パチンコ日報

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レンタル店舗時代

ホールが売り上げを伸ばすには、単純に言うと店舗数を増やすことがその一つであった。パチンコ業界も4パチオンリーの時代にはそれが通用したが、1パチなどの低貸しが主流になると、店舗数が増えているのに、売り上げが減る、という現象が起こってしまった。

マルハンのIR情報にそれが表れている。

2014年3月で店舗数299店に対して売り上げは2兆1116億5400万円だった。

以下

2015年3月 308店 1兆9782億2200万円
2016年3月 315店 1兆8988億7000万円
2017年3月 320店 1兆6788億2000万円
2018年3月 321店 1兆5509億3400万円

店舗数が増えながらも売り上げが伴わない、ということは出店計画にも影響を及ぼすというものだ。このことから見えてくることは、一から土地を取得して、ホールを建築しても従来のような回収はできない、ということだ。

ダイナムと言えば木造建築の標準型店舗での出店で、店舗数を増やしてきたが、ここ最近は既存店のM&Aも開始している。

例えば、2023年7月、敬愛(岐阜市)が経営するパチンコホール5店舗(「ビッグマックス関店」「ビッグマックス高山店」「マックス高山店」「スロットマックス高山店」「なないろ桐生店」)を吸収分割により、同店の営業を継承している。つまり、既存店のM&Aだから、ダイナムの目印とも言える木造建築ではないということだ。そこまでやらなければ、ダイナムが掲げる1000店舗には到達することもない。

出店コストを極力抑えていくことが、今後のホール経営を左右するわけだが、遊技人口が減少する中での、新規出店にはかなり大きなリスクが伴って来る。そこで新たなビジネスとなるのが店舗のレンタルだ。第三者が一から土地を取得して、店舗を用意して、ホールは賃貸で出店しやすくする。

パチンコ復活のカギは出店のしやすさでもある。賃貸なら業績が芳しくなくなれば、撤退も容易に行える。仮に撤退しても、次にその場所で集客できる自信があるホール企業が新たに名乗りを挙げて経営にチャレンジしていく。従って契約期間も10年、20年中・長期ではなく、5年更新でも可能にする。

今後は1000台オーバーの大型店ではなく、最も効率がいいと言われている500台クラスでのレンタル店舗だ。

店舗数が減ることで一番困るのはメーカーでもある。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. ホール店舗数が減少すると一番困るメーカーが、直接的にホール数を減らしているという現実
    ユーザー総数も同じで、減少すると一番困るホール企業が減らしているという現実
    ただでさえ日本全体の人口はこれから減っていくんだから仮にパチンコ業界が繁盛していたとしてもどうしたって減るのが仕方なしなのに、ここの業界人はさらに倍化&加速させて減るような状況を作ってますからね
    救えませんよ
    ホール、メーカーの強制的口減らし、もしくは強制的な機械価格ダウンでもしない限りこの現象は終わらないでしょう
    人間誰しも自分を犠牲に他者を助けるなんて出来ないものです
    ほとんどの人が意地汚く生き残ろうとするでしょう
    これからも度を越えたLT機やスマート機のせいで、ホールもユーザーもどんどんと疲弊し減っていくでしょう

    しかしここまで業界全体が疲弊しているのに、出店するという事自体が信じられませんね
    近い将来にほぼ必ず負債になるモノを自ら作り上げるスタイルなんですね
    名無し  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 名無し

  3. 50万円以上する新台を無理して入れても、その当日ですら終日稼働しないようなありさまがあたり目。特に田舎ならね。
    どこまでもつんだろう
    ビクトリア  »このコメントに返信
  4. ピンバック: ビクトリア

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