フリコユラス 吉田真晃代表取締役
全盛期に1万8000軒あったホールは現在1万軒あまり。8000軒が商売を辞めて行ったが、生き残るのは変化に対応できるもの。直近では消費税問題、受動喫煙問題、高射幸性機撤去、内規変更などの変革に対応できなかった人が退場した。
パチンコ業界は変化と戦う歴史で、永遠に規制と戦ってきたが、イス取りゲームで後何年かするとイスはもっとなくなる。
変化に対応するためには戦略と戦術が必要になる。
市場動向を分析して、仮説を立て、自店では何ができるか?これを考えるのが戦略で、計画を立てて実践するのが戦術である。
高射幸機が撤去されるスロットの顕在ニーズと潜在ニーズを考えてみる。
目に見えるのが顕在ニーズにだが、潜在ニーズは目には見えない。
痩せたいためにダイエットサプリを買うのは顕在ニーズ。ではナゼ痩せたいのか?本当の理由はもてたい。これが潜在ニーズで、このウォンツを考えることが重要。
私はスロットの潜在ニーズを探るために3日に1回はピーワールドの機種インデックスを見ている。ここで検索ランキングが出る。最近の1位はReゼロ。旧基準機の1位は化物語で、これらが顕在ニーズとしてある。
見えるニーズを把握するために頻繁に見ている。
化物語は打てなくなるから打ちたい。撤去される前に打ちたいのは顕在ニーズだが、見えないニーズの掘り起こしは「ナゼ打ちにいくのか」と聞くこと。
そこから「超倍々チャンスに入れたい」「一撃何万枚も出したい」「上限のないものを打ちたい」という意見が返って来る。
隠れたニーズをナゼ掘り起こすかと言うと、ユーザーの心理に添ったコピーを作るため。
認定切れで撤去になるのは事実だが、ユーザーの心理に寄り添えていない。
気持ちに寄り添って最後にもう一度盛り上がるコピーを作る。
潜在ニーズを掘り起こすコピーとして、
「化物語最後の増台
ついにクライマックス突入
超倍々なひと時を」
などが考えられる。
ただ筐体のポスターを張り出すのではなく、潜在ニーズを掘り起こすことが重要。
世の中が欲しているものにプロモーションをかけると、結果が掛け算になる。
ナゼ、この戦略が大切かと熱弁するのは、今から年内のクライマックスに向けてストーリーを作る時期だから。
マドマギ、ハーデス、バジリスクは12月に撤去されるが、この3機種はやり方次第で稼働が上がって来る。クライマックスのストーリーを積み重ねてきたホールと何もしないホールで年末にどっちが勝つか。その戦いはもう始まっている。
その中で、市場動向を分析し、仮説を立てて自分たちができることを模索することが年末に勝つことでもある。
つづく

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そういう努力は嫌いじゃないけど、基準が無いから警察の気分次第でどうにかなるのが困る。
ピンバック: エンタマン
こういう記事は業界を発展させるのではなく衰退させるようにしか見えない。まるでアマゾンの熱帯雨林に火を放つ焼き畑農業と何処が違うのかと言いたい。
ピンバック: Zilion