当初は容疑者が逮捕されながら匿名報道されていたので違和感を持っていたこの事件だが、殺人は初犯ではなかった。
この男、16歳のとき、母親と口論した挙句、金属バットで撲殺していた。中等少年院を仮退院したのが2年前の二十歳の時。わずか、3年あまりで娑婆に出ている計算だ。
酒乱の父親が病死。極貧の母子家庭、という環境。中学のときは新聞配達をして生計を支えていた。
犯行前に母親と金銭トラブルを起していた。当時付き合っていた女性に子供ができた。それで相談するが、母親にも莫大な借金があり、「出て行け」となじられ金属バットで全身を滅多打ちにした。
中等少年院は更生できるものと、仮退院させた。当初は地元のパチンコ店に勤めていたようだが、「昔のことをばらす」と脅されゴト師グループに入ったようだ。地域を転々とする中で、大阪のアジトが姉妹が住むマンションだった。
そこにはパチスロの実機が置いてあり、体感器の練習をそこでしていたようだが、筋が悪く、クビになり、2万円の交通費を持たされ、追い出されたようだ。
その後、金を盗む目的で押し入ったのが姉妹の部屋だった。
今回の姉妹殺害の理由を「母親を殺したときの感覚が忘れられず、人の血を見たくなった」と供述している。理由もなく自分の快楽のために人を簡単に殺しているわけだ。
ゴト師のセンスがよければ組織を追い出されることもなく、姉妹の殺害もなかったものと思われる。
ゴト行為も立派な犯罪だが、殺人を犯すよりましだろう。
複雑な思いだ。
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