パチンコ日報

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誰に対して?を考えよう

前回まで3回シリーズで、お客様の≪遊技時間・投資金額・期待するもの≫について書いてきました。
営業施策は、年間の暦の中で実行されていきます。

私たちの商売は、基本的に『時間があり・お金がある』というタイミングで来店の可能性が高まるときになります。

そのタイミングで、「誰に対して?」を土台にし、≪遊技時間・投資金額・期待するもの≫を考えていくことで、より効果の高い営業施策になります。

平日の暦で実施することをベースにして、長期連休前の集客施策(連休での集客目的)、土日祭日の連休施策など、年間での取組みをシナリオを描いて進めていくものです。

先日、営業施策の取組みについて質問がありました。

「○○機種を強化したいと思うのですが、SNSの活用って有効ですか?」
若いスタッフだったのですが、このような質問の場合だけでなく、常に忘れてはいけないことであり、思考の出発点として私が確認するものが、「その機種はどんなお客様に打ってもうらいたいのですか?」「どんな方が打っていますか?」というものです。

SNSが有効かどうかは、対象とするお客様によってことなることは当然です。

事例としてSNSについて書きましたが、あらゆる施策において、「誰に対して?」という視点は必須で、「そんなことは分かっているし当たり前」と思っているものですが、実際のところ高齢者にも若者にも同じ施策を実施しているケースは見受けられます。

例えば、台横の機種説明ですが、明るいパチンココーナーと暗いスロットコーナーで作りを分けていないし、高齢者(私も老眼なので小さい字が見えません)には見えないレベルの文字サイズのものもあります。

「誰に対して?」という視点が不足している結果、良い施策でも効果が発揮されないし、意味の無いものになってしまいます。

「誰に対して?」という商売としては当たり前のことを、営業施策を考えるときには常に項目として入れておく必要があります。

もう一つの事例として、お店の店長さんが友人のエピソードを聞かせてくれました。

「友人が久しぶりにパチンコで遊んで、2万発出たと喜んでいたけど、よく分からなかったのでもう行かないと思う」という感想を言っていたそうです。

久しぶりに遊びに行ったということは、昔は機種に詳しいユーザーだったとしても、今は分からない状態のライトユーザーという感じです。

どんなときが良い状態で、どうなればそれが継続するのかが分からないと、ワクワクドキドキするタイミングがありません。

せっかく勝ち体験が得られたのに、機種に対する「またこの機種を打とう!」となる面白いポイントやアツくなるポイントの価値体験が不足した結果、「もう行かない」という残念な感情で終わっています。

このケースでの「誰に対して?」というのは、機種知識の有無やレベルを考えた機種訴求を考える必要があるという点です。

「誰に対して?」というのは、年齢層だけでなく、情報レベル、来店頻度、遊技嗜好なども考える必要があります。

営業施策というのは、お客様に楽しんでもらいファンになってもらう取組みですが、顧客が抜け落ちている施策で高い効果を発揮することはできません。

当たり前のことですが、「誰に対して?」という視点でお店の施策を見直すと、いろいろ改善や工夫できるものが見えてくるものです。




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