パチンコ日報

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新規事業で飲食ならおにぎり専門店

メーカーの役員がコロナ禍の時に副業で始めたのが、当時大ブームになっていた唐揚げ専門店のFCだった。揚げ専門店は日本人が唐揚げ好きなこともあって、色々な飲食チェーンが唐揚げに参入した。小規模な敷地面積で出店できるうえに、高い技術を必要としないために、コロナ禍のテイクアウト需要で一気に拡大した。

役員が始めた唐揚げ店は、加盟金200万円、FC初期費用100万円、保証金100万円となり、開業資金は2000万円程度だった。

ブームは一気に盛り上がるが去るのも早い。

コロナ禍ではテイクアウトできる唐揚げは、ウーバーなど注文もあり、儲かったことは事実だった。新型コロナが5類相当になった去年5月頃から売り上げが下がり始め、今年に入り売り上げは激減。赤字続きで閉店する決意をした。わずか2年ほどのブームだった。

コロナが去ると共に唐揚げブームも去った。

契約期間の途中解約なので違約金が発生した。店舗も原状回復のために費用がかかった。踏んだり蹴ったりだ。

役員は会社の許可を得て飲食業を始めたのだが、許可したのには伏線があった。会社として新規事業で飲食業界に切り込むつもりだったからだ。メーカーで飲食業で大成功を収めているのはオーイズミだ。目指せ、オーイズミだった。

今回の件でテイクアウト系はブームには弱いことが分かった。インバウンドをターゲットにした飲食店を目指している。

唐揚げ専門店の失敗談を役員とその知り合いが居酒屋で話をしていた。「唐揚げ」というワードに反応したのが隣の席で飲んでいた客だ。

「私は唐揚げ弁当の専門店で失敗したんですよ」と話の輪に入ってきた。

その人もFCだった。

「唐揚げは毎日食べるものでもない。飽きられますよね。人件費や家賃、ランニングコストを引くと月の利益は一桁万円ですよ。唐揚げ以外にメニューを増やしたいのですが、FC契約なので勝手にメニューも増やせない」

35年間飲食店のFCをやっているのだが、この間5回業態を変えているのだが、「すべて失敗している」と自嘲気味に話した。

で、6回目の挑戦として目を付けているのが立ち食いチェーンの富士そば。

「FCでやっている店長に聞いたら、富士そばは独自メニューも出せるというんです。だから今は富士そばを検討しているところです」

そんな話で盛り上がり、2人の飲み代もその人が支払って店を後にした。

ところで、富士そばは海外を除いて国内ではFCをやっていない。

それよりもおにぎり専門店の方が勝算がある。日本人でも毎日食べても飽きない。何よりも外国人もおにぎりが大好きだ。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. ブーム前からある美味しい唐揚げ専門店を知ってますがまだまだ十分繁盛して存在しています
    こういうブームにのっかっておこぼれで美味しく儲けようとする連中はほぼ確実にブーム後に潰れる気がします
    そもそもブームって長続きしません
    なぜならブームだから
    この役員のように外からこのブームに乗ろうとする連中が大量に参入してきますから
    巨大企業なんかが参入したらそこから衰退が始まると思います
    需要と供給のバランスが見事に崩れます
    パチンコもそうじゃないですか?
    ブームにのっかって大手企業が食い荒らした結果が今の惨状ですよ
    ブームが終わっても残っているお店こそが本当の専門店だと思います
    そういうお店は味は勿論、サービスなんかもしっかりしていて満足度が高いですから
    適当にのっかっただけのお店はそういう部分も情熱も無く適当でしょうから
    この居酒屋の客がその典型じゃないですか?
    何度も挑戦して全部失敗してるんですから

    そして今度はおにぎりですか…
    またその辺界隈を食い荒らして撤退することが無いように気を付けてください
    名無し  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 名無し

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