまさにピンポイントCMが流せるということだ。タバコ以外にもユーザーと親和性の高い商品の広告を流せるシステムを作れば、新たなビジネスチャンスとなる。
外部の人間の考えそうなことだ。スマート遊技機は外部から情報を入力することはNGだろうに。かと言って大型液晶のナンバーランプでは目線が高すぎる。
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