東北地方のとあるP店の研修を頼まれた。2日間だったので、面白い題材を選び研修会を開いた。
先日、研修会後に従業員がまとめた研修成果の報告書が届いた。その内容をここで紹介することはできないので、違った角度からその研修会の一部を紹介する。
以下の内容は、昨日の寄稿内容と多少リンクところがある。
業界人はやたらと否定的先入観が多い。こんなことを提案しても駄目だろうと、すぐに決めつけてしまう。そこで今回の研修会では常連客22人に参加してもらった。
時間は午後1時から5時まで。年齢層は20歳~77歳まで。幅広い。
常連客の皆さんに好き勝手に「あれが欲しい」「こんなものがあればいい」というような内容で意見を出してもらった。
出るは、出るは(笑)。想像以上の要望が出た。
もちろん「出玉を増やせ!」というレベルの要望ではない。現在や未来のパチンコ店に対する要望である。
☆パチンコ店の隣にコンビニやスーパーが欲しい。その商品全てがパチンコ玉で交換できるようにして欲しい。
☆携帯電話やデジカメの現像受付を店舗内でできるようにして欲しい。(一部で受付機設置を検討中)
☆大便器の一部に和式を導入して欲しい。
☆全席禁煙にして欲しい。
☆疲れない椅子で、背もたれが頭まであるタイプがいい。
☆従業員の名札は読み難いので、制服の背中に名前を大きく書いて欲しい。
☆従業員の声が小さいので大きな声で対応して欲しい。
などなど、本当に好き勝手なことが100以上も出た。
実はこの中にパチンコ店の将来のサービスに役に立つ意見や実用新案特許につがる要望もあった。
今は規制があるから実現できないアイデアでも、今から理想の店づくりを想像して店舗を運営していけば、まだまだカイゼンする余地は沢山あることが分かった。
要望の中で私が面白いと感じたのが「無料電話があればいい」。
これはお年寄りからの要望だった。自宅の電話回線はNTT。IP電話など知らない。
自宅から東京の息子や大阪に嫁いだ娘たちに電話するのは、土、日や夜8時以降らしい。電話料金を気にしてのことである。
お年寄りだからIP電話なんて知らない。ここにもヒントが隠されている。
この要望を聞いたホールは、回線の代理店契約を検討している。
地方にはまだまだ、NTTの普通回線だけの家庭が多いからだ。
IP電話なら1人9分話したとして、100人利用しても3000円以下の負担で済む。集客対効果を考えれば安い。
本当ならホール内に無料電話を設置したかったが、これはお客様に対しての利益供与に当たるとのことで、当局からダメ出しがあった。
若者からの意見では、駐車場に洗車機と掃除機が欲しい。できれば無料で。
これは若者だけではなく、年齢性別を問わずに賛同する意見が多かった。
P店の会員なら自動洗車1回100円で利用可能ならどうだろうか。どこかの郊外パチンコ店で検討してみては?
主婦からの意見では、分煙が無理なら完全禁煙DAYを週に1回設けるとか、禁煙時間帯を設けて、お客様に協力を仰げば良い!との意見もあった。(研修会でここまで突っ込んでお客様の声を聞いているホールはあるだろうか?)
こういう姿勢や客からの要望を将来のために役に立てて欲しいし、業界全体での希望をまとめて法改正などを働きかけて欲しいと思う。
以上は大まかだがホール運営のヒントになれば嬉しい。
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