パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

百貨店のグランドクローズを観察した一行に芽生えた意識変化

日頃は常に、「お客様に喜んで頂こう」と業務に満身創痍のホールの皆さんだが、一部のホールを除けば、出玉で喜んで頂くには中々の矛盾が生じています。

最近、地域1番店で出玉が良好だったホールの集客に異変が。

4円のみのホールですが、午前中から17時までの集客が落ち込んでおります。
昔からイベントはやらず、年賀状さえ出さない強気のホールさんです。
接客は平均以下、カウンタースタッフはガムを噛む(笑)。
それでも地域1番店。
つまり還元率が高いホールだから支持されている。

出玉で支持されていたホールが、還元率を下げたら、お客様目線で話すと、スタートが悪い台の比率を上げたら、そのホールの支持理由に何が残るのか?

接客は平均以下でカウンタースタッフはガム(笑)。

これはある意味、危険な環境であります。

だからこそホール運営は、出玉だけに頼ってはならないのですね。

私の昔の寄稿に何度も書いてありますが、ホール運営は「合わせ技」が必要で、合わせ技によりリスクを分散させることが重要です。

かつて40玉交換が主流だった時代、

JR東日本の中央線の駅前に、等価交換で超高稼働のホールがありました。

目の前には50玉交換店。

当時のフィーバークイーンは、保留玉連チャンが売りで、1回の大当たりで最低でも2000発以上出ましたから、3連チャンで24000円、4連チャンなら32000円。

回らなくても、40玉交換主流の時代にこのホールさんの等価交換は大変支持されておりました。

昔、全国それぞれのホールは、独自性つまり特色を出して営業しておりましたが、等価交換横並びでは優位性を見出せなくなりました。

この中央線の駅前店は、現在の稼働はかつての半分以下の3割になってしまいました。
平日午後には9割の稼働だった昔、今はガラガラです。

つまり、ホールの王道は出玉で勝負ですが、その優位性の特色がなくなれば、リスクになるということになります。

だからこそ、リスク回避の為に、合わせ技が必要となります。

次世代ホール作りの為に、これから何を計画して、どのようなホール作りが必要なのか?

百貨店のグランドクローズを見学した本部長クラスの業界人は何を思ったのか?

①長年継続可能なお客様とホールの接点の模索。

②ホールスタッフの接客の重要性。

③ホールが提供することによる、お客様への驚きと期待の提供。

等価交換横並びの時代に、お客様に支持されるには何が必要か?
もちろん第一は出玉ですが、その出玉をかつてのように維持出来ない場合はどうするのが良いか?

特に②の接客の重要性は、挨拶や笑顔だけの接客ではダメだと気付いたようです。

つづく



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百貨店の閉店最終日を見学して学んだホール企業3社14名の面々…その③

9月30日に閉店した伊勢丹府中店。

9月に入ってからは、テナントの各店の従業員とお客様の間では次のような会話が増えた。

客「次に行くお店は何処?」
従業員「渋谷の東急です」
客「必ずいくわね」

伊勢丹府中店採用の従業員のケース。

客「こんどは何処」
従業員「まだ決まってません。私は府中店採用なので、閉店したら次の働き先をみつけないと。この歳なので大変です」

地域に根ざした店が閉店する時、色々な問題点が炙り出される1つに、お客様と従業員との連帯感の崩壊がある。

閉店当日を見学したホール企業の面々は、閉店当日を見学する前に、約1カ月前から交わされる、お客様と従業員との会話の話題をレクチャーされた上で、午後から閉店まで、地下から最上階を見て回った。

上階にあった食器売り場のレジを見てびっくりする。
処分価格になった商品の精算のために80人以上の人が並んでいた。

7階の文具売り場の棚は、最終日を迎える前からセールを行っていたので、ほとんどの棚は空っぽ。

1階の靴売り場のレジにも長い長い行列が出来ていた。

最終日に何回も見かけた光景がある。

お客様が店内を撮影していた。

本来ならば、店内撮影は禁止だが、テナントの従業員や伊勢丹の社員でさえ注意はしない。
お客様の気持ちを察しているからだ。

ホール企業の社員はこんな光景を目撃して、心が揺さぶられたそうだ。

食品売場の女性従業員とお客様が名残惜しいように会話をしていた。
お客様は60歳代のご夫婦に見え、奥様は目に涙を溜め、従業員もハンカチで涙を拭って、ハグをしていた。

従業員と奥様が並んだ姿を旦那様がスマホで撮影。

それを見ていたホール企業社員は、咄嗟に旦那様に「撮りましょうか?」と申し出た。
「ありがとうございます、撮ってもらえますか?」
「はい!」。
ホール企業社員は3人一緒に映る写真を撮ってあげたそうだ。

後でご夫婦に話を聞くと、「あの従業員は、開店以来からの人で、いつも買い物をする時は、商品について相談したり、暇な時は雑談したりしていました」。

奥様が大好きな従業員なので、会話が楽しみで23年間通ったみたいなものだと教えてくれた。

従業員の次の就職先は決まっていないようで、これが今生の別れになるかも知れないと。

「あの従業員さんとの別れもつらいけれど、お店が無くなると、明日からどうしたらよいか、しばらくは悲しいわね」と奥様。

閉店時間19時が近くなると、同様の光景が増えてきた。

惣菜売場では、最後の値引きが始まる。

30%が半額になった。

半額シールを貼りながら泣いている従業員もいた。
見ているこっちも胸が張り裂けそうになった。

職場が無くなることを、実感したことが今までなかったホール企業社員の面々。

しかし、1万8000店あったホールが1万店を割った。同業者には職場や会社が無くなったケースは多々あるわけだ。

つづく


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百貨店の閉店最終日を見学して学んだホール企業3社14名の面々…その②

寄稿の途中で、このようなニュースが飛び込んで来た。

セブン&アイ・ホールディングスは、国内のコンビニで今後1000店舗の閉鎖・移転を実施することなどを含めた事業構造改革を発表した。また、2022年度までに自然減を含めて、そごう・西武1300人、イトーヨーカ堂で1700人の計3000人の削減に踏み切ることを発表。

高島屋は10月11日、港南台店(横浜市)を2020年8月に閉店すると発表した。
また、子会社の米子高島屋(鳥取県米子市)の全株式を2020年3月に地元で商業施設を運営する企業に売却することも明らかに。

両店ともに収益の改善を目指したが、採算が取れなかったと。

これは、百貨店ビジネスや総合スーパービジネス以外に、コンビニビジネスにも陰りが見えて来たと言うニュースだ。

長年つづくビジネスモデルの大半は、修正に修正を重ねて綿々とつづくものだ。

百貨店ビジネスの崩壊は日本だけではない。世界的にが始まっている。

今年1月、ニューヨークの目抜き通り五番街にある、二つの老舗百貨店が相次いで店を閉じた。
共に100年以上の歴史を誇るヘンリ・ベンデルとロード&テイラー。5番街でも淘汰される百貨店。

消費者の消費行動の変化に、百貨店を始めとした小売業が世界的に追いついていない。

ホール業界も同じで、消費者の消費行動に追いつかないと、4円20円の遊技人口は増加しない。

ホール業界の皆様で、自店舗の完全閉店を経験したことがあるのは、何人くらいるだろうか?

私は過去に自店舗閉鎖の経験はないが、閉鎖の流れをつぶさに見てきたことは2度ある。

百貨店の閉鎖、ホールの閉鎖、ともに人間模様が見える。

もし、パチンコ日報を読む業界人の皆様の店舗や会社で、店舗閉鎖が起きたら、どんなことが起きるか、何が起きるか想像したことはあるだろうか?

つづく



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百貨店の閉店最終日を見学して学んだホール企業3社14名の面々…その①

東京都府中市の京王線府中駅前の伊勢丹府中店が、開業から23年目で店を閉じたのは9月30日だった。



同店以外に30日に閉店したのは、伊勢丹相模原店(相模原市)、山交(やまこう)百貨店(甲府市)、そごう神戸店(神戸市)など。今年だけで、全国にある百貨店で10店舗以上が閉店する予定だ。

大手百貨店だけではなく、地方の百貨店の閉店の波は止まらない。地元の生活を支える店舗であるだけに、買い物難民も生まれる。

日本百貨店協会によると、平成19年に278店あった全国の百貨店は平成30年までの11年間で59店減少した。つまり2割以上の百貨店が消えてしまったわけだ。

百貨店は、テナントの集合体といってもよい。

代表例のデパ地下には、惣菜や肉や魚や菓子などを扱う専門店が入る。上階には、各種ブランドの宝飾品や衣料のテナントが連なる。

百貨店の閉店は、消費者に影響を与えるだけではなく、雇用の消失を生み、テナント各店の業績にも大きな影響を及ぼす。

つまり、百貨店のビジネスモデルの崩壊が始まったのは明確である。

節約志向に加え、ネットでブランド品が買え、百貨店の主要顧客が若者では無く高齢者になった。

昔は服を買うなら、百貨店で買うものだったが今は違う。
百貨店で実物を試しネットで買う。

百貨店の役割は終わろうとしている。

人口集中地区の百貨店は生き残るが、首都圏で中途半端な地区の百貨店は赤字経営になる。
先日伊勢丹が閉店した府中市や相模原市は首都圏であるがやっていけなくなった。

テナントで出店すれば売れた時代の代表格に、アパレル業界があった。百貨店やイオンモールのようなショッピングセンターに次々と出店した。

しかし、百貨店ビジネス同様に、アパレル業界のビジネスモデルも崩壊。店を出すために新ブランドも立ち上げ、拡大一辺倒のビジネスモデルは完全に崩れている。

消費者の動向が百貨店みたいに変わってしまったのだ。

大手アパレル4社の売り場が、この2年間で1500店舗以上が閉鎖されている現実をご存知だろうか?

百貨店の衣料部門の売上は5年間で2000億円も減少している事実。

百貨店閉鎖は、アパレル業界と比例しついるようにも思える。

消費者が、衣料品を買わなくなってきたし、買ってもユニクロに代表される、品質が一定線以上ある、価格帯のリーズナブルな商品で間に合わせる傾向が顕著かしてきた。

ここでパチンコ業界人はお気付きだろう。
上記の傾向は、パチンコ業界の現状にそっくりだと。

百貨店で若者がブランド品を買わなくなった。
ホールで若者が4円パチンコ、20円スロットで遊技をしなくなった。

百貨店の主要顧客が高齢者で、ホールは主要顧客も高齢者が多い。

ホールは、1円や5円を顧客の受け皿に出来たが、同時に売上や粗利を減少させる結果に。これは、百貨店の顧客がショッピングセンターへ逃げたのと同じ傾向でもある。

百貨店にはそれなりの品格が必要だから、レベルを落とせない線がある。コストダウンにも限界があるわけだ。

つづく



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業界の未来のために業界人ができること

おだち源幸さんが参議院選挙で立候補された。
P業界に寄り添うと公言された初の立候補者。
当選された暁には、どんな働きをして頂けるのか楽しみでもある。
まずは21日に1票を入れたい。

ただ不安もある。
業界関係者の知名度だ。
ホール関係者の中で、名前を知らない方々も存在している。
名前を知ってホームページを見て、あれ?と思った業界もいた。

おだち源幸さんのホームページには、



猟友会の仲間へ、
税理士の先生方へ、
公認会計士の先生方へ、
行政書士の先生方へ、
福祉の分野で働く仲間へ、
相続診断士の方へ、
パワーリフティング業界の方へ、

と、書いてあるが、
パチンコ業界の文字が全くなく、びっくりする業界人や、他にもおだちさんと言う立候補者がいるのか?と調べ直す業界人も実際いた。

このエントリーを見たおだち源幸さんの陣営は、早くパチンコ業界の方へ、と追加しないと、大切な1票を逃すことになりますよ。

おだち源幸・パチンコ、で検索すれば様々な記事が出てきますが、
それだけではおだち源幸さんの本音は分かりません。

そこでご紹介したいのは、おだち源幸さんのパチンコ業界向けのツイッターです。

まずはおだち源幸さんに1票入れからじゃないと何も始まらない。
おだち源幸さんが当選して初めて扉が開く。

多分、おだち源幸さんが当選すれば、
その後は、ホール業界からの立候補者も出るでしょう。
全日の幹部や幹部経験者が名乗りを上げると思います。

おだち源幸さんへ

応援しております。
当選して欲しいと思います。

P業界の現場の仲間は、最初検索して行き着くのは、おだちさんのホームページです。
そこからP業界向けのツイッターへリンクを貼って下さい。

ご健闘を祈ります。



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