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マッチングアプリに駆逐された結婚相談所のリベンジに燃えるホールオーナー

スマホの普及で市場が縮小したと言えば代表的なものはカメラ。スマホに搭載されたカメラのスペックが飛躍的に上がったため、これでコンデジが売れなくなった。例えばiPhoneに搭載されているナイトモード。京都の紅葉シーズンのライトアップを撮影する際、一眼レフカメラは三脚禁止のお寺が多いので、三脚なしでは手振れを起こしてしまうが、そんな時ナイトモードは絵葉書のようにきれいな写真が誰でも簡単に撮れる。重たい一眼レフも不要だ。

その他、カーナビ・地図、時計、目覚まし時計、タイマー、ストップウォッチ、手帳、懐中電灯、パソコン、携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機を駆逐しようとしているが、意外なところでは結婚相談所もその一つだ。

仲人好きホールオーナーが結婚相談所を始めたのが今から30年以上前のことだった。これまでに1000組ほどの仲人をやった。それが生き甲斐だった。

オーナーはアイデアマンでもあった。結婚相談所を訪れるのは結構ハードルが高いもので、そんな人たち向けに相談所の外に、10人分のプロフィールが入った自販機を設置したこともあった。1回5000円だが、結構利用者はあった、という。

オーナーが長らく続けてきた結婚相談所もスマホに駆逐されようとしている。

「今登録している会員さんは60~70代の方たちばかりで、1パチの客層とよく似ている。スマホでの出会いがない人たちで、今後続けていても将来性がない」とオーナーは諦め顔だ。

結婚相談所を駆逐したのがスマホのマッチングアプリだ。結婚や出会いを求める20~30代の女性は入会費が高い結婚相談所よりも手軽なマッチングアプリを使う。女優の新山千春がマッチングアプリで知り合った20代の一般男性と真剣交際していることで話題になった。芸能人も出会いを求めて使っていることに驚かされた。

2015年頃の結婚率は、結婚相談所2.8%、婚活パーティー・イベント2.2%、ネット系婚活サービス3.4%でその水準で現在も推移しているがマッチングアプリで結婚した人はブライダル総研の調べで2021年は16.5%で続伸している。

「結婚相談所はスペックが高い人が登録していないとダメ。ウチのように高齢者ばかりでは…。パチンコ店も1パチを一般客とすれば、4円、20円客はスペックが高い人。1パチだけに偏ると皆潰れていく。4円、20円客をどれだけ相手にしているかで寿命が決まる。ウチのホールも生き残るのは3分の1」と結婚相談所経営とホール経営を重ね合わせる。

現在80代のこのオーナーは、スマホゲームアプリ「hinadan」を80過ぎで開発した若宮正子さんに刺激されて、プログラミングを勉強中で、パチンコ客が夢中になれるアプリ開発に情熱を燃やしている。ホール経営者でもあるので、パチンコ客の特性は十分把握している。

アイデアはあるがそれをどうプログラミングするかが課題で、自分が達成できなかったらその夢は息子の社長に引き継がせる。スマホで駆逐された結婚相談所へのリベンジでもある。



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