一切の情報が公開されることなく、水面下で繰り広げられている封入式パチンコの準備。
ここにきて、封入式パチンコとは一切触れていないが、11月25日、日本ゲームカードがジョイコシステムスとの株式移転による経営統合を発表した。
このリリースを読んだだけでは、統合の真意はつかめない。
正式発表は12月10日まで待たなければならないが、消息筋はこれを封入式パチンコが大きく前進した、と読む。
封入式パチンコの開発を進めているのはジョイコグループのパチンコメーカー。それに対して、反ジョイコのSANKYOだけがパチンコメーカーとしては蚊帳の外。
そもそも、カード会社を独占するSANKYOに対してカードシステムを持たないパチンコメーカーが寄り集まってできたのがジョイコでもある。
封入式パチンコについては各メーカーがそれぞれ特許を申請している。やはり一つの方式でとりまとめるのが、混乱がない。
そこへSANKYOが歩み寄って行った、ということか?
いずれにしても、封入式パチンコになってもカードシステムは絶対に必要不可欠な存在で、封入式になって初めてカードの必要性が出てくる。
封入式が普及すれば大掛かりな補給システムは不要になる。しかし、補給メーカーがパチンコメーカーになった現在、反対する理由も薄らいできた。
統合してできる新会社の社長の顔となるのは、一時は自らCMに出ていた人の名前が上がったり消えたりしているようだ。
今回の経営統合が封入式パチンコのため序章とすれば、メーカーの動きだけはホールよりも数百歩先を行っている。
メーカーの数は少ないので利害関係が一致すれば、比較的まとまりやすいが、ホールは一筋縄ではいかない。
それが、メーカー主導になる業界の所以でもある。
パチンコ人口を増やすも減らすもメーカー頼り。
ここは一発ホール組合にもかましてもらいたい。
