あるプロは「ウチコを使って年収が1000万円あった時期もあったが、500万円ぐらいまで下がった。今が潮時と思った。ホールの利幅がどんどん少なくなっている。それをプロが奪い合っている。ホールの今の利益を計算したらこの先10年持たない、と思った。40過ぎた時、プロをやっていても何も残らない。これ以上続けるのは無理、と思った」と9年前のエントリーで引退理由を語っている。
ウチコは一種の裏稼業だ。週刊誌記者が取材したウチコの親玉は7~8人を束ねていたが、このほどグループを解散した。ウチコを抱えることが限界に達したということだ。
親玉は「等価交換がなくなれば、ウチコは激減する」と指摘するように、ウチコ自体が等価交換が生んだ徒花だった。換金率が下がれば収益構造が根本から壊れてしまったのだ。
優良店を狙う専業は都心部を中心に今も活動している。 しかし、ホールも黙ってはいない。 プロ対策として、顔認証システムを導入し、専業の入店を拒否する店が増えている。
グランドオープン時の営業形態にも変化が見られる。かつては夕方6時オープンで一気に出玉を放出する短時間営業が主流だったが、今では朝10時開店の通常営業に移行。出玉を抑制することで、専業に利益を奪われるリスクを軽減している。
では、引退した専業たちはどこへ向かうのか? 記者の関心はこの一点だった。追跡取材をしていくと、彼らの多くがタクシードライバーになって転身していることが分かった。
「ウチコの日当は1万5000円ほどだけど、タクシードライバーの方が稼げる」と語る元ウチコも少ない。 タクシー業界は人手不足であり、学歴不問。前職を問われることもなく障壁が低いことも転職を後押ししている。元ウチコが業界に仲間を呼び寄せ、同じ会社で働くケースも多いようだ。
かつてホールで稼いでいた専業たちは、環境の変化に適応しながら次のステージに向かっている。
次にタクシーに乗る機会があれば、ドライバーに「昔、パチンコやってました?」と試しに聞いてみるといい。意外な裏話聞けるかもしれない。元専業たちの新たな人生の一端に触れるチャンスにもなる。
業界の変化は止まらないが、その変化の中でどれだけ生き抜いていくのか。その物語はまだ続いている。
※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。