パチンコ日報

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歯医者のフランチャイズを考えるホールオーナー

人口約60万人の市で歯医者を営んでいるのはホールオーナーの息子だ。開業して30年ほどになるが、半径500メートル圏内に歯医者は5軒もある超激戦区だ。

コロナ禍の3年前に100メートルも離れていない場所に新たに歯医者が開業した。オーナーの息子の歯医者に比べて、面積は倍で最先端の医療設備が整えられていた。

パチンコホールは新店でも出玉で勝負できるが、歯医者は技術が求められ、新設の歯医者は新規患者の獲得には苦戦を強いられるケースが少なくない。このライバル歯医者も例外ではなかった。土日診療や夜9時までの診療体制を取ったが、開業から3年で売りに出された。

ホールオーナーはこの情報にすぐに反応した。息子に買収する指示を出した。息子はあまり乗り気ではなかったが、オーナーはパチンコ業界の鉄則をこう説いた。

「競合店が廃業した場合は、そこにライバル店が入ってこないように買収するのが自店を守るための鉄則だ。歯医者はすぐに患者を取られることはないが、5年ぐらい経つとボディーブローのように効いてくる。だから絶対に買え。おカネは出す」

歯医者はコンビニの数よりも多く、飽和状態が続いているにも関わらず、オーナーの判断は買いだった。

勉強熱心で経済セミナーに積極的に参加しているオーナーにはこんな持論があった。

「日本の経済は将来的にもよくならない。20年後にはカンボジアレベルになっておかしくない。中堅以下のホールは手仕舞いする時代に入っている。パチンコで事業を拡大する時代ではない」

オーナーは異業種参入に積極的で、直近ではコロナ禍でズタズタになった都内のビジネスホテルを底値で買収している。コロナ禍も明け今は稼働率85%以上を誇り、儲け頭になっている。

その他、フランチャイズでクイックカットを3店舗、タコ焼き屋を1店舗経営している。

オーナーが最重要視するのは売上よりも利益率。ホールの売り上げに惑わされる感覚がおかしくなるからだ。

歯医者の話に戻すと、オーナーには歯医者のフランチャイズを考えている節がある。

息子の歯医者は地元でも評判がいいのだが、ホールで接客教育をするときに息子も一緒に受講した経緯があり、そのことが歯医者でも患者と接する時にその時の教育が活かされている。

丁寧な接客は評判となって口コミで広まることを学んだ。今は口コミからSNSの時代に代わったが、実は信頼性が高いのは時代が変わろうとも口コミの方が強い。

これまではフランチャイジーだったが、歯医者ではフランチャイザーを目指す。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 歯科医師資格を取る人は独立志望ですが、ロイヤリティを取られるFCに加盟するメリットって何だろう…

    飲食店のFCは仕入れルートの確立や商品マニュアルが予め決まっているなどありますが、歯科の初期準備と言えば設備機器の取り揃えてくらい?その程度自分で出来ますよね。

    そして加盟の最大のメリットは看板使用ですが、訳の分からんFCには客は入らないのでは。
    カニミソ  »このコメントに返信
  2. ピンバック: カニミソ

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