年金受給はまだまだ先。リストラされても働かなければ食べていけない。年収530万円を失うことになり、同級生に相談した。半ば自棄になっていたAさんを同級生は憂さ晴らしに競馬に誘った。
4月のとある日曜日、Aさんは1万円を握りしめて東京競馬場へと向かった。
競馬はほぼ素人だったが、ビギナーズラックが舞い降りる。1万円の元手が13万円になった。気をよくしたAさんは翌週の日曜日も競馬場へ向かった。
今度は元手の13万円が70万円に膨れ上がった。
「競馬は簡単」と有頂天になるAさんは、競馬の帰りにパチンコホールへと向かった。ついているから、「今日は勝てる」と妙な自信があった。
普段は1パチしか打てなくなっていたAさんは、気が大きくなっているので、久しぶりに4パチを打った。2万円の投資で6万円ちょっとになった。
パチンコでも勝った。Aさんのツキはまだ落ちていなかった。
ここで止めておけば、Aさんの財布の中には70万円が残っていた。リストラを迎えるとはいえ、小遣いが70万円もあれば、心に多少はゆとりも生まれる。リストラ後のことも落ち着いて考えられる。
しかし、Aさんは「どうせあぶく銭」とばかりに、友達に誘われて向かった先が渋谷の裏カジノだった。
裏カジノで何をプレイしたかは分かっていないが、Aさんは元手の70万円をわずか1時間半で全額熔かしてしまった。
賭け事はパチンコ程度しかしたことがなかったAさんは、競馬と裏カジノで天国と地獄を味わうことになる。
「パチンコはサンドに1000円札を入れて、ボタンを1プッシュすると500円分の玉が出るわけですが、そのボタン操作が頭をクールダウンさせていたように思えた。カジノはクールダウンさせる役割のボタンがないので、70万円スルのに1時間半ですからね」(Aさん)
ま、1時間当たりの消費金額を比べれば、遊技であるパチンコと賭け金が青天井のギャンブルの違いがはっきりする。1発の戻りがなくてもパチンコなら2万4000円だが、さすがにそんな台は設置されていない。
あぶく銭の70万円をさらに増やしたいAさんの気持ちをあざ笑うかのように、根こそぎ持って行ってしまうのが、ギャンブルの魔力である。

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例えば、
途中でAさんはお腹が空いたので無銭飲食をし、
その後まだお腹が空いていたのでスーパーで万引きして腹ごしらえ
80万円スッたあとは、銀行強盗をして補填しました
という文章が加わったら筆者の方はどう思われるでしょう?
実話なのかフィクションなのかわかりませんが、
登場人物が普通の感覚ではない人だと、何も共感できません
ピンバック: 兼業農家
庶民の娯楽と言われる所以です
ピンバック: いやはや
サラリーマンの平均小遣いが3万円とすれば、到底、庶民の娯楽とは言えません。
ピンバック: キリギリス
裏カジノとか犯罪なんも知らないから
リストラされるし530みたいな低年収
なんだよ?
ピンバック: 馬鹿
ピンバック: パチンカス万歳
裏カジノなんてよう行くね。リスク高すぎて自分はパチしかしないが、今はもっぱら1パチのみ。
4円は回らなさ過ぎて。1円で遊べたら十分。食うわけじゃないから。
ピンバック: 遊べたら十分
普通の人なら裏カジノになんて誘われても行かんからこの人は所謂そういう人なんだろ。
これでショック受けてるとかならアホすぎるもん。
早めのリストラで同情してたのに最終的には同情の余地も無い結果で笑いをとって終わり。
ピンバック: 名無し