時代の流れだと言われようが、自社では一貫して30玉・6枚交換という昔ながらのスタイルを貫いている。もちろん、これに追従するホールはほとんど存在せず、孤立無援の営業であるが、固定客はしっかり付いている。
業界が衰退していく大きな原因は、まさにこれら主流の営業スタイルにあることは、業界人なら誰もが感じていることだ。
まず等価交換だが、これが業界に与えた功罪は大きい。
口火を切ったホールは40玉交換と同等のスタートで、勝った時には金額が多いことで一気に客を集めたが、競合店が追従すると利益を取るためには釘を厳しくせざるを得ず、その結果、客の勝率は下がり、遊技としての魅力が薄れていった。無制限営業も同様で、持ち玉の制限がないためにダラダラとした展開になりやすく、短時間での遊技ニーズには応えづらい。
一方、1円パチンコは敷居を下げたと評価されることもあるが、利益率の低さからホールの経営を圧迫して行った。低貸し営業専門店から廃業して行った。
これに追い打ちをかけているのが、機械代の高騰である。販売台数が下がればメーカーは売り上げを維持するために値上げしかない。「安くしても台が倍売れる保証がない」ため、値下げは考えられない。
ホール側も経営はますます厳しくなっている。かといって、食料品のように値上げで客側にそのコストを転嫁できない。つまり、業界全体が構造的なジリ貧に陥っているのだ。
このような中でホールが取る手段は、釘を締め、ベタピン営業ばかり。これでは客は離れ、さらに売上が落ちる。負のスパイラルから抜け出せない状態が続いている。結果として、従業員の給料すら満足に上げられないという、未来のない業界構造になっている。
このような業界の現状を打開する第一歩は、「非等価交換」への回帰である。現在主流の10~11割営業では物足らない。30玉・6枚交換のような12割営業に戻すことで、ホールはある程度の利益を確保しながらも、客には適度な勝機を提供できる。回る台で楽しめる環境が整えば、遊技としての魅力も回復し、離れたファンが戻ってくる可能性は十分ある。
もちろん、12割営業に戻すだけで業界がすぐに活気を取り戻すことはない。だが、少なくとも現状の悪循環を断ち切る突破口にはなり得るはずだ。今こそ、目先の利益に囚われず、業界の本質的な魅力を取り戻すための覚悟が求められている。
パチンコ業界の再生は、やるべきことが明確でありながら、誰もそれに手を付けないという矛盾に満ちている。しかし、誰かがやらなければ何も変わらない。その一歩が「12割営業」なのだ。
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