そんな情報を入手した流通大手が、空きテナントとなっているスペースを有効活用すると共に、集客効果を狙ってパチンコ企画を上げている。最大の特徴は換金なしで一般景品との交換のみだ。時期的はスマート遊技機のタマが出揃った頃…。
パチンコ業界関係者なら換金できないパチンコなんて経営が成り立たないと誰もが思っている。それをパチンコ脳というのかどうかは兎も角、実際、換金ができない一般景品だけでのホール経営の成功例はないことも事実だ。
しかし、パチンコ企画を提出した担当者は、そうではないことを独自の調査で明らかにしている。パチンコから脱落した人の中には、勝てない、カネが続かない、という理由以外に、「ギャンブル化した今のパチンコ自体が面白くない」、「遊べる昔のパチンコならもう一度やってもいい」という層が一定数いることが分かっている。つまり、純粋にゲームとしてパチンコを楽しみ、その結果、あわよくば景品も取れる。それで満足する層を狙っているようだ。
この企画が通るためには、クリアしなければならない問題が山積している。現行の遊技機をそのまま使っても遊べるわけがない。
換金なし、一般景品だけで経営が成り立つ全く新しい発想のホールは、過去、業界のメーカー関係者が同じことを考えていた。
「パチンコ店は3店方式(換金)が前提になっている。そのために風俗営業で縛られ、出店する場合も規制が多い。この換金と風俗営業から脱却した発想の転換がなければ、新しいパチンコ店はできない。まず、新しいカテゴリーの店舗を作らなければ、店舗数も増えない」
このメーカー関係者が考える新しいカテゴリーのホールとは、換金を一切行わない、一般景品だけで集客するホールだった。
このカテゴリーに果敢に挑戦したホールは過去にあった。
今から17年ほど前、ドン・キホーテの中にスロ専をオープンさせ、換金なし、一般景品との交換のみ、メダルは1枚10円で、いわゆる“7.5号営業”を展開したことがあった。
景品はドン・キホーテで扱っているもので、店内はドン・キホーテよろしく圧縮陳列で、ホール内の至るところに景品を展示していた。パチンコ店の景品にはないような賞品が取り揃えられ、景品と交換する楽しさがあった。
FC展開で4店舗目までは行ったが、いつの間にかフェードアウトした過去がある。
一般景品だけで経営を成り立たせようと思えば、一般景品専用のパチンコ台の開発の方が先だ。そこを見誤ると一般景品だけでの経営は、ドンキとのコラボの失敗の轍を踏むこととなる。
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