パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

管理職の言動について①

最近、パワハラ問題でワイドショーが賑やかである。少し前は官僚のセクハラ問題もあった。身近なところでもパワハラセクハラ問題は多い。

多くの企業では、パワハラセクハラについての研修を受けさせている。しかしその研修も無意味に終わるケースもある。

大手OA機器関連会社A社は、グループ全体で全国に1万名以上の社員がいる。セクハラやパワハラの通報体制も整っていて、社内コンプライアンス委員会は、通報先に第三者の専門企業を通報先にしている。そこはハラスメント専門の企業で、複数の有名な企業と契約をしているから体制は万全である。

A社の部長(54)は部下を43名抱えているが、夏に複数の部下からパワハラを通報され、コンプライアンス委員会に呼び出された。

この時点で大半の調査は終了しているので、呼び出された部下には事実確認をするだけである。

結果はクロ。厳重注意を受けた。次の異動時期には転勤だろう。

コンプライアンス委員会に所属する友人に、守秘義務ギリギリの範囲で話を聞かせてもらった。

最近は、50歳代以上と20歳代の認識のギャップがありすぎて、50歳代以上の管理職は、パワハラに対して非常に甘いらしい。

50歳代以上になると、昔、己が受けた体育会系教育を忘れられず、部下にもその傾向の対応をしてしまうのだ。

最近は40歳代の管理職もパワハラ通報を受けるケースが多い。

このA社に限った話ではなく、コンプライアンス委員会の友人がパワハラセクハラ問題の社外研修を受けると、ありとあらゆるケースを紹介されたと言う。

パワハラ、セクハラに関しては、急速に時代が進んでいるのだ。

簡単に言えば、「その髪型可愛いね」「まだ彼氏出来ないの?」
これもハラスメント。

怖いのは、ハラスメント申請をした者勝ちみたいな側面だ。

「今度ミスをしたらただじゃおかないわよ!」と怒った女性管理職がパワハラで通報されたケースもある。これもアウト。

「親からどんな教育を受けてきたのだ?」「こんな簡単なこともできないのか?」これも通報されたアウト例だ。

図に乗って嫌いな上司をバンバン通報する集団もいる。

昔は許された体罰はご法度。段々海外と同じレベルになってきている。

それと同じで、ハラスメントも厳しい目で見られてきている。

管理職は部下を育てようとして、教育の一環として厳しい態度、厳しい言葉を使ったつもりでも、部下がパワハラと受け取ればアウトである。

世界的に、日本の教育は時代遅れだ。厳しく教育するなんて、組織化された企業は、世界的に少ない。あるのは先進国で日本くらいではないか?

これから先、正しいやり方は、部下を叱らないことになっていくと思う。間違いない。叱るとパワハラになってしまう世の中だ。

部下を叱らずに教育するスキルを身につけなければ、いつパワハラで通報されるか分からない。

ミスをした部下の顔を見たくない時もあるだろう。そんな時に、ミスをした部下を1日くらい無視したい時もあるだろう。

ハイ、無視したらパワハラ!。

ライオンは子を崖から落として強くする、なんて話は通用しない世の中になった。そんなことをしたら児童虐待。

ちょっと話はそれるが、童話の桃太郎。これは今風に言えば、桃太郎は強盗殺人の犯人だ。

鬼が悪いことをするから鬼退治に向かうが、鬼ヶ島で鬼を退治したら殺人(鬼を人類の一部としたら)、鬼ヶ島から宝物を持ってきたら窃盗、無理やり殺して宝物を奪ってきたら強盗殺人。

とにかく、パワハラ、セクハラについて詳しくないと、足をすくわれる。

つづく



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新規ユーザーや外国人旅行客にパチンコを広めるために統一すべき事その①

後日掲載される寄稿に、パチンコ日報の読者層について触れている。パチンコ日報ファンの中には遊技機メーカーの開発者や要職者、役員、代表権を持たれる方々が多くいらっしゃることは確認されている。

だから今回の寄稿は、メーカーの皆様へ向けてのご提案をさせて頂きます。

この先、パチンコ業界が生き残るには、新規ユーザーを獲得するしかない。従来からのファンは、3000万人から1000万人まで釣瓶落としのように減少しました。でも、この1000万人の大半は低貸のお客様だろう。

先日の寄稿で書いたことに異論が出なかったように、4円20円のお客様は単純計算で6分の1まで減ったと思われます。もうパチンコ業界は待ったなし、の地獄の釜の淵まで来ています。

焼け石に水にならないように、今後はいかに新規ユーザーを増やすかが鍵となります。

新規ユーザーにとって、パチンコやスロットの遊技は、本当に不可解な点が多くあります。
それが外国人ならば尚更です。

外国人旅行客の中にはパチンコに興味を持つ方々は少なくない。

私は昔、旅行業務取扱管理者とツアーコンダクターの資格を取りました。実際に全日空系の旅行会社全日空ワールドで添乗員を短期ですがやったことがあります。その経験から、フランスやロシアや中国の旅行者の国内旅行のアシストをしたこともあります。その時、彼らをホールへ連れて行って大好評でした。

日本へ行ったらパチンコやジャパニーズスロットで遊びたいと言う外国人旅行客は本当に多いのです。

日本を訪れる外国人旅行客は、年々増えております。東京五輪の2020年は一気に増えるでしょう!

これはパチンコ業界にとって大きなチャンスです。

そして、日本で外国人旅行客がパチンコ遊びを体験して、ネットで紹介してくれたら世界中にパチンコが知れ渡るでしょう。

パチンコをやらない日本人も外国人旅行客も、実は同じ理由でパチンコをやらないケースがあるのです。

それは、
①遊び方がわからない
②健康的でない
③その他

中でも、一番の要因は遊び方が分からないことが障壁となっています。

誰か教えてくれる人が近くに居ればよいのですが、そうは行きません。

さて、これからが本題の提案です。

遊技機メーカーで、
保留玉表示の色の順位を統一して下さい。
時に、【黄色】と【金色】の表示が分かり難い。











各社の超激アツ色(ゼブラやキリン柄など)

保留玉の色の順番を統一することは、初心者に説明する場合、一番分かりやすいのです。

初心者がパチンコやる場合、保留玉の色のように、分かりやすく工夫することが何よりも大事になってきます。

つづく



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離職者を減らす方法の新卒を孤立化させない! 10年前に比べて新卒の離職率が70%ダウン。

どの企業も昔から離職率を下げる苦労をしてきました。

1人当たりの採用単価◯◯万円、そして1年かけて研修させて半人前にするまで◯◯◯万円。

会社側は、時間と金をかけて新人を育てても、2年から3年で退職されては痛い。アルバイト採用のコストだって一人当たり50万円なんてケースも。

特にホール企業は、高い離職率に悩まされているケースが多い。

離職率が高い原因は、いくつもあるものです。会社側と新人社員の思いのギャップが大きいのが原因だったりします。

ある大手企業の話。

毎年大卒新人社員を数百名採用します(あえて具体的な数字は伏せます)。新人社員は、本部の新人研修後に、全国の事業所に配属されます。

そして、配属後が事業所長の手腕の見せ所。

本社は事業所長の査定の中に、新人社員の離職率を盛り込んだりしております。

この離職率のデータは、事業所長の査定の中では最重要項目の一つ。そして新人の離職率が高い事業所長の下には新人の配属を極力さけるのです。やがて新人の離職率が高い事業所長は降格になるケースも。

ある大手自動車ディーラーは、営業職大卒を毎年20名ほど採用しております。

クルマの営業職は、必ずノルマがありますから、中々厳しい面もあり、離職者が絶えません。

この老舗ディーラーには長年のノウハウがあり、その一つにこんなものがあります。

新入社員を孤独にしない。

特に新卒採用社員の場合、社会に出るのが実質初めて。大学とは違い、社会の仕組みさえ分からない若者が、会社員として働き出せば、不安は必ず襲ってきます。

このディーラーが、あることに気がついたのは30年前。

営業所に配属する際に、
①複数の人数の新卒採用社員を同じ営業所へ配属するケースと
②1人だけ営業所へ配属するケースとでは、
2年以内の離職率に開きがある、という事です。

離職率が低いのは①のケース。

理由は、会社を辞めようと思った時、相談する相手がいると、退職を引き止めてくれる人が近くにいるという事。その相談相手が同期ならば尚更引き止める確率が高くなるのです。

逆に、1人で営業所に配属された新入社員は、孤立化するケースが高いので、引き止める確率が低確率になる。

このディーラーは、新入社員の配属方法を上記のデータを基に配属を行うと、離職率が半分以下になりました。

これと同様のケースを重要視したホール企業が表題の話です。

このホール企業の場合、会社の不祥事や脱税の話が世間に知られた時期の数年で大幅な離職者を出しました。

また、新卒採用も予定数に大きく及ばなくなり、アルバイトも契約社員も時給を上げたり、人材会社を頼ったりしました。

そんな時期を乗り越えた理由の一つに、社員同士の交流の活発化がありました。

これは、社会の通信手段の発達に無関係ではありません。

まだラインが無い時代でしたが、ケータイが普及し、メールもケータイで完結できる時代。
これらを利用して、社員同士の交流を活発化していったのです。

会社の不祥事や脱税事件から生まれた副産物です。

退職を考える時は、まわりに相談相手がいたら、気持ちも落ち着きます。また、誰かが引き止めてくれる。それが離職者を減らす結果になるのです。

ある企業では、福利厚生の一環として、クラブ活動を奨励して、活動資金の援助をしています。

こんな企業もあります。

消防団を結成して、業務時間内に消防団の基本訓練をさせます。消防団はチームワークが重要ですから、絆が生まれます。消防団に入る社員の離職者は他のクラブに所属する離職割合は低い。

会社側が、社員同士のつながりを密に出来るようにバックアップする事により離職率が下がることは多々あるのです。

社長直結のラインで、従業員との関係を密にする会社もあります。

従業員を孤立化させないことが、職場長の重要な仕事であり、会社の重要な戦略です。




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還元率が一番高いカジノにパチンコ、公営ギャンブルはどう対峙する

長いパチンコ日報の歴史をみてくると、読者の皆様の中には、アンチ営業1号、元店長の読者がいます。批判コメントも掲載されています。

その意味、分かりますか? それも重要なご意見だからです。

しかし今回は初めてこのようなエントリーを書きます。私の寄稿に対して、次のようなコメントが入りました。

「ルーレットで出目を予測できる人間などいません。ディーラーが狙った目を出せるというのも都市伝説で、実際には不可能です。パチンコで『この出目が出たらハマる、この出目は好調サイン』といった類のオカルトと同じで、少しでもカジノに詳しい人には、ありえない話として常識です」

さて、このコメント主様は、何を言っているのか? 何を根拠に都市伝説というのか? 多分ネットでの情報の受け売りでしょう。

確かに現行のルーレットの構造では、昔よりも難しくなっております。

私がフラミンゴヒルトンに通っていた時の話をします。

20数年前のラスベガスのルーレット回転盤の数字の仕切り部分は、高い仕切りと低い仕切りが混在しました。

高い仕切りの回転盤の場合は、低い仕切りの回転盤よりも落下する位置の予測は、数段予測確率は高いものです。数倍確率は高かったと感覚的に思います。

仕切りが高いと、投げた球が数字の部分にすっぽりと入り、仕切りが低いと、投げた球が数字の部分に一度入っても、飛び出すケースがあるからです。

現在は仕切りの低い回転盤が多くなっておりますが、20数年前までは高い仕切りの回転盤も非常に多かったですね。

私が通っていた、ラスベガスのフラミンゴヒルトンも、ソウルのウォーカーヒルも、当時は仕切りの高い回転盤を使用していました。

私は仕切りの高い回転盤しかルーレット遊びをしませんでした。
勝率が数倍違うからです。ベテランディーラーならば、仕切りの高い回転盤でかなりの確率で数字を狙えます。

当時の私の必勝法をお話ししましょう。

アメリカンタイプの場合を例にすると、数字は0と00、1から36の合計38個の数字です。

この38個の数字の配列を全部記憶します。そして、その数字の配列を6個のブロックに分けるのです。

予測は「どのブロックに落ちるか」です。

回転盤のスピード、投球の速さ、賭け客の賭けた数字、ディーラーの癖、などを瞬時に判断します。

このコツが分かれば、ルーレットの勝率は上がります。

実際に私はフラミンゴヒルトンで、1週間で当時のレート換算で約1600万円勝ちました。
私は、回転盤の数字の仕切りの高いルーレットであり、尚且つベテランディーラーと思われるルーレットテーブルでしか遊びませんでした。

ラスベガスのカジノでは、有名人とも会いましたし会話もしました。マネーの虎に出演されていた社長さんが奥様とルーレットをしていました。

当時も今も一線で活躍している、あの巨大アイドルグループのプロデューサーもルーレットをされていました。

私が遊んでいるルーレットテーブルに入って来たプロデューサーは約30分遊んで帰りました。彼はたった30分で約200万円もプラスにしました。

もちろん会話もしましたが、結構慣れた口ぶりと手慣れたチップの掛け方でしたよ。

ルーレットは、カジノの中で、唯一ディーラーの意思が働くものです。

だから不正も生まれます。

それを防止するために、数字の仕切り部分を低くしています。

またプロらしき客が来ると、回転盤の速度を上げ、投球した球が回転盤内で暴れるようにして予測困難にします。

その他の話は長くなりますから省きますが、ベテランディーラーは自分の意思で、数字を狙えますし、客も回転盤のブロックを分ければ数字を予測できます。

数字の仕切りが低い回転盤の場合は、一度落ちた球が暴れるので難易度は上がります。

しかし回転盤を非常に緩くして球を投げればある程度の位置は狙えます。

20年以上前ですが、趣味で実際にカジノスクールに通った私が体験しておりますから間違いありません。

余談ですが、カジノディーラーは、チップを数えなくても、手の感覚で枚数が分かるのです。
カジノスクールでは、そんな事も訓練されました。

さて次。

コメントで、「カジノ側からVIP扱いされていたのなら、相当な額を負けられていたのでは?本当に大幅プラスなら、VIP扱いどころか出禁になるだけですよ」とありますが、コメント主様の希望的観測ではないですか?

カジノの何処からの情報ですか?

私はフラミンゴヒルトンに関しては、大幅なプラスでした。コメント主様は、カジノ側がどうやってVIPを選ぶのか分かってないようですね。

小さなカジノでしたら、数字大勝ちしたら、目立つから出入り禁止もありえるでしょう。

しかし大規模カジノならばよほどデカくなければ心配無用です。また、こちらも目立つような行動はしません。

またまた20年以上前の話で恐縮ですが、私はフラミンゴヒルトンの顧客係のアンディとキャサリンから見せてもらったコンピュータディスプレイを見て驚きました。まだディスプレイがブラウン管の時代です。

私が最初に与えられたVIPカードは、シルバーカードでした。

シルバーカードホルダーは、カジノ内の宿泊費、飲食、フィットネスクラブが無料でした。

カードは2枚渡されました。スロットマシンで遊ぶ時は、このカードをスロットマシンに差し込みます。

するとカードから顧客情報を読み取ったマシンのデータは、全てカジノホストの端末に送られます。その端末を見ると、誰が何時間、どのマシンで遊んだか分かるのです。

最初の頃の私は、一般カードしか所有していませんでした。その一般カードの情報の時に、この客は太い客と診断されると、格上げされるのです。

テーブルゲームの時は、ディーラーにカードを見せます。そしてディーラーは、客がチップを買う毎にいくら買ったか付けていました。

さて、なんで客はカードをスロットに挿入したり、ディーラーに提示するのか?

それは使った金額により、キャッシュバックがあるからです。日本のポイントカードみたいですね。

20年以上前から、ラスベガスのカジノでは、顧客情報を収集しているのですね。

そして、カジノは基本的にお客が負ける確率になっているから、一時的にプラスになっても、長期的にみたら、出入り禁止にはしません。

ついでに話をしますと、カジノの控除率は、パチンコや競馬よりも少ないですよ。

還元率で話すと分かりやすいですかね。

競馬や競艇などは約75%、宝くじやトト等は47%

カジノのスロットマシンは90から94%くらい。

ルーレットはアメリカンタイプとヨーロピアンタイプで00の出目一個分の差はありますが約98%。

ブラックジャック約99%前後、バカラは掛け方によりますが約99%。他にも大小と言うゲームやポーカーとかありますが、カジノの還元率は、ホールの還元率より大幅に多い。

ポーカーとバカラはその代表格です。

私が好きなカードゲームは、カリビアンスタッドポーカーでした。

ある日4カードを出したのですが、その途端、テーブル全体の進行が止まるんですよ。
他の客もその間はじっと待つのですね。

何故か? イカサマが無いか、監視カメラでチェックが入るのです。晴れてイカサマが無いと分かれば配当を受け取れます。

ギャンブルは、控除率を知ることが第一歩です。

つまりカジノはパチンコ業界にとって黒船。場所の数は少ないから影響は限定的ですがね。

控除率を考えたらホールよりカジノです。

つまりパチンコ業界は、カジノよりも楽しいゲーム性の遊技機を出すことが命題です。

カジノにはない遊技性能です。

還元率が94%くらいのスロットと対抗しなくてはならないパチンコ業界。

答えは1つです。

さて余談ですが、カジノが日本に出来る1年くらい前から、書店には、カジノ入門書が何冊も置かれます。既に知り合いの編集者から、私に監修の依頼が来ております。

編集者によると、パチンコ店のパチンコやスロットより面白いカジノ遊びをコンセプトにしたいそうです。

また、カジノオープン間近には、テレビで大々的に特集が組まれます。IRでの楽しみ方特集もありますよ。

パチンコ業界にとって黒船とどう対峙するか?
どう共存するか?




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メーカーに求められるのは客層をガラガラポンするぐらいの革新的機種

この記事を読んで懐かしくなりました。

時を操るクルマ、「デロリアン」秘話(エスクァイア) – Yahoo!ニュース

1987年、私はデロリアンのオーナーになる機会に恵まれました。

出会いは偶然でした。練馬の豊玉陸橋でデロリアンが止まっていました。場所が陸橋の真上、明らかに故障。
このままでは、大渋滞になるので、私が助け船を出しました。

当時自動車関係の仕事をしてましたから、常にマイカーの中には、色々な道具は一式入っておりましたので、即牽引しました。

それが縁で、デロリアンのオーナーが売りたがっていることを知りました。
理由はデロリアンに手を焼いていたこと。

交渉の末に、210万円でエンジンが壊れた状態で買いました。

デロリアンのエンジンは、プジョー、ルノー、ボルボの3社による共同開発エンジンでした。幸い、当時のボルボにもこのエンジンを載せたクルマがあり、ボルボのディーラーへ預けました。

一番最初のオーナーが手放した理由は、買ったときから電気系統がよく故障していたから。

エンジンは修理完了したものの、2カ月後に電気系統の故障でエンスト。首都高速4号線の代々木体育館近くでした。

2車線しかない4号線は、私のクルマが原因で大渋滞です。故障したクルマに乗る私に対して、横を通り過ぎるドライバーの視線が痛かった。

私は1年後、250万円で手放しました。

修理費を入れたらマイナスでしたが、乗っていた1年の経験は素晴らしいものでした。
とにかく目立つし、モテました。男女問わずみんな乗りたがりましたね。

デロリアンは、記事のような生涯を辿りましたが、一からの物作りは大変なんですね。

今なら、5度に亘り引き渡し延期をしている三菱重工が開発中のジェット機MRJに大変ぶりが伺えます。MRJの部品点数は恐らく100万点を遥かに超えるでしょう。

当時のデロリアンは、その部品管理が上手くいかなかったから、販売後の品質に問題があったり、生産が軌道に乗りませんでした。

ものづくりは、本当に骨が折れる作業なのです。

パチンコ業界で新市場を作るのは、デロリアンやMRJと同じように骨の折れる作業なのです。

一発で上手くいくはずはありません。

パチンコの新市場は、何回も制度設計や改善を繰り返して、良い製品=良い新市場を目指すしかないのです。

ずっと以前の寄稿では「今いるお客様を大切にする」と書きましたが、今はそんなことは言いません。

だって、今いるお客様を大切にしなかったから、今日のような現状になっているからです。

最近はやっとヤバイ現状だと分かってきてますよね。

それでは、これから先、どうしたらホール業界が復活するのか。

それは、新しい市場の開拓しかないのです。今いるお客様を大切にしても市場の先細りは避けられません。

パチンコをやらない層をどうやって掘り起こすのか?

それはデロリアンやMRJのように茨の道です。一発で上手く行くわけありません。

残念ながら、ホール業界だけでパチンコ業界を救うなんて100%無理です。希望的なことは口に出せても、実行は無理無理。

パチンコ業界の発展は、遊技機メーカーの影響が8割くらいです。2割のホール業界がどんなに頑張っても、パチンコ業界全体を復活させるのも無理。4円20円を復活させるのも無理なのです。

パチンコ業界がこれだけ発展したのは、間違いなく、遊技機メーカーです。

遊技機メーカーが、ホールに容易く粗利や売り上げが取れる機械を開発したからです。

ここまで来ると、ホール業界だけのチカラで遊技人口を増やすのは100%無理です。

だからハッキリ書かせて頂きます。

ホール業界は、自分の店舗の運営で出来ることだけをしっかりやって下さい。

無駄を省き、玉を出す。

現状でパチンコ業界を救えるチカラを持っているのは、遊技機メーカー側の皆さんしかいないと断言出来ます。

機械のおかげでホール業界が潤ってきた過去を見ると、これからのパチンコ業界を復活させる第一歩は、ホールのお客様をガラガラポン!出来るくらいの機械の開発でしかないのです。

ホールは、遊技機メーカーに協力を求め、ホールとメーカーが一つになりスケジュールを作成して実行に移してください。

デロリアンやMRJよりも工程が多いと覚悟して、パチンコ業界の未来を切り開きましょう!



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