再選には一人男の影があった。立花孝志。NHK党首として知られていたが、今回のその発信力と突破力で「世論を動かす男」として名を馳せることになる。
選挙戦に立候補した立花は、当選を目的としない、という前代未聞の理由で世間を驚かせた。選挙戦略は自身のYouTubeチャンネルを使って真実を発信することに徹した。特にオールドメディアが踏み込まなかった問題を次々に暴露して行った。これによって、オールドメディアによって作られていた斎藤=悪、という概念が崩れて行った。
斎藤再選の陰の立役者であることは誰もが認めるところだ。立花の存在感はさらに増した。
その後、立花は泉大津市や南あわじ市の市長戦に立候補を表明するなど、今後の動向に目が離せない中、パチンコ業界の中から「立花のような改革者が出てこないとパチンコ業界は変らない。いっそうパチンコ新党でも作ってもらいたい」との声が漏れてくるようになった。
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ある年の暮れ、立花は正式に「遊技維新党」を結成した。発足記者会見での第一声は、業界の現状を痛烈に批判するものだった。
「今のパチンコ業界は、ただ生き延びるために必死だ。でも、私は未来を創る。遊技は立派でもあり、地域経済の核である。これを守るのが、遊技維新党の使命だ!」
党の主な政策は以下の3つだった。
1.遊技特区の制定
規制を緩和し、4号機やレトロ台の復活を認める特区を全国に設置する。
2.業界の透明化
新たな手数料制度を導入し、不正や不透明な資金の流れを排除する。
3.社会貢献の拡大
依存症対策を強化し、パチンコ税を地域福祉や教育に還元する。
中でも注目を集めたのは、「遊技特区」構想だった立花は先の堺市長選で提案した「スロット4号機」復活のアイデアをさらに発展させ、特区を全国にも導入する計画を打ち出した。
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最初の試金石は、統一地方選挙だった。遊技維新党は10名の候補を擁立。立花自らが全国を飛び回り、地元ホールでの講演やオンライン討論会を精力的にこなした。発信力は群を抜いており、若年層から中高年まで幅広く支持を獲得した。選挙結果は驚くべきものだった。遊技維新党は5議席を獲得し、初の地方議会進出を果たしたのだ。
その勢いは国政にも及んでいく。衆議院選挙では代表で2議席を確保。立花は国会の壇上に立ち、かつてのパチプロとしての経験を踏まえた上でこう演説した。
「私はこの国に夢を与えたい。パチンコはただのギャンブルではない。人々の娯楽であり、希望だ。地域を支え、未来を作る力を持っている。その力を封じ込めるのではなく、最大限界に引き出すべきだ!」
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遊技特区は与党からの反対を巻き込む激しい論戦の末、可決された。特区は兵庫県を皮切りに、全国で導入されることになった。 姫路市では特区第1号の認定を受け、観光と遊技を融合した「注目都市」を構築。 全国からスロッターが集まり、街は賑わいを見せた。
一方、立花は規制緩和だけでなく、業界の健全化にも力を入れた。AI技術を用いた依存症対策システムを導入し、成果を出していく。再びパチンコが「遊び」としての魅力が国民に受け入れられるようになった。
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5年後、遊技維新党は地方議会で勢力を拡大し、ついに国政でも10議席を獲得。立花は党の代表として、パチンコ業界の代弁者となるだけでなく、地方経済を支える新しいモデルを提案し続けた。
「遊技には、人を夢中にさせる力がある。そしてその夢が、地域の未来を作る。私はその夢を育てていく」
立花の言葉に、多くの人が心を打たれた。遊技維新党の躍進により、パチンコ業界は再び栄光を取り戻し、新たな黄金時代が幕を開けるのであった。

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