パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

面接で尊敬する人を聞くことはNGだった

Aさんは今から40年ほど前、就職面接を受ける時、会社側から「尊敬する人」を聞かれた時に事前対策を練っていた。大手一流企業に勤めていた父親のアドバイスで「松下幸之助」一択。その理由も考えていた。

当時は当たり前だったこの質問は、今ではNGとなっているのだが、ホール企業の中には新卒採用面接の時に「尊敬する人」を質問項目の中に加えている。

なぜ、昔は尊敬する人を聞いていて、今はダメなのか?

まず、聞いていた理由から。

求職者が誰を尊敬しているかを知ることで、その人の価値観や人生観を理解する手がかりとすることができる。例えば、リーダーシップ、努力、創造性など、どのような特性を重視しているかが分かる。

尊敬する人から企業文化に合った価値観や行動特性を持っているかを確認することもできた。企業が重視する価値観と求職者の価値観が一致しているかを見極める手段ともなった。

尊敬する人を聞くことがNGになったのは、1990年頃から。労働市場における差別問題が広く認識されるようになった。これにより、採用プロセスにおける公平性が重視されるようになり、求職者の家族背景や個人的な価値観に関する質問が見直され始めた。

労働法や差別防止法が整備され、採用プロセスにおける不適切な質問が禁止されるようになり、日本でも厚生労働省や労働局などの機関が面接における適正な質問についてのガイドラインを示し、企業に対して適切な採用プロセスの実施を求めるようになった。

それに輪をかけて企業がコンプライアンスを重視することが求められるようになり、採用面接における不適切な質問を避けるようになった。特に大企業では、採用プロセスの透明性と公平性を確保するために、面接官に対するトレーニングやガイドラインの徹底が行われている。

現代の企業文化では、多様性と包摂(ダイバーシティ&インクルージョン)が重要視されている。これにより、個々の背景や価値観に関する質問が不適切とされるようになり、面接では求職者のスキルや経験、職務適性に焦点を当てるようになっている。

で、尊敬する人を聞いているホール企業の話に戻すと、そのホール企業の採用コンサルは未だにこんなことを質問していることを知って驚きを隠さなかった。

「内定を出しても無駄ですよ。多分その学生は断ってきますよ」

その声を無視して内定を出した。一般的には何社か内定を貰うまで学生は返事をするのに時間をかけるが、コンサルの言う通り即座に断りの返事があった。

つまり、尊敬する人を聞くことがNGになっていることも知らないホール企業と見限られてしまったわけだ。


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ホールオーナーの「夢」、パチンコ業界から初の都議誕生なるか?

パチンコ業界に新たな風を吹かそうとしている。業界を立て直したいホールオーナーたちが注目し始めたのが「政治」だった。過去2度に亘る参院選では業界を挙げて自民党議員を応援したが、当選には至らなかった過去がある。

その一方で、ホールオーナーが単独で応援しているのが、先の都知事選で一躍話題になった無名候補、前安芸高田市長の石丸伸二だ。

ネットの世界ではある程度、知名度はあったものの、都知事選に出馬しても、誰も彼の名前を知らなかった。泡沫候補思われていたが、選挙戦が進むうちに、彼の支持率は急上昇し、あの全国的に知名度がある蓮舫の得票率を上回ったことで一躍注目された。

この結果に石丸に共鳴したのが、関東圏でホールを経営する一人のオーナーだった。孤軍奮闘する石丸の姿に、自らの境遇を重ねたのかも知れない。

規制の厳しさに苦しむ業界の現状を打つ破るためには、内部からの変革が必要だと痛感していたオーナーにとって、石丸の新党立ち上げと都議選への挑戦は「業界の救世主」の出現に思えた。

オーナーはすぐさま幹部を集め、「我々も新党に乗り、候補者を立てる」と決意したのであった。

その前に、候補者の適正審査があるはずだが、オーナーは「我がホールの経済力と影響力を示し問題なく通過できる」と強気な姿勢を崩さない。

「石丸氏のビジョンに賛同し、業界の声を都議会に伝えたんだ」と語るその姿には、ある種の熱意があった。

もし業界から都議を出せれば、業界全体のイメージアップや、規制緩和への一助になると考えている。

しかし、現実はそれほど甘いことはない。都議会は熾烈な駆け引きが盛んに行われる場だ。万が一当選しても、「パチンコ業界からの代表」というだけで偏見の目で見られることは避けられない。利益を推進するような政策を打ち出すものなら、他の議員からの激しい反発を受けるのは明白だ。

オーナーが描く「業界の代表」としての役割は、実際にはかなり限定的なものになるだろう。

「どんなリスクを抱えていてもやる。議会の内部知るだけでも価値がある」とオーナーは考えているようだ。

初の都議が誕生すれば、他のオーナー達からも一目置かれる存在になるだろうし、それはそれで業界にとっても大きな一歩となるだろう。

一方の社内では「本当にうまくいくのか?」と不安を感じても、オーナーの情熱に引きずられている様子だ。石丸旋風にいかに乗ることができるかにかかっている。


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パチンコ愛ちゃんの野望 〜卓球で汗をかいてギャンブル性を脱却!〜

世の中には、時に妙なアイデアを本気で考える人がいるものだ。「パチンコ愛ちゃん」という店名がそれ。卓球好きのオーナーが新コンセプトとして思いついたこの名前、発想としてはなかなかユニークだが、どこか心配にならざるを得ない。実現するとは到底思えないが、構想だけは非常に斬新だ。なにせ、パチンコと卓球、さらに福原愛まで結びつける奇抜さである。

まず、卓球好きのオーナーがなぜ「パチンコ愛ちゃん」という名を思いついたのか。その理由は簡単だ。卓球といえば、日本では誰もが知る福原愛選手。彼女の愛称が「愛ちゃん」であることは言うまでもなく、卓球の世界では知らぬ者はいない。

その上、ちょっとしたスキャンダルで日本を去った福原愛の名前には、今や少しばかりの刺激が加わっている。まさに「愛ちゃん」と名づければ、話題性は抜群だ。

だが、オーナーも現実は理解している。実際の福原愛をイメージキャラクターに起用できるわけがない。「あんなことがあったのに…」という事情もあるだろうし、何より彼女を広告塔にするのは法外な金がかかる。「おカネがかかるのは嫌だ」というのがオーナーの本音だ。

高射幸性で脱落する客の受け皿として「脱ギャンブル性」という新しいコンセプトを掲げ、いかにして健全なレジャー施設に変貌させるか。これを「パチンコ愛ちゃん」という店名と結びつけたのであった。

この「脱ギャンブル性」の核心にあるのが、無料で利用できる卓球コーナーの設置である。パチンコで負けた後、「せめて汗をかいてすっきりしよう」というオーナーの深遠なる考えのもと、卓球台が用意されるのだ。

パチンコ玉が飛び交う中で、卓球のラリーが始まる光景を想像してみてほしい。まるで異次元空間のような不思議な雰囲気が漂うはずだ。

また、店内のパチンコ機械も「脱ギャンブル性」を強調した構成を考えている。つまり、ギャンブルの要素を極力抑えた機械が並ぶ予定なのだ。

ともあれ、この構想が実現するかどうかは、まだ不透明である。卓球で汗を流し、ギャンブル性を抜け出そうとする斬新な試みが成功するかどうかは、時が経てばわかるだろう。

しかし、現段階では「パチンコ愛ちゃん」という店名自体がオーナーの頭の中でラリーを繰り広げている状態であり、具体的な進展はまだない。「パチンコ愛ちゃん」が日本中に名を馳せる日は、果たしてやってくるのか?



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ハンバーガー型ティッシュボックスから学ぶ!パチンコ店の稼働アップ戦略

ある日、中華料理店の店主がネットで目にしたのは、まさにアメリカンな雰囲気を醸し出すハンバーガー型のティッシュボックスであった。丸々としたバンズの形をしたこのボックスに、一目惚れした店主は「これ、店に置いたら面白いんじゃないか?」とポチッた。


中華料理店にハンバーガー?という疑問が頭をよぎることもなく、店主はさっそく全てのテーブルにこの新しいアイテムを配置したのである。

店内にハンバーガー型ティッシュボックスが並ぶと、意外にもお客の反応は上々だった。

中華料理を食べに来たお客たちは、ちょっとしたギャップを楽しむかのように、ティッシュを取り出すたびにクスッと笑い声を上げた。まさかティッシュ一枚でこれほど人々が楽しめるとは、店主自身も驚きを隠せなかった。

しかし、喜びも束の間。店主はある異変に気づいたのだ。なんと、ティッシュがなくなるスピードが通常の3倍に跳ね上がったのである。

「おいおい、こんなにティッシュが減るのか?」と店主は頭を抱えた。普段なら一週間もつティッシュが、わずか2日で空っぽになる事態が発生したのである。これは一体どうしたことか?

結論から言えば、ティッシュが減る原因はお客たちがハンバーガー型ティッシュボックスの面白さに目を奪われ、ついついティッシュを多めに使ってしまうことにあった。もちろん、店主は「お客さんが楽しんでくれるのは嬉しいが、これはたまったもんじゃない!」と心の中で叫び、ハンバーガー型ティッシュボックスを撤去することを決意した。案の定、減り方は元通りになった。

しかし、話はここで終わらない。この話を耳にしたあるパチンコホールのオーナーが、ふとしたヒラメキを得たのである。

彼はこう考えた。

「このティッシュボックス、ビジネスヒントにならないか?」

そうだ、ハンバーガー型ティッシュボックスのように、人々の注意を引きつける遊技機や仕掛けを考えれば、稼働率が上がるのではないかと。

だが、言うは易し、行うは難し。オーナーのヒラメキに基づいて、スタッフたちが会議を重ねたものの、打ち出されたアイデアは「人が打ちたくなる遊技機を作ろう」という、至極当たり前の結論にたどり着くだけであった。結局、ハンバーガー型ティッシュボックスのような奇抜で楽しい仕掛けを取り入れる具体案は出てこなかった。

ここで稼働を上げる方法として、やはり「お客を惹きつける仕掛け」が不可欠である。例えば、ハンバーガー型ティッシュボックスに着想を得て、遊技台にユニークなデザインやキャラクターを取り入れることが考えられる。

さらには、特定の時間帯にだけ登場する「限定モード」や、「おもしろ演出」を導入することで、お客が「この時間だけでも遊びたい!」と思わせる工夫が重要である。

加えて、ティッシュボックスの撤去を余儀なくされた中華店のように、変化を楽しむ心がけも忘れてはならない。たとえば、季節ごとに装飾を変えたり、期間限定のイベントを打ち出すことで、新鮮さを維持し、お客の興味を引き続けることができるだろう。

パチンコホールのオーナーたちも、中華料理店の店主のように、お客が思わず「もう一回行きたい!」と思うような仕掛けを常に模索し続けるべきである。それこそが、稼働率アップのカギとなるのである。


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社会保険料の値上げで無人化が進む業界

2024年、社会保険料の値上げが人々を襲った。この原因は、少子高齢化、医療費の増加、そして年金制度維持という社会の重要な課題を解決するためだ。日本の高齢化はかつてないスピードで進んでいる。昨年10月時点で65歳以上の人口は3622万7000人。総人口に占める割合(高齢化率)は29.1%に達しており、まだまだ高齢化は加速する。

では、どれぐらい上がったのかみてみよう。標準報酬が28万円のケースでは、健康保険料が10%上昇すると約1400円の負担増となる。

企業側は半分を負担しているため、これが積み重なると、企業は「人件費削減」といういつもの手段に走らされる。企業はコストを下げるために、オートメ化や無人化が可能な業種はそちらの方向に進まざるを得ない。

あるレポートによると無人化が進むことで大幅に収益がアップすることが見込まれているのが鉄道会社だ。実際、ゆりかもめやポートライナーなどではすでに無人運転が行われているように、技術的にはすでに無人化できる段階がある。これをJRが実行したら莫大なコスト削減につながる。そのためにもホームドアの設置が急がれる。

このレポートの中には「パチンコホール」の無人化も含まれていた。 ま、これに関してはすでに日報で何度か取り上げているので、新鮮味はないし、業界関係者なら驚くこともないだろう。

ただ、ホールが無人化した場合、パチンコホールで働いていた人々の雇用の行方や、無人化したホールの雰囲気が客にどう影響するかなど、未知の課題も多い。

特に、ホールの社会的意義は雇用の受け皿になっていることだ。

遊技産業レポート2023年によれば、ホールの雇用は約23万人とも言われている。ホール1店舗あたりの従業者数は パート・アルバイトも含めて平均約 24人。雇用の充実した都市部とは異なり、商業施設の少ない地方都市では店舗での雇用にとどまらず、不動産や建設などの需要への貢献を含め、ホールが雇用を創出しているケー スも少なくない、という。

それが省力化・無人化によってホールの社会的意義が根底から崩れていく。最もホール企業側からすれば、このまま業績が、右肩下がりを続ければ、背に腹は代えられない。機械代の次に負担が大きい人件費を削減し、利益を上げるためには無人化は避けられない。

それでなくてもスマート遊技機化することで補給装置や計数機を主力商品としていたメーカーが存続の危機に立たされている。10年後の業界地図はどのように塗り替えられているのだろうか?



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