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マルチプレイヤーの無料貸し出しは是か非か

ホールでは雨の日に無料傘の貸し出しサービスを行っている。



これに準じる形でお客さんに喜ばれる無料貸し出しサービスを考えたホールがある。その内容はLPレコードやカセットテープをCDやSDカードに録音できるマルチプレイヤーの貸し出しだった。





ホールのお客さんは高齢者が多いので、自宅には昔のレコードやカセットテープがある、という話を聞いていた。昔の音楽をもう一度聴きたいが、レコードプレイヤーはないし、ラジカセも壊れている、というお客さんが少なくなかった。



そこで、思い立ったのが、会員特典としてのマルチプレイヤーの貸し出しサービスだった。



お客さんにレコードやカセットテープとSDカードを持ってきてもらい、自分で録音する。



このマルチプレイヤー自体1万円を切る値段で販売されており、そんなに高価なものでもない。予算的にも十分対応できるサービスができる、と発案者は胸を躍らせた。



しかし、新しいことをするには、所轄にお伺いを立てた方がいい、ということで相談に行った。



案の定というか、所轄の反応は渋いものがあった。



「傘の貸し出しは困っている人に対して善意なのでいいが、これは困っている問題でもないので無償は好ましくない。サービスの対価を取らなければダメ」



ホールとしてはあくまでも会員特典としての無料貸し出しを考えていたので、ちょっと暗礁に乗りかけている。パチンコ業界ではこういう新たなサービスを考えると、「余計なことをするな」という風潮があることも否めない。



警察行政に詳しい行政書士の見方はちょっと違う。



「その程度のことなら、いちいち相談しないでやるのが一番。所轄は相談されるから何かいわなければならない。担当の腹の内は『いちいちそんなことで聞いてくるな』というのが本音。対価を取れというのなら、端玉でいくばくか取ればいいこと。今回の件は行政指導を受ける内容でもない」とキッパリ。



日ごろから警察行政と対峙しているからそういうことがいえるのかも知れないが、店長はサラリーマンだ。もし、行政指導を受けたら大変なことになるので、いちいち所轄にお伺いを立ててしまう。



許認可権を握られているので、どうしてもそういう主従関係が出来上がってしまう。







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