パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

カムカムエヴリバディー~時代劇ファンになり~暴れん坊将軍を求めてホールへ

朝ドラ「カムカムエヴリバディー」を録画して観ているA子さん(29)は、劇中に出てくる「破天荒将軍」に興味を持つと、父親から「あれは暴れん坊将軍のパロディー」という話を聞き、BSで「暴れん坊将軍」を観るようになった。

地上波で時代劇の最後の砦だった水戸黄門の放送が終わったのは2011年12月。それまで時代劇を一度も観たことがなかったが、暴れん坊将軍にすっかり嵌り、ドラマの主人公であるひなた同様に時代劇ファンになってしまった。

「うつけ者!余の顔を見忘れたか!」

時代劇の独特のセリフ回しも新鮮だった。言葉の意味も気になり調べるようになった。

小学5年生のひなたは、腰に刀を差すほどの時代劇ファンだったが、若い女性が時代劇を好きになることは現実の世界でもあることを実証してくれたが、A子さんの行動力はそれだけに止まらなかった。

ネットで暴れん坊将軍を調べていると、タイムリーなことにパチンコ台があることを知る。ピーワールドを参考に自宅から近いホールに出向き、ファーストパチンコが藤商事の「P真・暴れん坊将軍双撃FMG」ということになった。

パチンコのやり方は従業員に聞いた。これでパチンコファンが一人増えたら業界的には良かったが、すぐに時代劇の虜になったように、パチンコを好きになることはなかった。現実はそんなに甘くない。

勝ち負けやゲーム性を理解する前に騒音で、「頭が痛くなる」レベルにホールを後にした。せっかく自らが行動を起こしてホールまで足を運び、実際にプレイしたが、リピーターになることはなかった。

騒音化対策に乗り出したホールがあったことも事実で、「会話ができる。耳にやさしい」をテーマに「静音化プロジェクト」を実施した。

具体的は次のことを実行した。

①店内のBGMの音量を下げる

②遊技台の効果音の音量を下げる

③補給装置の防音化

④ジェットカウンターの防音化

店内から発生する騒音の元は玉による金属音で、それに負けまいと店内BGMの音量を上げ、遊技機の効果音のボリュームを上げることになり、それが大騒音を生んでいた。音量を下げることはボリューム調整で簡単にできるが、難関は補給装置の防音化である。補給機メーカーと協議を重ね、パチンコ玉の流れる経路や素材の見直しに加え、吸音・遮音対策を進めてきた。

まずは騒音の大元である補給機の静音対策を施し、次に遊技機を適正な音量へ調整するというステップを踏みながら、店舗全体の静音対策を実施した。

これが今から12年も前の話だが、1店舗を試験的に行っただけに留まったのが残念なことでもある。

線路際の家で生まれ育った子供は、あの列車が通過するたびの騒音にも慣れ、どんなにうるさくても寝られるようになる、というように慣れることが必要とは言わない。抜本的な改善がなければ新規客は増えない。



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技術は心に勝てない

技術は申し分ない。彼が釘を叩けば必ず業績が上がる。結果、オーナーから抜群の信頼を勝ち取る事ができた。しかし彼は部下の育成には全く興味を示さず、昼間は競輪、競艇、競馬に、夜は麻雀に明け暮れていた。釘は朝の4時から4店舗の釘を叩き、そうして一日を締めくくるという具合だった。一体いつ寝るのかは定かではない。

今から35年も前の話です。彼は私の上司で、私はその上司に憧れていました。
俗に「釘の神様」と呼ばれていたその部長は口数が少なく、反面釘に関してはシビアでした。
それから数年たち、ダイコクのベース管理なる概念が業界に浸透しようとする頃、私たち店長8人が上野の釘の研修を受けに行くことになりました。

会社ではオーナーが「これからはベース管理、スタート管理を最優先に」と言い放つと、
その理論を部長にも伝え、店長たちに徹底するよう指示を出したのです。
一言で言えば部長は腐りました。
「お前らが釘を叩くことには反対はしないが、ベースだのスタートだの俺には関係ねえ」
と自己流で通すことを明言されたのです。

それから2年後、誰に知られるともなく、ひっそりと部長はこの会社を辞められました。
部長が隆盛を極めていた頃、社長は「もし部長が死んだなら会社は社葬を行う」とまで言わしめたのです。その部長がほとんどクビ状態でやめたという事実は私にとって衝撃でした。

とどのつまり部長の人間性に問題があった、と専務は私たちに告げられました。
環境が変わる。時代が変わる。そこに順応出来ない者は会社に残ることはできない。そういうことなのでしょうか。

「技術は心に勝てない」とはある漫画に挿入されていた借り物の言葉ですが、この言葉はかつての部長を連想させるのです。私は技術に長けていても志が低い、心の根っこが卑しい、または貧しい、心根が腐っていたのではその技術はやがて使い物にならなくなるという風に解釈しました。では正しい心とは何でしょうか。

ものづくりにおいて謙虚であるべきだと思うのです。そしてその技術を惜しまず部下や後輩たちに伝え続けること。この伝えるという行為そのものが人間に課せられた一つの使命のような気がしてなりません。技術は後からついてくるもの。その心の根っこを正すのが上司としての役割ではないでしょうか。


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顧客満足とは接客にあらず。ホール環境を含めてが対象になる

あるホールチェーンから業界外のシンクタンクに対して、接客業としての評価をして欲しいとの依頼が来たのは10年ほど前のことだった。接客教育などは徹底しており、自信を持っていたので、第三者の目で世間がホールをどう思っているかの調査依頼だった。

国内でも名が通っているシンクタンクから高評価をもらえば、ある種のお墨付きになるとも考えた。

例えばスーパー、ホテル、銀行、コンビニなどの業種に絞って顧客満足度調査を行っている団体がある。コンビニ部門では北海道のセイコーマートが5年連続1位に輝いている。全国展開のセブンイレブンを抑えての快挙である。セイコーマートは6つの評価項目のうち、「顧客期待」「知覚品質」「知覚価値」「顧客満足」の4項目で他社を上回った。

この評価に対し、北海道民からは「道民の味方、セイコーマート」「道民にとっては灯油販売店・水道・電気と同等以上に必要なインフラ」「ライフライン」「セイコーマートはコンビニで有って、ミニスーパーの役割もはたしている」などの賛辞が寄せられた。道民のシンパシーで溢れている。

この調査依頼に対して担当者2名が、このチェーン店へ視察を兼ねて出向いた。2名はパチンコ未経験で、ホールへ足を踏み入れるのも初めてだった。

第一印象は「常識外」。パチンコ客からは常識かも知れないが、パチンコ未経験者の目にはそう映った。

「こんな環境で我慢できるのがパチンコ客。コンビニは万人が行くところだが、パチンコは万人が行くところではないことが分かる。お客さんを増やすには、まず、万人が入ってもいい環境でなければならない。隣との距離も近すぎる。30センチ以上は間隔を空けて欲しい。接客がよく出来ていることが、顧客満足だと勘違いしている」(担当者)

未経験者ならまず驚く店内の騒音と遊技機の眩しい光、さらにタバコの煙には閉口した。今は、全面禁煙でタバコの問題は緩和されたが、騒音・殺人光線問題は一向に解決されていない。

自信のある接客に関しても、よくできているように見えたが、従業員のレベルのバラツキは酷かった。また、「このパチンコ台のゲーム性は?」という質問に答えられるスタッフはいなかった。ホールのウリものは遊技機なのに、機械特性が説明できない。チェーン店を何店舗も回ったが「詳しい担当を連れてきます」と役職者が出てきた。特に新人なら答えられるはずもなく、そういう場合は初心者マークをつける必要がある。

その他の気づきは、玉が床に落ちていても拾おうとする従業員はいなかった、あれだけの騒音の中だから接客中の声は聞こえない、すれ違いざまにいちいち頭を下げられることは居心地が悪い、駐車場の幅が狭くて車が止めづらい等々。

接客至上を盲信しているホールほど、パチンコをやったことのない人たちからすると、とても顧客満足が得られる環境ではないということを業界人は強く認識しなければならない。



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採用意識の低い企業で目立つミス

採用支援㊙ブログより

求人費用をかけて募集活動をしているにもかかわらず、せっかくの応募をムダにし、結果的に採用単価が上がってしまったケースをご紹介させて頂きます。

これからご説明させて頂く内容は、常に人材不足に陥っている企業でよく見られる事例となりますが、これらを注意することで採用数が確実に上がり、結果的に採用単価を抑えることができます。

以下の内容で、入社前に取り逃すことと、入社後すぐの退職の確率が上昇します。

・応募が来てからの対応が遅いケース
・面接から入社初日までの期間が長いケース
・採用通知を出し忘れるケース
・入社前日に確認の連絡を入れないケース
・採用通知は7日以内と伝えるケース
・応募の電話受付者の対応が悪く来社しないケース
・面接時に応募者の不安を全く取り除けていないケース
・面接日の天候を無視した面接設定のケース
・応募者の都合を一切聞かない面接設定のケース
・早期退職を自社責任だと認識しないケース
・深夜の応募に対して早朝に対応するケース
・19時以降に連絡を入れるケース
・詳しい業務内容を入社までに伝えていないケース
・初日から凸凹シフト(遅→早→遅→早)を組むケース
・初日の入口を教えていなかったケース

他にも複数ありますが、このように取り逃してしまった場合、追加で求人費を使うことになってしまいます。採用全般の一連の流れは、非常に手間がかかりますが、応募者が勤務継続できてから、はじめて採用できたと言えます。多くの採用担当者様は、採用通知を出した時点で安心している傾向にありますが、一番重要なことは、採用通知を出した後に続くかどうかということです。

求人費を使う前に、応募者の受入体制と、応募対策を準備しておくことが採用単価を抑えるための必須項目となります。



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第2話 失意 ②

恐るべき戦士たち

十五分たったのだろう、店長の合図で正面入口のシャッターがやっと開き始めた。その頃には先ほど恥ずかしめを受けた僕は店内にいた。そしてこれから恐ろしい光景を目にするのである。シャッターが三分の一ほど上がりかけた時である。なんと先頭の集団が我先にと,まだ開ききっていないシャッターをくぐり始めた。

少しでも早く、誰よりも先に、と群衆は一斉に身を丸くし、匍匐(ほふく)前進でこちらに突進してくる。地べたを這って第一障害物のシャッターを抜けると、先頭の戦士が第2の障害物であるスイッチが入っていない自動ドアを全身の筋肉を駆使してこじ開ける。

さっと視界が広がる。しかしここでも戦士たちは立ち止まらない。事前情報で新台の設置場所は頭の中にインプットされているから迷わず、一目散にそちらめがけて走り出す。足がもつれる。倒れそうになる。右手を地面についた。

しかし倒れない。目の前の角を左に曲がればお目当ての新台が待っている。直角に曲がるのにはテクニックがいる。戦士たちは既にそれを本能で知っているのか。左腕の振りは小さく、右腕のふりを大きくふる。そうすることによって減速は最小限に抑えられる。

「走らないでください!順番ですよ!」

そんな注意に耳を傾ける人なんかいるわけない。ここは戦場だ。彼らは鉄条網をくぐり抜け、次々と侵入を試みるソルジャーのごとく、潔く店内へとなだれ込む。そう、敵地において少しでも有利な体制を確保するために。店内にいち早く入り込んだものは負傷が少ない。

しかし正面入口付近の混乱は一層激しさを増す。シャッターはやっと全開したが、ガラス製の自動ドアは半開きのまま。50~60名くらいの人が店内に入ったとき事件は起きた。後ろからの圧力で挟まれた数名の人が悲鳴を上げる。

「きゃぁ!」
「押すな、押すな!」
「ぐぇ~!」
「やめろ、やめてくれぇ」
「ちょっと、どこさわってんのよ!」

阿鼻叫喚とはこのことを言うのか知らん。着物の帯を引っ張られ、あれ~と言いながらくるくる回る時代劇の被害者的奥方様のように、その場で何回転もしているおじいさん。後ろからの圧力でガラスドアにへばりついたまま抜け出せないおばさん。その顔は水槽にへばりついたアワビのようにも見える。

紙コップに入ったアツアツのコーヒーが手にこぼれて「あちちち」と何故か苦笑いをしているおじさん。それらは本当に一瞬の出来事であった。初めての新装開店を経験する私は、全く気が動転していた。

「あっ!」と声を上げたのが先か後かは覚えていない。

ドア付近で女性客が転んで後ろからなだれ込んでくる人たちに踏みつけられた。彼女は起き上がることができない。僕はそれでも次々となだれ込む人々をやり過ごし、じっと見ていることしかできない。ほぼ全員が入場したあとも女性は臥せっていた。

店の外には無数の紙コップと空き缶。そして膨大な量のタバコの吸い柄。チンドン屋は我関せずを決め込み、クラリネットや太鼓をどこ吹く風で涼しげに演奏している。おそらく彼らはこんな光景を何度となく見てきたのであろう。入口の内側では片方だけ放り出されたサンダルやつっかけ、そして靴の群れ。僕ひとりだけが呆然としてたっている。と、いきなり開店を合図する軍艦マーチが鳴り始める。
 
なんてひどい有様だろう。そのさまを見ているうちにだんだん怒りにも似た感情がこみ上げる。我に返った僕は倒れた女性にそっと近づく。僕はウンウンうなっている小太りのおばさんが必死に起き上がろうとするのを手伝おうとし、「大丈夫ですか」と声をかけたその刹那、

「痛いに決まってるじゃないのよ、ばか!まったくもう!」というが早いか、むっくと立ち上がり、左肩をさすり、びっこを引きながら、そして脱げた片方のつっかけを探しもせず、新台めがけて走っていった。

右足だけのピンクのつっかけの上に白い靴下を三段折にして履いている姿がやけにまぶたに焼き付いた。彼女も間違いなくれっきとした戦士のひとりであるのだろう。彼女をここまで駆り立てるパチンコとは一体なんなのだろうか。新装開店とはここまでして開催するものなのだろうか。気がつけば店内はいつもにもまして活気にあふれている。

「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ。本日当ホールは新装開店初日と相成りまして、お客様をお迎えでございます」カルティエ眼鏡のマイク放送が始まった。

つづく


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