パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

特定日の功罪

パチンコホールの「特定日」を知っているか? 業界人に尋ねれば、「そんなの知ってるに決まってるだろう」と鼻で笑われるだろう。実際にデータを取ってみても、8割の業界関係者が特定日を熟知しているというのが現実である。

しかし、ここで一つ疑問が浮かび上がる。なぜ、知っているにもかかわらず、「勝てない」と感じる人が7割もいるのか。

その理由は実にシンプルでありながらも、業界の複雑な構造を反映している。

「プロが来るからだ」

この一言で片づけられる問題ではない。特定日は、ホールが売り上げを上げたい日であり、設定も多少甘めに調整される。しかし、その特定日に押し寄せるのは、パチンコ・スロットの達人たち、いわゆる「プロ」である。

彼らはその日のために、血眼になって準備し、ホールに挑む。結果、彼らが一人勝ちをし、一般の常連客は涙を飲む羽目になる。

ここに、パチンコ業界の歪みが現れる。特定日を設けることで、一時的に売り上げが伸びるが、その代償は平日の閑散としたホールである。特定日に開けた分、平日には閉める。

ホールはこのサイクルに抜け出せないため、日々足を運ぶ常連客に還元できる余裕がない。常連客は、ホールが利益を上げるための「エサ」になっているのだ。

その一方で、特定日に美味しいところを持っていくのは、常連客ではなくプロである。これに対して常連客が感じるのは、やるせなさであり、次第に足が遠のく。結果として、パチンコ人口は30年ほど前の3000万人から、現在の770万人にまで激減してしまった。これは、まさに業界の「自己破壊」だ。

スーパーマーケットを例にとってみても、毎日がロープライスを掲げ、特売日を設けない店舗も増えてきている。常にお得感を提供することで、顧客の満足度を高め、リピーターを確保しているのだ。

これに対して、パチンコホールはどうだろうか? 特定日という「罠」を仕掛け、一時的な利益を追求することで、長期的な信頼を失っているのである。

このような状況が続く限り、パチンコ業界の未来は決して明るくはない。ホールが本当に目指すべきは、特定日という「一発屋」の戦略ではなく、常連客を大切にし、毎日が特別であると感じさせるような営業方針だろう。

プロに美味しいところを持っていかれるのではなく、常連客が安心して楽しめる場所を提供することこそが、業界の復活の鍵となるに違いない。



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飛行機のラダーとパチンコのマニアック演出—初心者の居場所はどこへ?

技術者研修の場で、ある遊技機の開発会社がユニークな方法で技術者たちの感性を試した。研修の一環として、飛行場内を走る作業車から撮影された動画が見せられたのだ。その動画には、駐機中の飛行機が映し出されている。普段はあまり目にしないシーンに、技術者たちは食い入るように画面を見つめたが、その後に求められた感想に多くの者が困惑した。



「感性が問われる」とは聞こえがいいが、一体何が映像のポイントだったのか?ほとんどの技術者がその意図に気づかなかった。なんといっても、ただの駐機中の飛行機である。が、もし飛行機マニアがこの場にいたならば、すぐにあることに気づいただろう。実は、垂直尾翼のラダーがわずかに曲がっているのである。これは飛行機に詳しい者しか気づかない、非常に細かい違いだ。


では、なぜ駐機中の飛行機のラダーが曲がっているのか?実は、油圧のスイッチがオフになっているためである。油圧は完全に抜けるわけではないが、各系統で微妙なばらつきが生じ、その結果としてラダーが自然に曲がることがある。飛行機が出発する直前にパイロットが油圧をオンにすれば、ラダーも正しい位置に戻るのだ。

この研修の意図は、単なる飛行機のメカニズムの知識を試すためではない。実は、最近のパチンコの大当たり演出とその裏に隠されたメッセージに通じるものがあるのだ。技術者たちに見せられた映像は、細かい違いに気づく力を試すテストであり、同時にパチンコ演出の根本的な問題を浮き彫りにするためのものであった。

研修後、指導者はこう説明した。

「パチンコにおける大当たり演出は、素人には十分に騙しの演出として通用する。しかし、パチンコマニアたちはそのウソを見抜いてしまう」

これは、駐機中の飛行機のラダーの微細な曲がりに気づいた飛行機マニアに通じるものがある。素人を騙せても、マニアは騙せない。もっとマニアックな視点からリーチ演出を作り上げなければならないという、技術者たちへの喝であった。

これがパチンコ開発現場の現実である。より高度な技術、より緻密な演出、そして何よりもマニアに支持される「本物」を作り出そうとするプレッシャーが、技術者たちを追い詰める。

その結果、パチンコの仕様はどんどんとマニアックなものになっていく。複雑なリーチ演出や、過度に凝ったギミックは、確かに一部のマニアには大受けする。しかし、その一方で初心者やライトユーザーを遠ざける危険性も孕んでいるのだ。

「初心者が離れていくパチンコ台を作ってどうする?」と一部の批評家たちは口をそろえる。

かつてのパチンコは、初心者でも楽しめるシンプルなゲーム性が魅力だった。しかし、今やそれは過去の話だ。初心者が手を出す前に、「リーチは本当に当たるのか?」という疑念が先に立ってしまう。

まるで、飛行機マニアが駐機中のラダーの異常に気づいてしまうように、パチンコマニアは「偽の大当たり」に敏感になり、初心者の無邪気な期待感を奪ってしまっている。

結果として、パチンコはますます複雑化し、マニアしか楽しめない世界へと進んでいるように感じる。「飛行機のラダー」と「大当たり演出」の共通点は、この業界の未来を占うかのようだ。マニアのための台を作ることが必ずしも間違いではないが、初心者を遠ざけるリスクを見逃してはいけない。

果たして、今後のパチンコは誰のための遊びとなるのか。


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パチンコと焼肉の未来は煙の如く消え去る?

在日産業の代表格とも呼ばれるパチンコホールと焼肉屋。表向きは無関係に見えるこの二つの業態だが、実は意外な共通点がある。両方を経営するホール企業のコンサルタント(主に飲食業の専門家)によると、焼肉屋もパチンコホールも「お客さんをいかに繋ぎとめるか」が命題であるという。

焼肉なら肉質とタレ、パチンコなら出玉と立地。このシンプルな公式が、いつの間にか「気づいたら、どっちも守れなくなってきた」とコンサルタントはため息をつく。

まず焼肉業界。肉の価格が円安の影響で国産牛並みに跳ね上がり、仕入れ価格が高騰している。お客さんは「美味しいお肉を食べたい!」と願って店に足を運ぶが、経営者は「この価格で利益が出るのか?」と頭を抱える。値上げすれば客は離れ、肉質を落とせばさらに悪化。焼肉屋のオーナーは「昔は楽な商売だった」と懐かしむが、今や網を洗う苦労どころか、利益を確保する苦労が増した。

「家族で焼肉に行く習慣がなくなってきている」と指摘するコンサルタントは、20年後の焼肉業界の未来を暗澹たるものだと予測する。実際、子供が初めて焼肉を食べた年齢が30年前の4分の1まで減少している。マクドナルドのハッピーセットに勝てない焼肉屋は、「どこで焼けばいいのか?」と問わざるを得ない。最近では家庭でも煙が出るのを嫌がり、換気扇の下でフライパンを使って焼肉を楽しむ家庭が増えているという。焼肉の聖地はもはやキャンプ場かベランダのバーベキューに取って代わられたのかもしれない。

さて、この焼肉業界の危機は、パチンコ業界にも当てはまる。かつては友達や先輩に誘われて気軽に始めたパチンコだが、その文化も消えつつある。パチンコホールの未来も、コンサルタントは「20年後には厳しい」と予測する。

パチンコホールが生き残るためのアドバイスは至ってシンプル。

「出玉競争は長続きしない。出玉はプロが持っていくだけだ」と冷静な指摘が入る。

「競争の少ない場所で、習慣化させることが重要だ」とのこと。タバコの値上げが喫煙者を減らしたように、ホールも粗利20%以上は取り過ぎ。13%で経営しなければならない警告する。

コンサルタントは最後に一言こうアドバイスする。

「10年後、20年後を見据えて、今が撤退のいい時期かもしれません」

焼肉もパチンコも、未来を見据えるなら、今のうちに「煙のように消え去る覚悟」が必要なのかもしれない。



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腐っても鯛、腐ってもパチンコ—14兆円市場の裏に潜む新ビジネスの香り

腐っても鯛とはよく言ったものだ。パチンコ業界もその例外ではない。全盛期には30兆円を超える巨大産業として君臨していたが、時の流れとともに縮小を余儀なくされた。それでもなお、14兆円という莫大な市場規模を誇っているのだから、腐ってもパチンコ業界である。

これだけの市場規模があれば、当然ながらそのおカネに目をつけるグループが出てくるのも自然の流れであろう。

実際、かつてサラ金業界がパチンコ業界と共に栄えた時代があった。サラ金が規制される前は、パチンコの売り上げがそのままサラ金業界の成長に直結していたのである。そうした流れを思い出したかのように、現在もまた、パチンコ業界の14兆円という巨大な市場に目をつけているグループが存在するのだ。

このグループの狙いはシンプルである。

「業界に流れているおカネを掠め取る」というものだ。いや、掠め取ると言うと聞こえが悪いが、要はこの14兆円のうち、たった1兆円でも取り込めれば、それだけで莫大な市場になるというわけだ。そして、今まさにその仕組みを考えている段階である。この仕組みづくりに、なんとホール企業が一枚噛んでいるというのだから驚きである。

ホール企業が加わっている理由は、パチンコ客の動向を分析するためである。客の動向を的確に把握することが、この新たなビジネス成功の鍵となる。では、パチンコ客とはどのような特性を持っているのか? その分析結果は次のようなものである。

① 計画性がない
② 時間がある
③ おカネがある

これを見てピンときた方も多いであろう。まさに高齢者に共通する傾向ではないか。計画性がなく、時間はたっぷり、そして、ある程度のおカネも持っている。こうした特性を持つ層をターゲットにしたビジネスが成功しないはずがない。だが、成功するためには急がねばならない。後10年以内に行動に移さなければ、ターゲット層が高齢化してしまい、この計画は失敗に終わる可能性が高い。

さて、このグループはどのような新ビジネスを考えているのだろうか? 彼らの狙いは、パチンコ客の特性を活かし、「暇つぶし+おカネ+遊び心」をうまく取り入れた新たなサービスの提供ではないだろうか?

ホール内に「昔の日本」を再現した懐かしの空間を設けるのはどうだろうか。昭和の映画を流し、懐かしの駄菓子を販売する小さなコーナー、さらに昔懐かしいパチンコ台の復刻版も導入して、「あの頃」を体験させるのだ。

客は思い出に浸りながら、ついついおカネを使いたくなるだろう。パチンコを打つだけでなく、ノスタルジックなひと時を楽しむことができる新しいエンタメ空間が広がる。

また、「パチンコ寺子屋」と称して、ホール内で簡単な教養講座を開くのも一興である。例えば、スマホの使い方やSNSの活用法を教える講座、さらには昔ながらの手作りおもちゃを作るワークショップなど、ちょっとした学びと遊びを提供する。これにより、パチンコを打ち終わった後もホールに留まり、さらなる消費を促進する狙いだ。

14兆円市場にはまだまだ掘り起こされていないビジネスのチャンスが眠っている。腐っても鯛、腐ってもパチンコ—この業界は、まだまだ未来を担う可能性を秘めているのだ。


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ホール企業が挑む新たな食のフロンティア

ホール企業が新たな挑戦に乗り出した。いや、挑戦というより冒険と言ったほうが正しいかもしれない。それは、なんと「農業」への進出である。ホール企業が農業に手を出すなんて、まるでギャンブルそのものだが、今回はミカン農家への参入だ。このホール企業、後継者のいないミカン農園を丸ごと買収したのだ。

段々畑にモノレールまで敷いて、収穫作業を効率化するために全力投球である。一番忙しい収穫時期には、ホールの従業員が応援に駆り出される。しかも、ホールの給料に加えて時給1000円のボーナス付きだ。

普段はホール内で接客している従業員が、今度はミカンを摘む作業に汗を流す。パチンコ業界の「収穫」は、まさに新しい意味を持ち始めている。

オーナーの狙いは単なる農業経営にとどまらない。少子高齢化が進み、農業の後継者不足が深刻化する中、こうした放棄される寸前の農地を積極的に買い取り、広大な大規模農場を作り上げることができると考えているのだ。

しかし、この農業プロジェクトには、もう一つ重要な背景がある。それは、世界的な食料危機への対応だ。オーナーは、今後の地球規模での食料不足に備え、日本国内での食糧生産を強化する必要性を強く感じているという。そこで、農業の経験はないものの、これまでホール経営で培った経営ノウハウを農業に応用し、収益性の高い農場を実現しようと考えているのだ。

このミカンプロジェクトは単なる序章に過ぎない。オーナーの夢はどんどん膨らんでいる。次に狙うはブドウやコメ、そして最終的には和牛の生産にまで手を伸ばすつもりだという。

オーナーと専務は大の和牛好きらしいのだが、自分たちで育てた和牛を食べる、それが次なるステージであるというのだ。

そして、この和牛でレストランチェーンを開くという計画まで温めている。自社で育てた牛を、自社のレストランで提供する。パチンコで遊んだ後、ホールの隣にあるレストランで自社生産の和牛ステーキを味わう日も、そう遠くはないのかもしれない。

オーナーがここまで「食」にこだわる理由の一つは、ホールの老朽化が進んでいることだ。

15年以内にホールを廃業する可能性があり、その際、従業員たちの雇用を守るために、農業や和牛生産、そしてレストラン事業への異動を考えているという。パチンコの未来が不透明な中、オーナーは新たな食の道を模索しているのだ。

こうして、ホール企業の新たな挑戦は、パチンコ業界に新風を吹き込むだけでなく、未来の日本の農業や食産業にも新たな可能性をもたらすかもしれない。



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