マルハン考・・・その２　秋田のアイリス効果とマルハンへの提案～反響への返事

秋田県は父の故郷なので、私にとっても特別な地である。



今、その秋田が韓国人旅行客で賑わっている。あるホテルでは、韓国人旅行客が３倍以上増えた。土産物店や温泉地にも韓国人の姿が目立つ。



その理由は何か？



TBS系列で毎週水曜日午後９時から放送されている韓国人気ドラマ「アイリス」の第２話で主人公２人が休日を利用して向かった先が秋田だった。



２人のデートシーンやアクションシーンが秋田のスキー場や温泉地で撮影され、そのロケ現場へ韓国人の団体客が押し寄せている。



日本人の冬ソナファンが、韓国のロケ地巡りをしたのと同じ現象だ。



今回の秋田ロケが決定した理由は、秋田県とのタイアップだ。



３カ月間のロケ滞在中の撮影クルー（俳優、スタッフ）の宿泊費と食事代をすべて無料にすると申し出た結果でもある。



その効果から韓国人観光客が押し寄せている次第だ。



中でも一番人気は、主人公のイ・ビョンホンが宿泊した部屋。



宿泊した状態で保存されているので、見物が絶えないそうである。



個人的にはキム・テヒは好み。秋田ロケについても語っている。



イ・ビョンホンとキム・テヒの二人が演じるラブシーンで、「キャンディKiss」と呼ばれているシーンがある。



イ・ビョンホンが口に含んでいるキャンディを、キム・テヒにキスの時に、口移しでキャンディを移動させる。



このシーンは、韓国で話題になり、そのシーンが撮影された居酒屋の前では、記念写真を撮る韓国人旅行客が絶えない。



とにかく、主人公が訪れた場所は、今や韓国人旅行客の定番スポットとなり、秋田の観光産業に大きな金を落としている。



まさに韓国版アイリスツアーである。



私はこれを見て思った。



実現性は低いが、韓国ドラマ制作にマルハンが協力してはどうだろうか。



韓国でヒットしそうなドラマに、アイリスの秋田と同じように、マルハンが日本ロケの協力をする。



観光地にあるマルハンの店舗で、主人公が活躍するシーンのロケを敢行する。



韓昌祐会長様、如何でしょうか？（笑）



以前、中国人が秋葉原でパチンコをした話とか、欧州人のパチンコ紀行を書いたが、これから中国人や韓国人の旅行客がもっと増えるだろうから、海外のドラマにパチンコを売り込んで、ホールが映るシーンを提案するのも面白い。



この先、日本の人口は増える見込みはないが、韓国や中国からの観光客は増える要素は大きい。特に中国人観光客は、飛躍的に伸びる可能性がある。



全国の観光地にあるホールの活性化のためにも、ドラマとタイアップして海外にパチンコを紹介する。



そんな夢物語を実現できるのは、マルハンしかないと思う。



と書いたところで、先日のマルハン考その①でメールによる反響があった。



小さな人間（元店長）が、業界のリーディングカンパニーについて書くのはおこがましいが、そのメールへ返事した内容を一部転載する。



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はじめましてｍ（＿＿）ｍ。元店長です。

いつもパチンコ日報をご高覧頂きまして誠にありがとうございます。



営業１号さんからメールを転送して頂き、本日拝読致しました。

ご丁寧なメールを心から感謝しております。



以下、未掲載の本文と重複もありますのでご了承下さい。



（中略）

以後、欧州の自動車メーカーの日本法人などに入社した後、大手合繊メーカーに入社、繊維関係の仕事に就きました。

欧州自動車メーカー日本法人と繊維会社では、仕事の一部には、代理店管理を含む、ルート管理をしていました。その中で、色々学んだ事があります。

それはルート（販売先や代理店数）の拡大にある先に見えるものです。それは好調な時こそ足元を見直せということです。



ある業界の国内メーカーは、好調な時期に販売チャンネルの戦略で大失敗して経営危機になりました。



またある国内小売店業も同様で、拡大後に経営が悪くなり、大リストラを行いました。この時は、プライベートブランド戦略にも失敗した経緯があります。



この小売業の創業者は業界では神様と言われる大物で、私も少しだけ面識があったのですが、精神的な負担が多い人生を歩んだと思うくらいです。



（中略）



当時は他もマルハンも大きな差はなかったです。

逆に当時の私の勤務先の方が、マルハンよりもよかった所もありました。それは接客です。



未掲載寄稿の本文でも触れますが、

当時のマルハンに大きな傾向があります。



それは、マルハンは満点を目指すのではなくて、不合格点をなくす戦略に見えました。それは本文で触れますのでご高覧下さい。実際はそれをマルハンが社内で明文化していないと思いますが、私の目にはそう映りました。



（中略）



しかし女化店の場合は、近郊にマルハンはありません。

つまり地元では倒産した（閉店した）ホール＝マルハンに映る人も少なからずあります。これは地域限定のイメージダウンなので、マルハン上層部は重要に考えて居ないと思います。



私はマルハン本部へこの件で連絡をしました。

これは他意はなく、ただ教えて上げたいと思っただけです。

それで出来れば、どうして看板を塗りつぶさないのか聞きたかったのです。これは私の興味からです。私の名前や電話番号もマルハンへ伝えましたが、担当者からは１年経ってもお返事はありません。



この連絡待ちの件や、看板放置の件、その他にも懸念材料が見受けられます。しかしこれらを考える時、マルハンの規模を考えたら、倒産する事は考えられませんし、マルハンの幹部さんは小さな意見とだけ捉えると思います。



私は寄稿で、この事を訴えたいのではなく、ここまでマルハンが成功した事をマルハンの過去を見た事を思い出して書こうと考えています。



マルハンを語る時、今の業界関係者は、今の店舗状況を見て語る場合がほとんどです。それとは違う角度でお話しをしてみたいのです。



その流れの中で、今回の画像の件を執筆しました。

それは「拡大の裏に隠れた風景」を見る事で、パチンコ日報の読者にある事を気付いて欲しいからです。



（中略）

「稼動至上主義」の件ですが、これはある意味「正解」です。



多くのホールには「稼動至上主義」の思想はあります。

それは大手ホールに多い戦略で、これはホール業界では重要な事でシェア拡大の原動力です。



拡大を目指す大手の場合は、資金力などを活用して、「稼動至上主義」を目指す傾向にあります。でもこれは、社会情勢で減速する可能性も大きいでしょう。



その社会情勢の一つを例にお話すると、MAXタイプの機械の全盛であります。このMAX機のお陰で、景気が不鮮明な時代に、その会社の社歴史上最大の粗利を稼いでいたケースも多いのです。



この傾向は、この先は急ブレーキがかかります。



ある境から、「粗利至上主義」になるホールもあります。

◯◯（◯の数は関係なし）の場合はまさにこれです。



この話は、パチンコ日報で触れると思います。



稼働主導の裏には大きな危険もあります。間違いなくマルハンの幹部はそれを理解しているので、危険回避を取っていると思います。



（以下略）



つづく



追記





韓国ドラマ：「アイリス」新シリーズ、鳥取がロケ地に　／鳥取



5月27日16時2分配信 毎日新聞

　韓国の大ヒットドラマ「アイリス」の新シリーズのロケ地に鳥取県が選ばれた。平井伸治知事が２６日、製作会社「テウォン・エンターテイメント」のチョン・テウォン社長と大阪市で会談。鳥取に決まったことが伝えられた。

　アイリスはイ・ビョンホンさんが主演した。県によると、新シリーズは人気俳優のチョン・ウソンさん主演で、仮のタイトルは「アテナ～戦争の女神」。９月ごろに撮影が始まり、韓国では１１月から来年１月にかけて放送する予定。

　６月上旬にも県内の観光協会や旅館、運輸会社などでロケ支援委員会を発足させ、ロケ地を紹介したり、協力するホテルなどを募集したりする。渡航費や機材費などのロケ経費の一部も支援委が負担。県は、支援委への補助金約３０００万円を盛り込んだ補正予算案を６月議会に提出する。

　ロケ地になることで韓国人観光客が増加すると県はもくろむ。米子－ソウル便や日韓露定期貨客船の利用客が大幅に増えるとみて、経済波及効果は１２億円とはじいている。

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