セミナーに参加した後、個別相談会へ移りました。
参加料の高いセミナーですから、活用する(元をとる)には大切な個別相談会です。
担当者は国内のレジャー産業に明るい方でした。
よくある業界天気予報の話から入りました。担当者はきっと最初に「ガツン」とやるつもりだろう、と予想していたら、本当にガツンときました。
業界の姿勢、業界の規制が今のままならば、30年後の2050年は土砂降りの豪雨だそうです。
分かってはいましたが、改めて言われると危機感を覚えます。
2050年、私は多分死んでいると予測します(笑)。
しかし、3代目は生きている年齢だし、4代目が会社を継いでいるはずです。
30年後のパチンコ産業は、存在していると思いますが、どんなカタチになっているでしょうか?
発展か衰退か?
銀座の歌舞伎座前の老舗弁当店が閉店しました。152年の歴史がありました。
私も何度も舌鼓を打ちました。近くに行けば買わないと損をした気分にさせる弁当店です。歌舞伎座へ観劇に来る観客も買う方々が多い。
しかし、コロナ禍による外出自粛と、歌舞伎座の公演中止によるものからの閉店です。
他にも関西の人気蕎麦店、有名菓子店も店舗規模を縮小。
帝国データバンクが、コロナ倒産の速報を出しました。
リンク先のグラフを見ると、倒産件数は右肩上がりです。
既に600社を超えました。
先が予測出来ないコロナ。
幸い日本は海外の感染状況のようにはなっていません。
しかし、コロナのDNAがいつ変化してパンデミックを起こすか分かりません。
担当者は「新規事業は本来ならば、景気が良いときにすべきてあり、今は状況把握をしながら、事業計画を立てましょう」と話します。
担当者によると、守秘義務があるので話せる範囲で教えてくれましたが、取引のあるチェーンさんの大型店が危機的状況のようです。
台数をぼかします。4桁規模のホールですが、自粛明けから8月まで、客数が4割ダウンが続いていて、9月から客足を伸ばそうと割数を上げましたが、その判断が遅かったため、67%しか戻ってないそうです。
この銀行系シンクタンクは、コロナ前に次のような予測をしていました。
30年後のホールで、一番下効率が良い規模は「300台だ」と言い切りました。
将来の消費税率、所得、ライフスタイル、などから導き出した数字です。
5年後は500台から700台。
10年後は最大でも550台。
30年後は300台です。
ホールをロケーションにより、その台数は変わりますが、首都圏でも1500台規模のホールは「利益が取れなくなる」と断言。
つまり事業効率が悪化すると言うことです。
2050年の遊技人口規模は、245万人から310万人。
ホール数は2700店舗。
この数はパチンコ業界や業界を取りまく環境により、上下することをお断りしておきます。
安倍政権はデフレからの脱却を目標にしましたが未達です。
いつ脱却出来るのか?
もう20年もデフレ。
担当者は「当分脱却は無理です!」と断言しました。
ダメ押しでコロナの影響で3年間は絶対に脱却できないとも付け加えました。
国内の様々な需要と供給のバランスが大きく崩れたので、モノあまり、消費抑制の気分が働き、間違いなくデフレが悪化するそうです。
つづく
30年後のホール経営は? その5
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